翁長知事は国連演説にすべてを賭けるくらいの覚悟で臨め(天木直人ブログ)

翁長知事は国連演説にすべてを賭けるくらいの覚悟で臨め

 翁長知事がきのう7月26日、ジュネーブで開かれる国連人権理事会(9月―10月)で演説することを明らかにしたという。
 これまでにも報道されていたことだが、みずから口にしたのはこれが初めてだ。
 これは辺野古移転阻止の為にとても重要な演説になる。
 ぜひ実現して、辺野古移転強行の非人道性、非民主性、そして生物、環境への破壊性について、世界に訴えてもらいたい。
 その時の最大のポイントは、単に日本政府を批判することにとどまらず、日本政府にそれを求める米国を批判するところである。
 もはや安倍政権をいくら批判しても無意味だ。
 安倍首相が聞く耳を持たないからではない。
 もはや安倍政権は終わることが見えてきたからだ。
 その頃には政局はどうなっているかわからない。
 しかし。その後のどのような政権が出来ようとも、日米同盟重視を掲げる以上、辺野古移転は止められない。
 米国がそれを求めているからだ。
 だから米国に辺野古移設は無理だということをわからせることが重要なのだ。
 国際世論を動かして米国に断念させるのだ。
 そのきっかけをつくるのが国連人権理事会での演説だ。
 そこで皆の心を揺さぶる事が出来れば、国連総会での演説も可能になる。
 翁長知事は国連総会で堂々と辺野古移設反対の演説を行う事を目指すべきだ。
 そのためには米国をいたずらに批判するだけではなく、日本に駐留軍をおいて日本を当然のように属国扱いしている米国の誤りを世界に訴え、その象徴が辺野古移設であることを世界に知らしめるのだ。
 米国が恥じ入って辺野古移設を断念せざるを得なくなる。
 そういう方向に米国を追いつめていくべきなのだ。
 果たして翁長知事にそこまでの演説をする覚悟があるだろうか。
 翁長知事のまわりに、そこまでの名演説をつくれるブレーンがいるだろうか。
 国連人権委員会での演説の成否によって、翁長知事もまたその器量が問われる事になる(了)