「戦争法案反対」朝官邸前で500人 昼銀座で女性が400人

「戦争法案反対」朝官邸前で500人 昼銀座で女性が400人

 14日は朝8時から官邸前に約500人が集まって、「戦争法案、絶対反対」「閣議決定、勝手に決めるな」などと声を合わせました。「戦争をさせない1000人委員会」など3グループが呼びかけまし
 
 同じく正午からは銀座で女性400人が抗議の赤色の帽子やシャツを身につけてパレードしました。こちらは爆笑問題太田光さんの妻で芸能事務所社長の太田光代さんや、音楽評論家の湯川れい子さんらが呼びかけました。
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「戦争法案反対」抗議の声 安保法制、官邸前や銀座で
朝日新聞 2015年5月14日
 東京の首相官邸前などでは14日、法案に反対する市民グループ労働組合などが抗議の声を上げた。
 
 午前8時から官邸前で開かれた抗議活動は、作家の鎌田慧さんらが発起人を務める「戦争をさせない1000人委員会」など3グループが呼びかけた。約500人主催者発表)が集まり、「戦争法案、絶対反対」「閣議決定、勝手に決めるな」などとかけ声を合わせた。
 
 東京都台東区の元教員、吉野典子さん(58)は「戦争のための法律を『平和支援』と呼ぶなど、政権の言葉はごまかしに聞こえる」。東京都八王子市の男子大学生(19)は「自分が社会に出たとき、日本がどうなっているか怖い。選挙に行けない分、ここで意思表明をしたい」と語った。
 官邸前の抗議は、全労連系や旧総評系の労組も党派を超えて連携している。民主、共産、社民の国会議員も駆け付け、マイクで「憲法違反の法律を止めよう」などと訴えた。法案の審議に合わせて、今後も毎週木曜日の夜に国会周辺で抗議活動を開き、市民に参加を呼びかけるという。
 
 東京・銀座では14日正午すぎ、法案に反対する女性たち400人余りが抗議の思いを示すため、赤色のTシャツや帽子などを身に着けてパレードした。主催団体によると、「戦争する国づくりと安倍政権への『レッドカード』の意味を込めた」という。
 お笑いコンビの爆笑問題太田光さんの妻で芸能事務所社長の太田光代さんや、音楽評論家の湯川れい子さんらが呼びかけ人になった。「戦争立法とんでもない」「武力で平和は守れません」と訴えながら街を歩いた。
 
 
「戦争への法」ノー 官邸前抗議 出勤前の会社員も
東京新聞 2015年5月14日 
 政府は十四日午後、臨時閣議を開き、他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案を決定する。これを前に同日朝、東京・永田町の首相官邸前で反対集会があり、約五百人(主催者発表)が集まった。「戦争できる法律いらない」「安倍政権の暴走止めよう」などとシュプレヒコールを繰り返し、抗議の声を上げた。
 
 神奈川県から参加した中央大二年の男子学生(19)は「僕らのような若い世代が戦争にかり出されるようになる」と強い危機感を示した。祖母が第二次大戦中に東京で空襲を経験し、自らも幼いころから戦争の恐ろしさを聞いて育った。日本は戦争をやめた国だと安心していたのに「戦争できる国づくりが強引に進められている。自分の握った銃で相手を殺したり、自分が殺されたりしたくない。恐ろしい。絶対反対です」。
 
 東京都江東区の四十代の女性会社員は「今日、法案が決定されるのはまずい」と、出勤に間に合うぎりぎりの時間まで参加。「戦争に行かされるのがかわいそうで、子どもを産めない国になってしまう」。同じように心配しながら、仕事で来られなかった友達もいるという。
 
 マイクを握った同区の伴敏子さん(69)は「東京大空襲では三時間で十万人が亡くなり、残された子どもたちも大変つらい思いをした。子どもたちを戦地へ送るようなことは絶対阻止しなければならない」と訴えた。