オリンピックの政治利用ーでんでん安倍のメッセージ

だからオリンピックなんて反対なんだよ…でんでん安倍のメッセージへの雑感

え~、でんでん安倍くんが、ビデオメッセージにて(時期を明示しながら)「憲法改定への意気込み」を語ってましたね

(…と言いつつ、ぼくはそのビデオを見てないので内容は知らん…)

なので、ここはみなさんのtweetを拝借しながら、

でんでん君のメッセージを知るとともに、少しばかりツッコんでみたいと思います


まずは、関係ない話を結びつけるな!…ということから↓

オリンピック便利すぎるだろ
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オリンピックというは、もうずいぶん前から「スポーツ(と平和)の祭典」から

たんなる「国際的な催し物」…を通り越して「国際的政治ショー」と化していて、

それを招致する側のいろんな「計算」(というか「打算」)が動機になってることは明白です


だから、オリンピックなんてもんはどない考えても、「弊害>存在意義」ということになってるので

やめたらええねん、あんなもの…と、ぼくはずいぶん前から感じてるんですが

そんななかで、またしても「オリンピックの政治利用」という弊害が出とる…

というのが、このtweet
共謀罪がなければ東京オリンピックは開催できない、東京オリンピックを機に日本が生まれ変わる為に改憲を、もう、東京オリンピックと聞くと、その文字列を見ると、反吐が出てくるよ。
共謀罪がなければオリンピックを開催できない」と言うのは

「オリンピックしたかったら共謀罪もセットでね…」という市民への脅し…みたいなもんですが

共謀罪という「21世紀の治安維持法」がセットでついてくるイベントなど御免被るわ…というだけの話なので

今からでもオリンピックを返上して共謀罪をつくらないという選択をすべきです

(それで一件落着やんけ…)


さらに、オリンピックを勝手に「国の節目」にして、その節目化のために憲法改定を…なんて言うのは

憲法(改定)をどんだけ軽く考えてんねん…というだけの話でありましょう

だから、そんな勝手な節目はいらんので、やっぱりオリンピックはやめたらええねん…

(これで二件落着やんけ…)


改憲したら教育無償化の予算が突然湧いて出てくるらしい。カネがあるなら、いますぐやれよ、改憲を待つまでもない。
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憲法改定への「甘いワナ」として維新が言い出した「高等教育の無償化」を、「悪知恵は使わな損…」とばかりに

でんでん君も言い出しておりますが…
民主党政権が公立高校無償化を実現した際には散々反対した挙句、政権交代後にすぐ所得制限を設けたのは他でもない安倍政権なのに、今更「高等教育も全ての国民に真に開かれたものにしなければならない」と言って高等教育無償化をダシに改憲を主張するなど自己欺瞞も甚だしい。だったら今すぐやれよ。
たしか、自民党民主党の「高校無償化」政策を「ばらまき」だと批判しとったはず…で

その「ばらまき批判」の根拠は「財源はどないすんねん?」というもんだったはず…なのに

そこはすっ飛ばして憲法改定のなかに入れることも考えようかな…とほのめかしてるのは

あの維新の議員同様に「どうにかなるだろうの精神」でどうにかなる…と考えてるからなのか、これ…?

(逆に、もし財源のメドがあるなら、憲法改定を待つまでもなく即実施したらよろしいねん…)


で、それをしないのは、「やる気がない」あるいは「財源がない」から…でありまして

でんでん安倍くんはきっとこの両方であろうかと思います

(なので、「憲法改定高等教育無償化やるやる詐欺」に引っかかったらあきませんよ)


少子高齢化、人口減少、経済再生、安全保障環境の悪化など、我が国が直面する困難な課題に対し、真正面から立ち向かい、未来への責任を果たさなければなりません。
↑それは、憲法ではなく、政治の役割。何もやってないじゃん。
これもでんでん君たち「憲法を丸ごと作り替えたいねん派」(→彼らは単純な「改憲派」ではない!)が

