「戦争法」廃止の声、止めない 東近江に県民1000人が集結
「戦争法」廃止の声、止めない 東近江に県民1000人が集結
◇東近江
「安全保障関連法」制定から三か月、反対、廃止の声は、けっして衰えていない。先日開かれたノーベル物理学者の益川敏英氏による講演会では、県内各地から参加した一千人を超える県民で会場の東近江市立八日市文化芸術会館が溢れ、来年の参議院選挙、次の衆議院選挙で国民的政府をつくり、安保関連法を廃止するための超党派の連携と団結がアピールされた。
ノーベル賞の益川教授が語る
来夏の参院選は一大決戦になる
「科学者と平和・戦争法」をテーマに講演した益川氏は、「歴史を百年単位で見てみると、世の中は戦争ができない方向に確実に進歩している。二百年経てば間違いなくこの世の中から戦争はなくなる」との戦争についての持論を展開し、「自国民を戦火の下にさらしてまで守る国益があるとは思わない」との考えを示した。
安倍晋三首相の政治手法に対し、「憲法九条は交戦権を禁止している。首相一人の解釈ではなく、憲法九十六条にあるように国会に提起し国民投票で同意を得る改憲手続きを取り、立憲政治に基づく国の首相ならば憲法に従うべき」と批判。
講演に続いて、若者代表、若い母親代表、安保関連法制定に反対する自民党支持者の三人がステージに上がって、安保関連法廃止に向けた思いと決意を訴えると、会場から大きな拍手が沸き起こった。
このあと参加者は街頭に出て、八日市駅までのデモ行進で道行く人々にも「戦争法廃止」を訴えた。