大阪大学の待ちかねワニ^^(マチカネワニ)

今日はロシア語学科の春のミニクラス会。
元はI氏の追悼会として集まりました。
I氏のご友人ですので80代のおじさまばかりですが、
ロシア語に縁がない私も、石澤さん繋がりで声をかけていただいています。

男性4人女性2人の6人で、今回は大阪大学の「ワニ見会」でした。

リーダーのO先生からYさんに「今年は阪大のワニを見に行こう」
という話が、伝言ゲームのように伝わりました。

YさんからSさんに「今年は阪大にいるワニを見にいくとのこと」
Sさんからmimiに「今年は阪大で飼っているワニを見に行くそうです」
mimiからKさんに「昨年は天王寺動物園。今年は大学で飼育しているワニですって」
kさん「ヘぇ~!!!大学で飼っているワニとは珍しい・・楽しみですねぇ!」
3人は、阪大で飼育しているワニと思って…興味津々

ところが、阪大のワニとは・・
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なんと、45万年前のワニだったのです。@@
つまり、化石!!
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1964年、大阪大学豊中キャンパスの中にある新生代の地層から、
ほぼ完全な形でワニの化石が見つかって
その標本を見に行こうということだったのです。
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それは、約45万年前、頭骨の長さが1メートルを超え、 ワニ類の中でも大型で、日本で発見されたワニの化石の第一号。

日本にもワニがいたのか❗と驚かれ、マチカネワニと名付けられます。
すごい大きさでしょう?
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博物館の入り口にあるレプリカ

この化石の素晴らしさは、全身の80%にもあたる完全に近い形で見つかったこと。2014年には国の登録記念物となりました。

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待ちかねワニ??
獲物を辛抱強く待ち伏せし・・獲物を見つけると・・
「待ちかねたぞ!!」とパックリ大きな口を開ける・・
それゆえ,待ちかねワニ♪♪

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と、そんな想像をしていたのですが・・
実は、待兼山(マチカネヤマ)から出た化石だったので「マチカネワニ
と言う名前になったそうです。(な~んだ・・。 


その後、このマチカネワニは研究によって、 マレーガビアル属のワニでなく、新しい属のワニでであることがわかり………

古事記に出てくるワニの化身とされる美貌の豊玉姫の名前を文字って
トヨタマヒメイア・マチカネンシスと名付けられます。

なんと素敵な
名前でしょう!
名付けられた方のセンスを感じます。
45万年前のワニ君、このネーミングで神話の世界にも橋をかけてくれました。ロマンを感じますね~~。

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       ネットで見つけたイラスト!マチカネワニ豊玉姫


マチカネワニがいた当時の時代は涼しい温帯型気候で、珍しい温帯のワニ(ふつうは亜熱帯気候に生息)だそうです。
タヌキやネズミもいて、マチカネワニのがっしりした頑丈で太い歯から、魚だけでなく、小動物も食べていたことが考えられます。

マチカネワニの研究が盛んになり、
中国の伝説の動物である龍伝説の起源となったのがマチカネワニである、
という仮説も発表されているそうです!!


今日は初夏の陽気で、新緑も美しく・・

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学生気分で学食でお食事。

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                          マチカネ君にも出会え、

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登録有形文化財の美しい建物も観賞
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花見ならぬ「ワニ見」会も良い1日になりました。

憲法改悪反対署名にも協力していただきました。
以前にも、どなたかが平和に関する署名用紙を持ってこられたことがあります。そんなリベラルな方ばかりなのも嬉しい会です。

長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。