よく使う「まやかしフレーズ」なんですけどね、多くの(特に短期的には解決困難な)社会問題が

憲法改定によって一気に解決する…かのような解説はまったく何の根拠もない…ので

これまた「憲法改定で内外の諸問題を一挙解決」なんていう「魔法論」にかからないで下さいませ


…と、でんでん君の言うことは、相変わらずデタラメばっかり…なので

ここで憲法(改定)の基本に返って見ると…
憲法の制定や改正は、政治家が行うことではない。人びとの意思があってはじめて行われる。安倍首相や自民党に決定的に欠落しているのはこの基本的な視点。同時にこれは安倍首相や自民党の最大の弱点でもある。
でんでん君は「憲法を改正するか否かは最終的には国民投票だが、発議には国会しかできない。

私たち国会議員は大きな責任をかみしめるべきだ」…と、

これまた聞いてる人が誤解してしまうようなことを言うとりますが

でんでん君の説明は「憲法改定の手続」をそのままなぞっただけで、

憲法(改定)の本質」を何ら語ってません


そもそも憲法は、市民の側から為政者に突きつけるもの…なので、

憲法改定も、為政者の側から「こんなんでええか?」と一方的に聞かれるものではありません

憲法改定の主役はあくまでも市民で、国会議員は市民の意志をくみ取る責任があるだけ…です)


なので、具体的な憲法改定の要求が市民の側から広汎に出ていないのに

国会議員が勝手にメニューをつくって「これとこれはいかが?」と市民に聞いてくる…という、

現在の改憲論議?の進め方は大きな間違いです

(…って、でんでん君たち、間違ってばっかりやんけ…)


さらに…
「『あなた手術しましょう、どこを切るかはあとで考えましょう』。
今の改憲論は必要もないのに、とにかく手術を薦める医師のようで、信じないほうがいい」
とにかく(変えやすいところから)変えましょう…だって、変えることが大事なんですから…という説得の仕方も

これ以上のデタラメはない…のでありまして、

でんでん安倍くんは「デタラメ安倍くん」と言い換えようか…と思案中です





※補足で…

でんでん君たちは外国(のよいことろ)を見習う気持ちもないくせに

「外国は何度も憲法を改定してる」と盛んに言うとります…が
「ドイツは60回も憲法を改正してる」←いやいや、ドイツ憲法は人権、人民主権、権力の分立、民主主義等は「永久条項」として絶対改正できない。そこに触れずに「日本だけ改正しないのは異常」みたいな印象操作。

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この漫画は自民党の「漫画政策パンフレット」のなかの1頁で、

憲法改定はきちんとやっとるぞ」…というセリフに見られるように

この漫画は「憲法改定=よいこと」という前提で話が展開してます

…が、これも「根拠のない話」でありまして、

それはつい最近、「為政者の独裁を可能にする憲法改定があったトルコ」の例をみてもわかります


また、漫画で紹介されてるドイツ憲法基本法)では、

憲法改定でいじれない条項がある(人権、人民主権、権力の分立、民主主義等)ところ

先日紹介した自民党の国会議員(第一次安倍内閣法務大臣長瀬甚遠)が

国民主権 基本的人権 平和主義 この3つをなくさなければ本当の自主憲法にはならないんですよ」…と言ってたり

同じく自民党西田昌司

「そもそも国民に主権があることがおかしい」…と言ってたりするので

これがもしドイツだと、「そんな憲法改定はできません」…ということになるだけの話…

(だから、これは「回数を競うような話」でもない…)


こんな連中の口車に乗って憲法をいじろうものなら、その結果が「憲法改正」になるわけもなく

それは「憲法改悪」…を通り越して「憲法壊悪」(略して「壊憲」)になることは間違いないでしょう

自民党の「漫画政策パンフレット」というのは、文字通り、「漫画政策」(政策が漫画)のようですね…)