小出裕章先生講演会「脱原発の道筋を考える」2017/3/18

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小出先生の講演会に行ってきました。
定年退職後、松本にお住まいになった理由の一つは菅谷昭市長の活動に敬意を表し、市長を支えたいという気持ちもあったからだそうです。
演題は「脱原発への道筋を考える。100年後の人々へ」

要旨
小出先生10代後半、原子力に夢を描きましたが、それは幻でした。
原子力は安くて安全なエネルギーでないことは、福島の事故で証明されました。仮に事故がなくても、原子力を使用すると、膨大な死の灰を100万年に及び子孫に残します。
生み出される放射性物質の無毒化もできていません。原発の仕事に従事する作業員も常に被ばくが伴います。
平和利用などと言いますが「原子力」は「核」と同じもので地球と世界の平和を破壊します。このような危険な原子力利用からは早く抜け出すことが大切です。
未来の子供たちに犠牲を強いない世界を残すのが、私たち大人の責任です。
原子力は、事故の費用、廃炉の費用も考えると非常に高い!
電力の恩恵は都会が受け、電力の危険は過疎地に押し付ける
こんな不公平、不公正は初めから認めてはいけない。
国は40年で収束させると言っているが絶対できない。
燃料は底を抜けて落ち、格納容器もボロボロ、
底の抜けた炉心をどこに持って行って修理できるのか?
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もう、掴み出すことはできない。
チェルノブイリは石棺で覆ったが、30年でボロボロ。次の石棺を。
福島も石棺を作るしかない(地上も地下も石棺で閉じ込めるしかない)
こんな大変な状況なのに、まだ原発を続けている愚かさ
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「今までの基準は間違いだったので、新しい基準を作った」と言って再稼働させている。安全基準ではなく、再稼働させるための基準。
新基準合格でも決して安全ではない。しかも避難計画は自治体任せ
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この事故で、原発マフィアたちは事故が起きても責任を取らなくて良いことを学んだ。次の事故を防ぐためにも、私たちは声を挙げ続け、彼らにきちんと責任を取らせ、処罰する必要がある。
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罪のない子供たちに危険なごみを押し付けるのは犯罪ではないか?
原子炉を動かせば死の灰ができる。
その後始末もできないのに、なぜ再稼働か?
なぜ愚かさに気づかないのか?
私たち大人は、未来の子供たちのために地球環境を守っていこう。