「食品放射能基準は科学的根拠がない」「自主避難者たちは勝手に避難した人たちなので、国は支援する必要はない」と規制委の田中氏
2016年8月4日木曜日
食品放射能基準は「根拠がない」と規制委の田中氏
原子力規制委の田中俊一委員長は3日の定例記者会見で、食品の放射能基準値が放射性セシウムで1キロ当たり100ベクレル以下などと規制されていることについて、「私の知る限りでは科学的根拠があるとは思えない」と述べました。
彼の言う意味は基準値の100ベクレルが低すぎるということなのですが、これは「国際的な指標を踏まえ、食品からの被ばく線量上限を年1ミリシーベルトにした場合の値」ということで定められたものです。そしてこの値は「内部被ばく」の恐ろしさに対応していないと、かねてから高すぎることが批判されてきたものです。
彼はかつて自主避難者たちのことを「勝手に避難してきた人たちなので、国は支援する必要はない」とも放言しました。「私のような人たちから見ると日本は変な国だ(田中氏)」ではなく「田中氏(こそ)は変な人だ」と呼ばれるべきであって、こういう人間が枢要であるべき規制委のトップにいるというのは恐ろしいことです。
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時事通信 2016年8月3日
原子力規制委員会の田中俊一委員長は3日の定例記者会見で、食品の放射性物質濃度基準値が放射性セシウムで1キロ当たり100ベクレル以下などと規制されていることについて、「私の知る限りでは科学的根拠があるとは思えない」と述べた。