「沖縄慰霊の日」に日本国民が観るべき「沖縄 うりずんの雨」

「沖縄慰霊の日」に日本国民が観るべき「沖縄 うりずんの雨」

きのうの夜遅く、親しくしている友人が興奮気味に電話して来た。
 何事かと思ったら、映画「沖縄 うりずんの雨」を観ろという。
 アメリカ人映画監督のジャン・ユンカーマン氏が沖縄を描いたドキュメンタリーであるという。
 その友人が絶賛するくらいだから凄い映画なんだろう。
 ジャン・ユンカーマン氏の作成した映画なら、間違いなく良い映画に違いない。
 岩波ホールでやっているという。
 そのうち観に行くよ、と言って電話を切った。
 そうしたら、今朝発売されたサンデー毎日7月3日号に、アジア・プレス・インターナショナルの設立者であるジャーナリストの野中章弘氏が映画評論欄で詳しく解説していた。
 ペリー来航から始まり、沖縄戦の生存者たちの証言、占領下の実態、米兵による性暴力、現在の基地問題の4章立てで沖縄の問題を歴史的に描いている映画だと。
 もちろん辺野古移設も取り上げている。
 50年、100年経っても、残る作品だと。
 それだけでも推奨に値するのだが、きょう6月23日の東京新聞「本音のコラム」で、わが敬愛すべき鎌田慧氏が書いていたのを見つけた。
 きょうは「沖縄慰霊の日」である。もし日本がばかげた戦争をはじめていなかったら、アジアの二千万人は殺されなかった。沖縄も広島も長崎も、東京など各都市での非業な死もなかった、と。
 殺人を称賛する国が沖縄に新基地をつくる。それに協力するだけでも日本の罪は重い、と。
 沖縄慰霊の日にこそ、日本国民は全員、このユンカーマン監督の「沖縄 うりずんの雨」を観るべきだと鎌田氏は言っているのだ。
 鎌田氏の言う事は100%正しい。
 「沖縄慰霊の日」には観ることは出来なかったが、私は観る。
 このブログの読者も見るべきだ。
 日本国民なら皆観るべきだ。
 なによりも、安倍昭恵夫人とキャロライン・ケネディ大使に観てもらいたい。
 田植えのパフォーマンスをする暇があるくらいなら、観る時間がないとは言わせない(了)