安倍政治を是とするか非とするかを問う参院選

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参院選は政権選択の選挙ではないから」というような言い方をしますが、そんなことはありません。現実に第一次安倍内閣は12年前の参院選で大敗したことが退場につながりました。引退の当日、某週刊誌が安倍晋三氏が父・安倍晋太郎事務所の遺産数億円を不正に相続したという特集記事を出したからという見方もありますが、参院選で惨敗していなければ別の展開になったものと思われます。
 
 このまま安倍政権を継続させれば年金は下がる一方(連動して生活保護費も下がります)で消費税は最終的には少なくとも25%まで上がります。
 一方軍事費はトランプ氏のいうがまま、ゆくゆくはGDPの2%=11~12兆円にまで上がり無駄な米国のポンコツ兵器の爆買いで民生が圧迫されます。
 そして大企業優遇策で非正規労働者はますます増えるので、世の中は生活困窮者であふれることになります。
 それが媚米・対米従属、大企業・富裕層優遇の安倍政治の行き着くところです。
 
 植草一秀氏のブログ「安倍政治を是とするか非とするかを問う参院選」を紹介します。
 併せて「まるこ姫の独り言」を紹介します(青字・太字強調個所は原文に拠っています)。

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安倍政治を是とするか非とするかを問う参院選
植草一秀の「知られざる真実」 2019年7月 5日

参議院議員通常選挙が始動した。
政党要件を確保していない政治勢力はテレビメディアの討論等に呼ばれない。極めて大きなハンディキャップを負う。政党要件を持たない政治勢力はネットワークを拡大して情報を拡散するしかない。
安倍首相は風格も見識もなく小心だから、選挙の勝敗ラインを著しく低く設定した。
敗北しても辞任せずに済ませるためだ。
 
公開討論会でも常識と良識と知識の欠如をいかんなく発揮している。日本国民として、この人が行政のトップに居ることをとても恥ずかしいと思う者が多数であろう。
メディアは安倍一強と宣伝するが、選挙の現実は安倍一強でも何でもない。
2014年も2017年も衆院総選挙で安倍自民に投票した主権者は全体の17%しかいない。主権者全体の5人に1人、6人に1人しか安倍自民に投票していないのだ。公明党と合わせて、主権者全体の約25%が自公に投票している。
 
自公以外に投票している主権者は、自公への投票者よりも多い。しかし、選挙制度の特性によって、自公が国会議席の3分の2を占有してしまっている。
そして、政治を私物化しているのだ。
 
その安倍政治が何をしているのかと言えば、消費税増税を強行して国民の暮らしを最悪の状況に陥れている。
憲法を無視した違憲立法を繰り返し、日本を「戦争をする国」に変えている。フクシマ原発事故の処理もできていないのに、全国の原発再稼働を推進している。
この安倍政治を是とするのか、非とするのか。これが参院選の争点だ。
 
安倍政治を非とする主権者が何をすればよいか。
絶対にやらねばならないことが二つある。
第一は、必ず選挙に行くこと。選挙に行かないと、自分の意思は政治に反映されない。必ず選挙に行くことが第一だ。
第二は、勝利の可能性のある反安倍自公の候補者に投票すること。これが大事だ。
選挙区によっては、これはと思う候補者がいないこともある。しかし、それを理由に投票をやめてしまうと、自公が有利になる。
これはと思う候補者でなくても、自公の候補者を勝たせるよりはましだ。
 
参院選の勝敗は32ある1人区の結果に大きく左右される。32の選挙区では反安倍自公陣営がなんとか候補者を一人にした。
これはと思う候補者でないことも多いだろう。しかし、ここは、安倍政治を終焉させることを優先して、反安倍自公の候補者に投票を集中させよう。
比例代表では、自分の考えをもっとも代弁している政党に投票しよう。
 
投票率が5割だと、自公が俄然有利になる。しかし、投票率が7割まで上がると自公は真っ青になる。投票率の上昇は、反安倍自公の主権者が動くことを意味するからだ。
第2次安倍内閣が発足して6年半が経過したが、国民の暮らしはまったく良くなっていない。
 
経済運営の実績は実質GDPの成長率で測られる。
民主党政権時代の成長率が+1.7%、安倍内閣の下での成長率が+1.3%だ(前期比年率成長率の単純平均値)。
安倍内閣は雇用が改善したと自画自賛するが、これは単なる人数の問題だ。
経済が超低迷しているなかで企業の利益だけは倍増した。このことは、労働者の取り分が大きく減ったことを意味する。労働者一人当たりの実質賃金は5%も減った。
雇用の人数が増えただけで、労働者の暮らしは著しく悪化したのだ。
 
