やっぱり「議論は成り立たない」のであった…
やっぱり「議論は成り立たない」のであった…
首相「ポツダム宣言つまびらかに読んでない」 党首討論 (朝日:2015年5月20日)
《岡田克也代表(民主)》 後方支援について聞く。自衛隊の活動の範囲は飛躍的に広がった。武器、弾薬の輸送はできる。武装した兵士も運べる。戦闘の現場ではないが、相手からみたら敵と同じだ。自衛隊のリスクは飛躍的に高まるのでは。
《安倍晋三首相》 戦闘が起こった時はただちに部隊の責任者の判断で一時中止、あるいは退避することを明確に定めている。後方支援活動を行うのは戦闘が行われない場所だ。リスクとは関わりがない。
《岡田氏》 存立危機事態について。武力行使の新3要件が満たされれば、日本の自衛隊も出ていって戦う。その場所は相手国の領土、領海、領空に及ぶか。
《首相》 今までと同様、海外派兵は一般に禁止されている。他国の領土に戦闘行動を目的に自衛隊を上陸をさせて武力行使をさせる、(外国の)領海、領空でそういう活動をする、派兵をするということはない。(中東・ホルムズ海峡での)機雷除去は、いわば「一般に」ということの外において何回も説明している。
《岡田氏》 アメリカの戦争に巻き込まれることは絶対ないのか。
《首相》 例えばアメリカとどこかの国が戦闘をしていて、助けてくれといわれてもそこに行くことはあり得ない。武力行使の新3要件に合致しなければ、あり得ない。日本の意思に反して戦闘活動に巻き込まれていくことはないのは当たり前だ。巻き込まれ論は、1960年の安保条約改定時にも言われたが、間違っていたことは、歴史が証明している。~
《志位和夫委員長(共産)》 過去の日本の戦争は間違った戦争と認識があるか。
《首相》 先の大戦で多くの日本人の命が失われた。同時にアジアの多くの人々が戦争の惨禍に苦しんだ。我々は不戦の誓いを心に刻み、戦後70年間平和国家としての歩みを進めてきた。その思いに全く変わりはない。だからこそ、地域や世界の繁栄や平和に貢献をしなければならない。
《志位氏》 戦後の日本は1945年8月にポツダム宣言を受諾して始まった。ポツダム宣言は日本の戦争について間違った戦争だという認識を示している。この認識を認めないのか。
《首相》 ポツダム宣言を受諾し、敗戦となった。ポツダム宣言をつまびらかに読んでいないので直ちに論評することは差し控えたい。
現在、政府が提出してる「戦争法案」の内容は
自衛隊の活動範囲から「地理的制約をはずす」ことと
自衛隊の出動理由に「集団的自衛権行使を付加する」ことが大きな柱になっとるわけでありますが
これが実現すると、「自衛隊が日本から遠く離れた海外での戦闘に近づいていく」…というか、
端的に、「アメリカの戦闘に加勢する」…ということになるので、(→それが「集団的自衛権の行使」の実体)
こんなの誰が考えたって「自衛隊員の(生命身体の安全の)リスク」が高まることは確実…なんですけど
誰が考えたってわかることが、「わからんねん、ボク…」と言うてるのが、日本の首相…ということですわ
(「リスクとは関わりがない」って、そういう意味でっせ…)
安倍ちんは「外国の領土領海」で自衛隊が武力行使することはない…とも言うてはるんですけども
とっても狭いホルムズ海峡で機雷を敷設する…ってことになると、
それはどないしたって「どこかの国の領海内」に敷設されることになるところ
その機雷を掃海するためには、これまたどうしたって
「どこかの国の領海内」に自衛隊の艦船が侵入しないとできません
そして、機雷の敷設は国際法上「武力の行使」そのもの…であるところ
敷設された機雷を掃海することもまた「武力の行使」そのもの…なので
安倍ちんが想定してる「自衛隊のホルムズ海峡での機雷掃海」は結局、
「外国の領海での武力行使」以外の何物でもない…と、そういうコトになってますので
安倍ちんの言うてることは、まったくの「ウソ」と言うことになりますわ
(…って、総理大臣が国会でウソついてもええんかい!)
