これは「買収を認めた」のとおんなじや

これは「買収を認めた」のとおんなじや

フランス当局にしっぽをつかまれて(=送金の事実を確認されて)、それを否定することは無理…と判断したのか

買収疑惑を受けてるオリンピック招致委員会の元理事長がなんか言うてますわ…↓
「コンサル料として正式な支払い」招致委元理事長が声明(NHK:5月13日)

 2020年東京オリンピックパラリンピックの招致を巡り、フランスの検察当局が捜査の対象としているおよそ2億2000万円の振り込みについて、招致委員会の元理事長でJOC=日本オリンピック委員会竹田恒和会長はコンサルタント料であり、正式な業務契約に基づく対価としての支払いだ」という声明を発表しました。

 今回の問題を受けて、招致委員会で理事長を務めたJOCの竹田会長と、招致委員会の樋口修資元事務局長は、13日に連名で声明を発表しました。
 この中では、フランスの検察当局が捜査の対象としているおよそ2億2000万円の振り込みについて、「サービスに対するコンサルタント料で、監査法人などにより正式に監査を受けたものだ」としています。さらに「招致委員会からの支払い」と明記したうえで、「招致計画作り、プレゼンテーションの指導、ロビー活動など多岐にわたる招致活動の業務委託、コンサル料など数ある中の1つであり、正式な業務契約に基づく対価として行ったものだ。契約した会社は実績のある代理店で、アジア中東の情報分析のエキスパートであり、何ら疑惑を持たれるような支払いではない」と強調しています。

 声明では、こうした点をIOC=国際オリンピック委員会にも伝えたことを明らかにしたうえで、「フェアな招致活動で全く潔癖である」と結論づけています。

竹田会長 業務上必要だったこと強調

 JOCの竹田恒和会長は、大会招致を巡る問題について、都内で報道陣に対応しました。
竹田会長は、日本側から送金された口座が、招致活動当時のIOC委員で、開催都市を決める投票権を持つディアク氏の息子に関係するとみられるシンガポールの会社だったことについては、「その会社がディアク氏と関係があると言うことは今でも全く確証は持っていないし、どういう関係があるか知らない。確認もされていない。私はその会社や代表者も知らないが、事務局が必要だと言っていた」として、ディアク氏との関連を否定し、コンサルタント業務上で必要だったことを強調しました。

 また、「裏のお金はあるわけがない。正当なお金であり、業務契約に基づいて払われた。ディアク氏を通じた票のとりまとめに使われたという指摘にはびっくりしているし、そんなことはあり得ない」と話し、招致委員会による活動経費として公表されている54億円に含まれる正当な経費だと説明しました。

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そうでっか、元IOC委員で元国際陸連会長の息子が関係するシンガポールの会社は

「実績のある代理店で、アジア中東の情報分析のエキスパート」で、

「その会社がディアク氏と関係があると言うことは今でも全く確証は持っていないし、
 どういう関係があるか知らない。確認もされていない。」んでっか…

(…と言いつつ、「私はその会社や代表者も知らないが、事務局が必要だと言っていた」と
 自分の逃げ道だけはきっちり用意する竹田はん…)

そんでもって、送金したお金は「コンサルタント料であり、正式な業務契約に基づく対価としての支払い」で

監査法人などにより正式に監査を受けたもの」やから、「何ら疑惑を持たれるような支払いではない」んでっか…


竹田はんはそない言うけど、招致委員会がお金を送ったシンガポールの会社は

シンガポールの登記簿には2006年4月に設立され、
 2年前の2014年7月に事業を停止したと記載されています。
 また、登記簿によりますと、会社の代表は国際陸連のディアク前会長の息子の知人とされている、
 シンガポール人の男性が務めています。」(NHK:2016.5.16)

…となってるところ、2006年に設立された「できたてホヤホヤの会社」に、

いったいどんな「実績」があったと言うんでっか?

それに、招致委員会が最後にお金を振り込んだ2013年10月から1年を待たずして事業停止…っちゅうのは

余りにも露骨な事業展開で、こんなん、日本からの送金の受け皿にするためにつくったような会社とちゃうのん?

(ちなみに、この会社の登記簿上の所在地はシンガポールの「築50年を超える公団住宅」にあって
 代表の家族が住んでた模様…ってことは、そこが会社の業務に使われてた様子もない…)


当該会社に対する送金について竹田はんは、

「招致計画作り、プレゼンテーションの指導、ロビー活動など多岐にわたる招致活動の業務委託、コンサル料など」…

と説明するんやけど、それらの多岐にわたる仕事を依頼して一回目の入金をしたのが、

2020年の夏期オリンピックの開催地を決めるIOC総会(2013.9)のたった2ヶ月前…というのは

どない考えても、億単位のお金に見合うアドバイスがあった…とは思われへんやんか

(そやかて、2年前…と言うねんやったら、まだわからんではないけど、
 たった2ヶ月間でいったいどんな有益なアドバイスが受けられたと言うのよ?)


おまけに、招致委員会の会計監査をしたのは、東芝の不正会計を見逃し続けて行政処分までくらった、

あの「新日本監査法人」やから、そんな「デタラメな監査法人」の監査を受けたからって、

それがいったい何の「証明」になるって言うのよ?

(…と言いつつ、「デタラメな会計監査の証明」にはなるかも知れへんな…)


これらのことを総合して合理的に判断すれば、招致委員会のシンガポールにあった(実体のない)会社への送金は

竹田はん曰く「何ら疑惑を持たれるような支払いではない」…の真逆で

「疑惑しか持てない支払である」と、ぼくは思います

(それは多分、ぼくだけ…ではなく、この問題に関心のある世界の人々の共通認識でありましょう)





※招致委員会が億単位のお金を「コンサルティング料」として振り込んだ、

シンガポールの「ペーパーカンパニー」の代表を務めてたシンガポール人は

汚職で追放された元国際陸連会長で元IOC委員の息子と深い関わりがあり、

かつ、電通の子会社のエージェントだった…そうです

活動実体のない会社に対する「コンサルティング料」とは、

要するに(人脈を通じた)「票のとりまとめ」を依頼したもの…と考えるのが自然でありまして

こんな構図が明らかになって、いったい誰が「疑惑を持たない」でいられましょうか…