この安倍政治を変えるために、必ず選挙に行こう。
そして、一人一人が持っている清き一票を必ず反安倍陣営に投じよう。
(以下は有料ブログのため非公開)
 
 
我儘な安倍の第一声は「憲法の審議を全くしない政党を選ぶのか!」 誰も頼んでいないし
まるこ姫の独り言 2019.07.05

我儘な僕ちゃんには困ったものだ。
参議院選挙の初遊説は、相も変わらず福島だった。
今年は果樹園。
 【写真説明】 桃を食べる安倍首相、去年はおにぎりだった。
        いつものように食べ方が汚さそう。
そこでの第一声が、「憲法の審議を全くしない政党を選ぶのか」と声高に叫んでいたが、多くの国民は憲法の審議をしてくれとは思っていない。
私は始め、「審議を逃げ回る野党」と言う言葉を耳にして、え?野党が審議を逃げ回る?それ与党の事じゃないの? と よくよく聞くと、「憲法審査会の審議を逃げる野党」と言う事だった。
本人は至って大真面目でやる気満々だが優先順位から行くと滅茶滅茶低い。
拉致問題もダメ、北方領土もダメ、経済も少しも良くならずで、なにも売りが無くなったのか憲法改正に向けてスピードを上げて来た。
なんかピントがずれているんだよな。。。。。
 
参院選第一声詳報 安倍晋三首相、自民党総裁 憲法「審議を全くしない政党を選ぶのか」                      7/4(木) 13:57配信  産経新聞
参院選が公示された4日午前、安倍晋三首相(自民党総裁)は福島市内の果樹園で第一声を挙げた。首相は与野党憲法改正議論を踏まえ「議論する政党を選ぶのか。議員としての責任を果たさず、審議を全くしない政党を選ぶのか。それを決める選挙だ」と訴えた。
各党はなんで、安倍64歳児の意向に合わせなければいけないの?
憲法審議・憲法審議と言うが、国民側から見たら憲法審議より、予算委員会を開くべきだった。
中継の無い他の委員会は、政権与党が何を考えているか分かりにくいが、予算委員会はテレビで取り上げるから、与党が日本の行く末をどう考えているのか国民に分かりやすい。
野党が審議をしてくれと何度要請しても、安倍政権は110日以上も逃げ回って来たのに、選挙演説でなぜ安倍首相に「憲法の審議を全くしない政党を選ぶのか」と言われなければいけないのか。
自分達のしてきた所業を棚に上げて、何を言っているのだろう。
恥を知らない連中だ。
自分達の都合のよい事ばっかりペラペラ自慢をするが、自民党政権で日本が良くなったのか。
アベノミクスは成功したというが、どこが!
北方領土拉致問題はどうなったのか。。。
記者クラブ主催の党首討論の席上で、記者に北方領土問題がまったく進んでいないと聞かれた安倍首相が、
例えば何か威勢の良い言葉を発していれば領土問題が解決するのかと言う事であれば、それはまったく逆なんです。
静かな環境の中で交渉を続けていく必要があります。
 
ありゃあ。。。。静かな環境の中でになってしまったよ。
安倍首相は、参議院予算委員会の席上でも、「北方領土問題を解決して平和条約を締結する立場に変わりはない」とか、「プーチン大統領と私の手で終止符を打ちたいとの考え方の下に交渉を進める」とか、私にはものすごい威勢の良い言葉に聞こえたが。。
外遊した先々でも、威勢の良い言葉ばかりを連ねて日本メディアに報道させていたのはどこの誰なんだろう(笑)
安倍首相の場合、その場その場で都合が悪くなると過去の発言が無かったことになる。
公文書やデータ改ざん、破棄、ねつ造、隠蔽、しかも開示要求をしても真っ黒けに塗りつぶした文書を開示してくるが、よほど都合の悪い事が政権内で行われているのだろうと想像してしまうし、麻生財務相はいつもふんぞり返った態度で記者を小馬鹿にするし、菅官房長官は、何を聞かれても「当たらない。問題ない」で質問をシャットアウト。
これでも支持する人がいるというなら、その人は相当マゾ体質なんだろうし、日本の国の未来に何ら責任を持たない人なんだろう。
それにしても予算員会を逃げ回ってきた安倍政権が、喫緊の課題でもないのに「憲法改正の審議を逃げ回る野党」とよく言えるよな。。
恥を知らない連中だから、野党の悪口だけは言えるのだろうけど。