星野道夫写真展と星野道夫の言葉
今年は気持ちが落ち込む出来事が続き、どうもマイナーな気分になりがち・・。そんな時は、気分転換するに限ります。
カウンセラーの友人には、美容院に行ってみたら?と勧められましたが、それより・・感動するものが見たい・・という気持ちで、昔、一目ぼれした星野道夫の写真展を観に行きました。
初めて観た時の感動には及びませんでしたが、じっくり写真に向き合うと、静かに昔の感動が蘇ってきました。
大阪、京都は終わって、これから東京です。
手付かずの自然が残っているアラスカ。
その美しさと厳しさ、そこに暮らす人々と動物たち、神秘的なオーロラ
・・・・・
アラスカの大地に立ってカメラを構える星野道夫さんの感動や息遣いが聞こえてきそうな写真ばかりでした。
動物たちの写真は、動物にも人間と同じような感情や表情があることを教えてくれます。
じゃれ合って遊ぶ北極ギツネ
親熊の背中に乗って甘える子熊
耳を澄ませば、会話が聞こえてきそう・・。
どうしてこんな写真が撮れるのでしょう・・?
彼が透明な風になって、自然の中に溶け込んでいるかのようです。
だから、こんなに動物たちのそばに寄っても気づかれないのですね。
私のお気に入りは・・シロクマのお祈り。
塾に勤めていた時は、授業を始める前に黙想をします。やんちゃな子どもたちもこの写真を掲げると、素直に黙想してくれました^^
シロクマ君も良い夢を見ているんでしょうか?
こちらの写真はユーモラス。思わず夫を思い出してしまいました(笑)
なんだか人間みたいですね・・・
他にもすばらしい写真があります。ネットで検索して見てくださいね。
星野道夫さんは写真だけでなく、エッセイもすばらしいもので、
詩人のように美しい言葉で、アラスカの世界と自分の思いを語ります。
ノートに残っている言葉を、いくつかご紹介させてくださいね。
✿頬を撫でる極北の風の感触、夏のツンドラの甘い匂い、白夜の淡い光、見過ごしそうなワスレナグサのたたずまい。ふと立ち止まり、少し気持ちを込めて、五感の記憶の中にそんな風景を残してゆきたい。何も生み出すことのない、ただ流れてゆく時間を大切にしたい。
✿あらゆる生命が、ゆっくりと生まれ変わりながら、終わりのない旅をしている
✿大切なことは、出発することだった
✿どれだけ違う世界に生まれ育とうと、私たちはある共通する一点で同じ土俵に立っている。それは、たった一度の人生をよりよく生きたいという願いなのだ。
✿人が人を癒すことはできないと思う。そのかわり、その苦しみを持った人を見つめながら、共にいてあげることはできる。
星野道夫さんは、その生き方もお人柄も素敵な方でした。
もう少しだけ、次回に続きます。