米、第3次大戦へ向かう恐れ=与党の上院外交委員長が警鐘(時事:10/10)安倍政権の「アメリカによる軍事力行使もOK』でいいのか??

「お花畑」という言葉は、「平和ボケ」という趣旨で

おもに、保守・右翼陣営が(護憲)左派陣営に対して使う中傷表現で

その意味するところは、「現実離れしてる」という趣旨だと推測します


保守・右翼陣営は、特に安全保障問題に関して、自分たちこそが「現実主義者」(リアリスト)であり

(護憲)左派陣営の平和主義は「現実離れしたもの」である…と主張してるわけですが

左派陣営が「現実離れしている」と思うなら「あなた方の主張は現実離れしている」と言えばいいものを

わざわざ「平和ボケ」とか「お花畑」と言って中傷するところが、

いかにも保守・右翼陣営の攻撃性(あるいは下品さ)を物語っていると思います


ここでもし、彼ら保守・右翼陣営の中傷が「客観的に正しいコト」であるならば

その中傷もわからんではない…と言いつつ、人を中傷するのはよくないこと…なので

やっぱり、彼らが「平和ボケ」とか「お花畑」と他者を中傷するのは

まったくわからん下品な態度であると思いますけども

安全保障問題に関して、左右どちらが「現実離れ」してるのか…という点について考える材料が提供されたので

みなさんと一緒にそれを考えてみたいと思います
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東京新聞:2017年10月9日)

この図は、共同通信社衆院選の立候補予定者に

「核・ミサイル開発を進める北朝鮮に日米両政府が圧力を強めても平和的解決が最終的に困難な場合、米軍による軍事力行使を支持するか否か」
…という質問をした結果を示したもんです


ここで、「米軍による軍事力行使を支持する」という立場を「現実的に」考えてみますと

それは当然に、「アメリカによる朝鮮(先制)攻撃がもたらす結果」をも含めて(=そこまで勘案した上で)

米軍の軍事力行使を支持する…という立場であるはずです


つまり、「アメリカによる朝鮮(民主主義人民共和国)攻撃」で、

(独裁体制で苦しんでいる被害者である)朝鮮の市民が多数死傷すること…は当然のこととして

(→それは、独裁体制による市民への害悪よりも遥かに大きな被害になるはずです)

アメリカの同盟国であり、日本とおなじ「西側の仲間」であるはずの韓国が甚大な被害を被ること…のみならず

日本国内にアメリカ軍基地が存在し、朝鮮に対するアメリカの軍事行動で即交戦国となって

朝鮮から何らかの反撃を受けることが避けられない…ということは、

日本の市民にも大きな被害が出ることが避けられない…という結果も含めて

軍事行動する方がしないよりいいと考える立場…ということになるんですけど

アメリカの壁大統領ならいざ知らず、日本の政治家として、

日本の市民が多数死傷することになっても朝鮮の核保有を阻止すべきだ」という立場なんか取りうるんでしょうか


特に保守・右翼陣営は「日本人の命(と暮らし)を守る」が売り文句…のはずなのに

米軍による軍事力行使を支持する…というのは

朝鮮の核兵器放棄(核兵器阻止)のためには

その守るべき「日本人の命」が(多少)奪われても「仕方ない」と考えている…ということになるはずですが

それが保守・右翼陣営の言う(安全保障の)「現実」なんでしょうか

また、ここで、みなさんにもそういう「現実」を考えて頂くと

みなさんは、自分(や大切な人)の命と引き換えにしてまで「朝鮮の核兵器放棄」を望む意志があるんでしょうか


左右を問わず、「日本の市民の命と暮らしを守る」ことを第一優先にすべき日本の政治家であれば

何がなんでも「日本の市民の命が奪われること」を避ける方策を探す…のが当然の行動であり

そのような被害が「現実」にならないように最善を尽くすのは使命であると考えます


保守・右翼陣営の言う安全保障における「現実主義」が

米軍の軍事力行使によって予想される大惨事を自ら呼び込んでそれを「現実」にしてしまうこと…であるならば

みなさんはそのような「現実主義」を支持するんでしょうか?


安全保障における「現実主義」とは、
米軍の軍事力行使がもたらす大惨事という「現実」を見据えて、
そのような大惨事が現実にならないようにすることであり、
それこそが安全保障における「現実主義」である

…とボクは思います

(だから、ボクは左派陣営の平和路線を「非現実主義」だとは思いません)


また、もし、米軍の軍事力行使を支持する政治家やそれを是認する人たちが

何が起きても自分たちは傷つかない(被害を被らない)」と考えているのであれば、
それこそが「現実」から目を背けるものである
…と思います



※日本政府が「朝鮮への圧力」を強めるべきだ…という立場を取ることについては

朝鮮の核兵器放棄を求める立場として、理解できなくもありません

しかし、その「圧力」のなかに「軍事的圧力」が含まれる…ということならば、それは極めて危険なコトであり、さらには、

アメリカが軍事力行使という選択肢を持っていることを歓迎する…と表明することは

朝鮮に対して日本(政府)そのものが対峙し敵対している…と朝鮮から見られても仕方がありません


この点与党の中から、安倍政権の「アメリカによる軍事力行使もOKよ姿勢」に対して
それは日本を危険に追いやるものだ…という批判の声が挙がっていないのが不思議で仕方ないのでありますが

世界一好戦的な国…と言っても過言ではないアメリカの与党共和党でさえ

壁大統領の好戦的姿勢(挑発的姿勢)を危惧し批判する声が出ていて…↓

米、第3次大戦へ向かう恐れ=与党の上院外交委員長が警鐘(時事:10/10)

 【ワシントン時事】米与党・共和党のコーカー上院外交委員長は9日付のニューヨーク・タイムズ紙に掲載されたインタビューで、トランプ大統領の他国に対する威圧的態度によって、米国が「第3次世界大戦への道」を歩みかねないと警鐘を鳴らした。

 北朝鮮の核・ミサイル問題や、イラン核合意をめぐる政権の強圧的姿勢を念頭に置いているとみられる。

 コーカー氏はトランプ氏について「(かつて出演していたテレビの)リアリティー番組か何かのように振る舞っている」とも述べ、政権運営の手法に疑問を呈した。…

こういう「まっとうな批判の声」がまったく挙がらない日本の与党自民党の「一枚岩」は、ハタから見てて、とっても怖いのであります…