国民は気づかない米軍の日本支配(天木直人氏)
31- 国民は気づかない米軍の日本支配(天木直人氏)
日本に駐留する米軍は、海兵隊、空母打撃群など、日本の防衛とは無関係の、他国侵略のための部隊が主力です。
そして米本国では認められないオスプレイ等の市街地での低空飛行や戦闘機の夜間の離着陸訓練などが、誰憚らずに行われています。
米兵や軍属は、税関のチェックを受けることなく米軍横田基地から直接入出国することが出来、彼らは犯罪をおかしてもその多くが裁かれないまま放置されたり、犯罪者が即座に帰国して処罰を逃れるなどしています。
また、年間約6500億円の米軍駐留経費を日本が負担しているほか、F35戦闘機やオスプレイ、あるいはイージスアショアなどの不要乃至は役に立たない兵器を法外な値段で山ほど買わされています。
インターネット政党「新党憲法9条」を立ち上げ、そのリーダーとなっている天木直人氏は、10月に入って「日米安保条約」こそが諸悪の根源で、破棄しなくてはならないとする5つのブログを発表しました。ここにきて頻繁に語られるようになったのは、日米安保条約の弊害がそれだけ頻繁に表面化し出したということです。
因みに10月1日のブログ「沖縄知事選後の政治を占う(問題の本質は日米同盟の是非だ)」では、次のように語っています。
かくて辺野古阻止の不毛な政局が役者を変えて再び始まる。
今回は10月30日のブログを紹介しますが、それ以外の4つのブログは下記の通りです。
(10月5日) 見事に黙殺された「羽田空港新飛行ルート米軍難色」の報道
(10月4日) いよいよ、待ったなしになってきた日米地位協定の見直し
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一冊の本にでもしなければ国民は気づかない米軍の日本支配
日本は骨の髄まで米軍に支配されている。この、あまりにも不愉快、不都合、不正義な報道を見ない日はない。
たとえばきょうの東京新聞「ニュースの追跡だ」
たとえばきのうの東京新聞だ。
安倍政権が米国の言い値で次々と買わされている高額兵器のツケが、たまりたまって単年度では払いきれず、後年度に分割して負担(リボ払い)させられている。その残高が5兆円を超えたという。
たとえばきのうの日刊ゲンダイだ。
陸上配備型迎撃ミサイルシステム(イージスアショア)の配備先である山口と秋田が受け入れに反対しているから、防衛省は水質汚染や電磁波の人体への影響がないか調査をするという。しかし、調査したところで変更は出来ない。
イージスアショアは日本を守るためではなく、北朝鮮から発射される米国向けのミサイルの迎撃が目的で米軍が決めた場所だからだ。そこに設置するしかないのだ。
このほかにも、不都合、不愉快、不正義な日本の主権放棄の例は数えきれない。
しかも日本の防衛ではなく中国を攻撃するためだ。
そして中国への攻撃は起こらないから訓練ばかりしている。
つまり都心の上空がオスプレイの低空訓練場になっているのだ。
これらひとつひとつがバラバラに報道されるから国民は気づかない。
しかし、それを、まとめて一冊の本にして、「ここまで日本は米軍に支配されている。それでいいのか」とタイトルをつけて売り出せば、さすがの国民も気づくだろう。
このままでは、戦争が起きなくても日本国民は米軍に生活を奪われると。
憲法9条など、もはやあってもなくても、変えても変えなくても、どうでもいいのだ。
日米安保条約をなくさない限り、米軍の支配はこれからも進む一方なのだ。
それを国会で警鐘を鳴らし、安保反対と叫ぶ政党が出て来ないのが不思議である(了)