国連・表現の自由査察官デイビッド・ケイ氏が来日
国連・表現の自由査察官デイビッド・ケイ氏が来日
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「日本政府のキャンセルで遅れた」 国連・表現の自由査察官が来日
田中龍作ジャーナル 2016年4月12日
「当初は昨年末、来日するはずだったが、日本政府が遅らすよう言ってきた」-
デイビッド・ケイ国連「表現の自由」査察官(法学者・国際人権法)がきょう、都内で記者団に明らかにした。
日本外国特派員協会(FCCJ)の屋外で記者団の ぶら下がり会見 に応じたケイ氏は、来日が遅れた理由を次のように答えた。
そのうえで「理由は分からない。そちら(記者団)で日本政府に聞いてほしい」と含みを残した。
昨年は政府のご機嫌を損ねる報道をしたテレビ局の幹部を与党が呼びつけるなどして、「日本の報道の自由度ランキング」は61位まで低下した。(前年は59位。理由は秘密保護法の制定)
戦争法との悪名をとる安保法制を国会で強行採決したのも昨年だ。こうしたこともあり、政府は国連調査委の来日を先延ばしにしたかったのではないかとの見方が広がっている。
ケイ氏は19日まで滞在し政府関係者や市民団体などと面談し、日本の「表現の自由度」を調査する。
ケイ氏の動向に最も神経を尖らせているのは官邸だ。官邸筋は「ケイ氏は今朝から誰と会ったのか?」と、人権問題に詳しいジャーナリストに探りを入れて来たそうである