TPP 黒塗りの議案は審議対象とはならない。
08- TPP 黒塗りの議案は審議対象とはならない。
政府が5日に衆院TPP特別委員会理事懇談会に提示したTPPの日米閣僚協議の論点整理の内部文書45枚が、表題と日付以外が全て黒塗りされていたことに関して、ブログ「日々雑感」が、「黒塗りの議案は審議対象とはならない」とする記事を載せました。
・そもそも締結するまで「秘密にする」という交渉国と約束すること自体が憲法に反している
・内容のわからない「契約の締結」は無効だ
・内容が一切わからない「条約」はたとえ批准されようが無効だ
・黒塗り議案の審議入りなどあってはならないこと
・何もわからないまま審議するなどという茶番劇
と、実に明快に述べています。
政府は、協定の和訳も殆どしていないのに議会にその批准を要請し、交渉過程の資料を求められても応じない。こんな協定や条約がかつてあったでしょうか。これほど何もかも秘密のままにしなくてはいけないとは、それほど邪悪・不正義な協定であるからに他なりません。
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黒塗りの議案は審議対象とはならない
日々雑感 2016年4月7日
<環太平洋パートナーシップ協定(TPP)承認案と関連法案が6日、衆院TPP特別委員会で実質審議入りした。民進党が政府の情報開示が不十分だと反発したため、法案の趣旨説明は約5時間ずれ込んだ。特別委は7、8の両日、安倍晋三首相も出席して総括質疑を行う。
菅義偉官房長官は同日の記者会見で「交渉過程は各国との信頼関係の中で出さないことになっている」として問題ないとの認識を示した上で「国会で十分な審議をしていただきたい」と民進をけん制した>(以上「北海道新聞」より引用)
国会は国権の最高機関だ。その国会に行政府の政府が提出したTPP条約案が黒塗りで紛糾しているが、安倍氏や菅氏たちは「交渉相手国との約束だから公開できない。質問で明らかにすればよい」などと筋違いな発言に終始している。
議案が詳らかにならないで「審議しろ」というのは国会軽視というよりも、国会を最高機関と定める日本国憲法に違反している。そもそも締結するまで「秘密にする」という交渉国と約束すること自体が憲法に反している。
内容のわからない「契約の締結」は無効だ、というのは法の定めだ。内容が一切わからない「条約」はたとえ批准されようが無効だ、というのは当たり前の論理だ。
安倍自公政権はそうした基本的なこともわきまえないでTPP交渉に臨んだことが不明だと批判されなければならない。そしてTPP交渉に要した大臣や政府員などの旅費や滞在費などは個人的な支出として国家に賠償返還すべきだ。