さらに、「集団的自衛権の行使」とは、「自分が殴られてもいないのに殴りに行く」…という話なので
(=「自国と密接な関係にある他国が攻撃された場合に、これに対して反撃すること」)
これは「戦争に巻き込まれる」…なんてコトではなくて、
自ら進んで戦争に参加する…というコトになってるので
「集団的自衛権行使」を認めれば、(アメリカの)戦争に巻き込まれるのでは?…という質問さえ
実は生ぬるい話でありまして、それを言うなら
(日本が攻撃されてもいないのに)「アメリカの戦争に参加するのか?」と聞いて欲しいところですわ
この点、安倍ちんは「アメリカの戦争に巻き込まれるのでは?」という質問に対してさえ
(集団的自衛権行使容認のための新三要件をみたさなければ)「そんなことはあり得ない」と答えてるんですけど
自衛隊の活動範囲から「地理的制約をはずす」ことと
自衛隊の出動理由に「集団的自衛権行使を付加する」ことが大きな柱になっとるわけでありますが
これが実現すると、「自衛隊が日本から遠く離れた海外での戦闘に近づいていく」…というか、
端的に、「アメリカの戦闘に加勢する」…ということになるので、(→それが「集団的自衛権の行使」の実体)
こんなの誰が考えたって「自衛隊員の(生命身体の安全の)リスク」が高まることは確実…なんですけど
誰が考えたってわかることが、「わからんねん、ボク…」と言うてるのが、日本の首相…ということですわ
(「リスクとは関わりがない」って、そういう意味でっせ…)
安倍ちんは「外国の領土領海」で自衛隊が武力行使することはない…とも言うてはるんですけども
とっても狭いホルムズ海峡で機雷を敷設する…ってことになると、
それはどないしたって「どこかの国の領海内」に敷設されることになるところ
その機雷を掃海するためには、これまたどうしたって
「どこかの国の領海内」に自衛隊の艦船が侵入しないとできません
そして、機雷の敷設は国際法上「武力の行使」そのもの…であるところ
敷設された機雷を掃海することもまた「武力の行使」そのもの…なので
安倍ちんが想定してる「自衛隊のホルムズ海峡での機雷掃海」は結局、
「外国の領海での武力行使」以外の何物でもない…と、そういうコトになってますので
安倍ちんの言うてることは、まったくの「ウソ」と言うことになりますわ
(…って、総理大臣が国会でウソついてもええんかい!)
さらに、「集団的自衛権の行使」とは、「自分が殴られてもいないのに殴りに行く」…という話なので
(=「自国と密接な関係にある他国が攻撃された場合に、これに対して反撃すること」)
これは「戦争に巻き込まれる」…なんてコトではなくて、
自ら進んで戦争に参加する…というコトになってるので
「集団的自衛権行使」を認めれば、(アメリカの)戦争に巻き込まれるのでは?…という質問さえ
実は生ぬるい話でありまして、それを言うなら
(日本が攻撃されてもいないのに)「アメリカの戦争に参加するのか?」と聞いて欲しいところですわ
この点、安倍ちんは「アメリカの戦争に巻き込まれるのでは?」という質問に対してさえ
(集団的自衛権行使容認のための新三要件をみたさなければ)「そんなことはあり得ない」と答えてるんですけど
(1)密接な関係にある他国への武力攻撃が発生し、日本の存立が脅かされ、
国民の生命などの権利が根底から覆される明白な危険がある
(2)国民を守るために他に適当な手段がない
(3)必要最小限度の実力行使
…という要件は、そもそも「アメリカの戦争に加勢するための要件」として考えられたものであるところ
すべては「アメリカの要請」(…というか命令)次第でコトは決まる…ということになってるので
日本が「主体的に判断」することなど、夢のまた夢…ですわ
(→だって、憲法9条に明確に反するコトをなんでここまで強引に決めようとしてるのか…と言えば
