安倍総理「国の理想を掲げるのが憲法です」→間違い。こんな人に憲法を語る資格はない。

「国(家)の理想」と「市民の理想」は明確に違うのである


臨時国会が開会すると、内閣総理大臣が本会議場で所信表明(演説)をするのが慣例、今回もアベくんがその所信表明してはったみたいです

twitterを見てたら、その内容の一部が紹介されてまして

またもや、アベくんがその(内閣総理大臣として当然に要求される水準の)知識のなさを、堂々と披露してくれたようです…↓
安倍総理国の理想を掲げるのが憲法です」→間違い。
国がしてはいけないこと、しなければならない事を書いて国家というスーパーパワーから弱い国民を守るものが憲法。大学の一般教養レベルの本を一冊でも読んでればこうはならないはずなのだが。大学でなにを学んだのか。
(ひとさまのtweetより)

アベくんは憲法に関して、繰り返し「国の理想を語るもの」と言ってはりますけど

憲法は「国の理想を語る(掲げる)もの」ではありません


じゃ、憲法とは何か…と言えば、上記のtweetにあるように

「(国家)権力の乱用を抑制して、市民の権利・自由を守るための基本法」…というのが

憲法の定義・意義でありまして、それは大学の一般教養レベルの(憲法学の)本を読めば、まず最初に書いてあることです


アベくんといえば、憲法改定が(個人的)悲願…という人だから

素朴に考えれば憲法というものを深く考えてるはず…なんだけども

残念ながら、憲法改定を悲願とするこの総理大臣は

憲法の何たるか…という、最初の一歩から勘違いしてるようですので

こんな人には憲法改定を語る資格はない
…というのが合理的帰結です


…なんてことを書いても、

「そんなこと言っても、憲法(前文)には(国の)理想が書いてあるじゃないか」と

ツッコんでくる人がチラホラいるようですが

憲法のなかに出てくる「国の理想」とは、

「こういう国にしたら私たち市民は幸せになれるよね」という意味での「理想」なので

それは「国の理想」というよりは「市民が理想とする国の姿
」であるわけでして

間違っても「国家(権力者)の理想」という意味ではありません



※今回もまた、憲法への誤解を堂々と国会で開陳した、我が恥ずかしき内閣総理大臣

それに加えて、意味不明の妄想を並べたようです…↓
「激動する世界を、そのド真ん中でリードする日本を作り上げる、次の3年間、私は、その先頭に立つ決意です」 
いやいや、「世界をど真ん中でリードする」ことが目的なんですか?
国民の生活とか幸福とかは?国民が満たされて経済が回って初めて、
自然とリードする立場になるんじゃないんですか?
(ひとさまのtweetより)

アメリカの政治指導者が「世界をリードする」と言ってのけるならまだしも

(…と言いつつ、その場合も、「誰もそんなこと頼んでへんぞ!」というだけのことなんだけど…)

いったい、日本が世界のど真ん中でなにをどないしてリードするというのか、ぼくはさっぱりわからんのであります


世界はどの国にも「世界をリードして」なんて依頼はしません

依頼もないのに「オレの国が世界をリードする!」というのは

これまた強烈な勘違いでありまして、

そんなこと言ってる政治指導者にはロクなヤツがいない…

いうのも、これまた当然の帰結であると思います