安倍首相の天皇いじめを検証した東京新聞「象徴考」(天木直人氏)
安倍首相の天皇いじめを検証した東京新聞「象徴考」(天木直人氏)
日本会議系メンバーが等しく「皇室の尊厳」を口にするのはそれが彼らの基本原理だからですが、その一方で新憲法で謳われた象徴天皇として何をなすべきか、それを考え、誠心誠意模索し実行してこられた今上天皇に対して、安倍首相のブレーンである八木秀次氏は天皇の憲法尊重の姿勢を公然と批判し、首相の推薦をうけた「有識者」である平川祐弘・東大名誉教授は、生前退位に関して「天皇は祈っているだけでよい」という傲岸・不遜な発言をして世間を驚かせました※。
要するに彼らは自分たちにとって都合の良い「皇室像」は盛んに国民の前で崇めますが、自分たちの目的に反する、例えば「改憲に不都合な部分」についてはたとえ天皇であろうとも批判するわけで、まさにいいとこ取りの皇室観というべきです。それこそ「皇室の政治的利用」です。
同氏によれば「連載(上)」の伝えるところは、「首相安倍晋三による抵抗のできない今上天皇へのいじめ」であり、この特集は、「こんなにひどい首相が日本にいたのか、という思いと共に、末永く読み継がれていくべき永久保存版である」ということです(同記事はネット非公開のためここに紹介できずに残念です)。
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そうさせてはいけない。
その「上」であるきのうの記事は、国民必読の永久保存版の価値がある。
それは、ひとことで言えば、2013年4月28日に首相安倍晋三の手ではじめて開かれた沖縄主権回復式典への明仁天皇の不本意な出席から始まって、「天皇は祈っているだけでよい」という、首相安倍晋三が選んだ退位有識者会議専門家の傲岸・不遜の言葉で終わる、首相安倍晋三による明仁天皇いじめにつきる。
すなわち、2013年4月28日、前年末に発足したばかりの安倍第二次政権は、沖縄にとって「屈辱の日」に、わざわざ「主権回復・国際社会復帰を記念する式典」を開き、そこへ明仁天皇の出席を強いて、あろうことか万歳三唱で天皇陛下を見送った。
「私はなぜこの式典に出ることになったのか」
いや、それは確執などではない。
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