それはすべて「アメリカ(軍)に協力するため」ということなので、
こんな要件は「単なるお飾り」ですがな…)
なので、この質問と回答をぼくが添削すると…
(戦争法案が実現すると)「アメリカの戦争に日本が参加することにならないか?」(by 三日月ポン太)
「それはすべてアメリカ次第なので、そんなことはアメリカに聞いてください」(by 正直な安倍ちん)
…となるんですが、さらにぼくが
「そんなこと言うたかて、アメリカ(軍)に協力するために用意した法が成立したら
アメリカが遠慮なしに「オレに協力せえ!」と言ってくるのは確実で
その要請…というか、指令…というか、命令を拒むことなんかでけへんのやないか?」(by 三日月ポン太)
…とツッコめば、
「まぁ、そんなコトを今、聞かれても、仮定の質問に答えることはできません…」(by いつもの安倍ちん)
…と、きっと、そうやって逃げることでありましょう
安倍ちんは「日本の意思に反して戦闘活動に巻き込まれていくことはない」と言うてますけど
ここに言う「日本の意思」とは、すなわち、
「日本の憲法に反してまで戦争準備法案を用意してる側の意思」ってことなので
そんな側の意思が、「アメリカの要請を断るわけがない」のは確実でありまして
やはりこんな言葉かて、何の「歯止め」にもなってへんやろ…と、ぼくは素朴に思います
また、安倍ちんは「巻き込まれ論は、1960年の安保条約改定時にも言われたが、
間違っていたことは、歴史が証明している」…と言うてますが
日本に米軍基地があって、アメリカ軍はその基地を海外での戦争に利用してきたのでありますから
日本は紛れもなく「アメリカの戦争に巻き込まれてきた」…というか、もっと正直に言うと
(間接的ではあるけど)「アメリカの戦争に加担してきた」…わけでありまして
安倍ちんのこの答えは、またしても「真逆」…ということです
今回の「戦争法案」は、「巻き込まれ」(≒間接的)なんていうレベルを遥かに超えて
自ら進んでアメリカの戦争に加勢する…という話なので、
真逆の巻き込まれ論を展開してその実体を誤魔化す…というのは、
誠に不誠実極まりない態度と言うておきましょう
そして、安倍ちんはやはり最後まで
「あの戦争が間違ったものだった」(=侵略戦争だった)ということを
自分の言葉として発することがなかったわけですので
安倍ちんが出す予定の戦後70年談話から「侵略」の文字が消えるのは確実です…
(村山談話を「全体として」引き継ぐ…っていうのは、こういうコトでした)
最後に、一枚…じゃなかった2枚…
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20150521/20150521162656.jpg
え~、アナタが総理大臣であることと、「法案説明の正確さ」とは何の関係もないと思うんですけど
これってやっぱり、場を和ませるための「ギャグ」だったんでしょうか…
(って、こんな言葉を聞かされても、和むどころか、あ然として「口ポカン」ですわ…)
…ということで、今回の党首討論で改めて重ねて念押しに誰もがわかる形で確認されたのは
「こんな人とは議論が成り立たない」ってことでした…
※安倍の言葉のなかで、もう一つ、非常に引っかかったコトを言うときます
安倍は、「先の大戦で多くの日本人の命が失われた。同時にアジアの多くの人々が戦争の惨禍に苦しんだ」
…と言うとりますが、先の大戦で多くの日本人の命を失わせたのは、連合軍…ではなくて
不正義の戦争を始めた日本軍…であります
そして、アジアの多くの人々を苦しめた戦争を起こしたのも日本…なのでありまして
すべては「アメリカの要請」(…というか命令)次第でコトは決まる…ということになってるので
日本が「主体的に判断」することなど、夢のまた夢…ですわ
(→だって、憲法9条に明確に反するコトをなんでここまで強引に決めようとしてるのか…と言えば
