ヘイト本が売れる状況は社会として異常だっていう感覚は持っててほしいと思います

ヘイト本が売れる状況は社会として異常だっていう感覚は持っててほしいと思います

ぼくは自分のブログに「ヘイト表現」を引用の形でも紹介することはできるだけ避けてきたんですけど

今回はその実情をわかってもらいたいという主旨で、例外的に転載します…


この画像は、今日の朝日新聞大阪版の夕刊に載ってた写真ですけど↓

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20150708/20150708201423.gif


これらの「ベストセラーヘイト本」のタイトルを目で追っているだけでも

ぼくは頭が曲がりそうになってきます


ぼくは、こういう本を一冊丸ごと読める人が、ある意味、すごいと思います(→もちろん、悪い意味でね)

こんな本を読むのは、ぼくにとって「(精神的)拷問」に等しいんですけど

こういう本を読んで「胸をすかしてる」人がかなりいる…というのは、ぼくにとって「驚愕の事実」です


恥ずかしながら、ぼくも少し前までは

少なくない日本人がこれだけ韓国や中国を敵視して攻撃してるんだから

きっと韓国や中国でも日本に対してはそうなんだろうな…と思ってて

韓国や中国でも日本ヘイト本が売れに売れまくってる…なんてことを想像してたんです

しかし…

中国や韓国では、少なくとも「ヘイト本」が大型書店の一番目立つ場所に平積みにされてるようなことはなく

かつ、毎週毎週の週刊誌にヘイトタイトルが踊るなんてこともない…という事実を知ってビックリしたんです

(日本は出版界だけではなく、TV界でも同じような状況ですからね)


一般的な話として、人は他者のことを考える際に「自己を投影する」というコトを知らず知らずにすることがあるんですが

ぼくが、きっと韓国や中国でも「日本ヘイト本」が溢れてるだろうな…と思ったのも

日本の状況をそのまま韓国や中国に投影してただけなんです

とすると、日本(のメディア)で広く共有されている「韓国や中国は強烈な反日だ」という見方は

実は、自己の投影なんではないか…なんてことを、ぼくは考えるんです


そしてそれは、自分だけが相手を敵視してたんではやはりバランスが悪いから、

相手も同じように自分を敵視してると思うことによって、

相手を敵視する自分を正当化したい…という欲求が隠れてるような気もするんです


でも…

韓国や中国ではそんな光景はない


だったらここで、ヘイト本が氾濫する社会はおかしいんだ…というごく当たり前のことに気がついて

日本社会の異常さにもっと敏感にならんとあかんと思うんです

(異常な社会のあり方を「普通だ」と感じるのは、それ自体がとっても危険なことです)


ぼくは、冒頭で挙げたようなヘイト本を子どもたちの目に触れさせたくないと思うし

ヘイト番組も子どもに見せたくはありません

大人は子どもの手本にならなければならないのに、

子どもに対して恥ずかしいコトをしていては大人とは言えないじゃないか…

ぼくはそう思うんですけど、みなさんはどないお考えでしょうか




ヘイト本は「買わない」「読まない」が一番いいんですけど

それだとあまりにも消極的対応になってしまうので、ここは是非もう一歩進んで

ヘイト本を出版してる会社の本は「買わない」「読まない」という「静かな抗議」まではしたいと思ってます

(ついでに言うとくと、ヘイト本を平積みしてるような書店では本を買わない…とかね)