【安保法案】 強行採決、前夜  (田中 龍作 ジャーナル)

【安保法案】 強行採決、前夜

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国会に向かうデモ隊。=14日夕、日比谷公園西幸門 写真:筆者=
 戦争を禁じている憲法が、愚かな指導者によって、なし崩しにされようとしている。それも力づくだ。
 与党は明日(15日)にも衆院特別委員会で強行採決を目指す。その前夜、国会周辺はものものしい雰囲気に包まれた。
 日比谷野音では2万人超が参加して戦争法制に反対する集会が開かれた。(主催:9条壊すな!総がかり行動実行委員会)
 参加者は国会に向けてデモをかけた。最前列がスタートして2時間経っても、最後尾はまだ日比谷公園を出発できなかった。
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『いま戦争と平和を語る』(半藤一利著)を読む男性は、「孫が徴兵されるのではないかと心配だ」。=14日夕、写真:筆者
 「戦争法案、絶対反対」
 「安倍政権は今すぐ退陣」・・・
シュプレヒコールが夜空に響いた。
 夕方には「安全保障関連法案に反対する学者の会」が、各党理事の国会事務所を訪ね、廃案を求めた。
 学者の会には9千人が名を連ねている。上野千鶴子・東大名誉教授や中野晃一・上智大学教授ら著名な学者10人余りは要請文を持って自民党江渡聡徳理事、公明党遠山清彦理事らを訪ねた。
 江渡理事(自民)は秘書が要請文を受け取った。遠山理事(公明)は、秘書も出て来なかったため郵便受けに要請文を投げ込んだ。
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