それはすべて「アメリカ(軍)に協力するため」ということなので、
こんな要件は「単なるお飾り」ですがな…)
なので、この質問と回答をぼくが添削すると…
(戦争法案が実現すると)「アメリカの戦争に日本が参加することにならないか?」(by 三日月ポン太)
「それはすべてアメリカ次第なので、そんなことはアメリカに聞いてください」(by 正直な安倍ちん)
…となるんですが、さらにぼくが
「そんなこと言うたかて、アメリカ(軍)に協力するために用意した法が成立したら
アメリカが遠慮なしに「オレに協力せえ!」と言ってくるのは確実で
その要請…というか、指令…というか、命令を拒むことなんかでけへんのやないか?」(by 三日月ポン太)
…とツッコめば、
「まぁ、そんなコトを今、聞かれても、仮定の質問に答えることはできません…」(by いつもの安倍ちん)
…と、きっと、そうやって逃げることでありましょう
安倍ちんは「日本の意思に反して戦闘活動に巻き込まれていくことはない」と言うてますけど
ここに言う「日本の意思」とは、すなわち、
「日本の憲法に反してまで戦争準備法案を用意してる側の意思」ってことなので
そんな側の意思が、「アメリカの要請を断るわけがない」のは確実でありまして
やはりこんな言葉かて、何の「歯止め」にもなってへんやろ…と、ぼくは素朴に思います
また、安倍ちんは「巻き込まれ論は、1960年の安保条約改定時にも言われたが、
間違っていたことは、歴史が証明している」…と言うてますが
日本に米軍基地があって、アメリカ軍はその基地を海外での戦争に利用してきたのでありますから
日本は紛れもなく「アメリカの戦争に巻き込まれてきた」…というか、もっと正直に言うと
(間接的ではあるけど)「アメリカの戦争に加担してきた」…わけでありまして
安倍ちんのこの答えは、またしても「真逆」…ということです
今回の「戦争法案」は、「巻き込まれ」(≒間接的)なんていうレベルを遥かに超えて
自ら進んでアメリカの戦争に加勢する…という話なので、
真逆の巻き込まれ論を展開してその実体を誤魔化す…というのは、
誠に不誠実極まりない態度と言うておきましょう
そして、安倍ちんはやはり最後まで
「あの戦争が間違ったものだった」(=侵略戦争だった)ということを
自分の言葉として発することがなかったわけですので
安倍ちんが出す予定の戦後70年談話から「侵略」の文字が消えるのは確実です…
(村山談話を「全体として」引き継ぐ…っていうのは、こういうコトでした)
最後に、一枚…じゃなかった2枚…
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20150521/20150521162656.jpg
え~、アナタが総理大臣であることと、「法案説明の正確さ」とは何の関係もないと思うんですけど
これってやっぱり、場を和ませるための「ギャグ」だったんでしょうか…
(って、こんな言葉を聞かされても、和むどころか、あ然として「口ポカン」ですわ…)
…ということで、今回の党首討論で改めて重ねて念押しに誰もがわかる形で確認されたのは
「こんな人とは議論が成り立たない」ってことでした…
※安倍の言葉のなかで、もう一つ、非常に引っかかったコトを言うときます
安倍は、「先の大戦で多くの日本人の命が失われた。同時にアジアの多くの人々が戦争の惨禍に苦しんだ」
…と言うとりますが、先の大戦で多くの日本人の命を失わせたのは、連合軍…ではなくて
不正義の戦争を始めた日本軍…であります
そして、アジアの多くの人々を苦しめた戦争を起こしたのも日本…なのでありまして
戦争の惨禍をもたらしたのは「どこの国の誰」だったのか…ということを抜いた変な日本語を使うのは
もうええ加減に止めにしてもらいたいと思います
もうええ加減に止めにしてもらいたいと思います