ヴォーリズの発表終わりました。

やっと2度目のヴォーリズの発表が終わりました。

1回目は2014年11月でした。
https://blogs.yahoo.co.jp/sayuri2525maria/35112899.html

システムと会場が変わって、知らない会員さんもいらして、
ヴォーリズさんを知っていただくには良かったです^^

前は2時間に詰め込み過ぎでしたので、今回は8分目を目指しました(^_^;)

タイトルはヴォーリズ建築から考えるヴォーリズ精神」

ヴォーリズ建築をご存じない方のために取り壊された大丸百貨店心斎橋店の写真を見ていただきました。
懐かしい今はもうなき大丸の写真です。
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内部が美しいのに、内部は保存せず、御堂筋側の外壁だけ保存

経営者Jフロントリテイリングの相談役奥田氏は日経新聞で、
「デパートなどの内装は張りぼてで良い」と言う意見に賛成だと書かれていました。

芸術品のような内部  vs 張りぼての内部

皆さまはどちらのデパートの方が買い物をしていて楽しいでしょうか? 
あるいは、
どちらが、自分は大切にされていると感じますか?

デパートを利用するお客の気持ちの問題だけでなく、
デパートで働く従業員の誇りという問題でも、
張りぼて」よりも、「最も美しい内部」と言われるデパートで働く方がどれだけ気持ちが良いことか・・。

もうこの問題は、すでに何度も取り上げましたが、

ヴォーリズ建築から考える「ヴォーリズ精神」という問題はここにもあるのです。

ヴォーリズは使う人の立場を大事に考えて、何かと細やかに配慮をして
設計しているからです。

大丸もお客様が楽しい気分で買い物してただけるように、美しい意匠を凝らしています。ただきらびやかにしたのではなく、そういう意図があって作られています。

反対に病院は簡素にシンプルに、健康に良い設計を。

学校は使い手である学生や生徒が学習しやすいような雰囲気に。

住宅は、住み手が帰ってくるのが楽しくなるような家に。
さらに、主婦が家事をしやすいような収納、
掃除しやすい工夫や配慮がしのばせてあります。

相手のニーズに合わせて徹底的に相手に奉仕するのがヴォーリズ建築。

ですから、配慮に溢れた優しい建築は、居心地がよく、心が和みます。

ヴォーリズ精神とは、人を愛する心、人を大切にする心です。

大切にされている・・という感覚が人の気持ちを優しくするのです。

ですので、結論は前と同じく、

ヴォーリズ建築ファンが増えると、世の中が優しくなります^^

・・ということに^^


今回はその実例として神戸女学院
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  神戸女学院図書館

ヴォーリズ病院五葉館の写真を一緒に見て説明させていただきました。
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五葉館は今はもう使われていませんが、この建物の形は結核患者さんのために
太陽と風の恵みをいっぱいに取り入れるための工夫の賜物。

それはまた次回に続きます。


この発表の準備があったので、
皆様のところへのご訪問やコメント遅くなっています。
今から少しずつご訪問させてくださいね。