こどもの友絵本「ちょっとだけ」福音館
過去の絵本書庫の記事です。FBで拡散されているようなので再掲載させてください。
………………………………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………………
二番目の赤ちゃんが生まれると、今までお母さんを独り占めしていた子供は、
少し寂しい思いをします。
長男も弟が生まれてからは、弟につきっきりの母親に
「お母さんはぼくのこと忘れてしまったの?」
・・・とでも言いたげな寂しい表情を時々浮かべていたような気がします。
それでも、お兄ちゃんになったのだから…と思っていたのでしょう。
弟のそばに来てあやしたり、遊んだり、健気に弟のお世話をしてくれました。
少し寂しい思いをします。
長男も弟が生まれてからは、弟につきっきりの母親に
「お母さんはぼくのこと忘れてしまったの?」
・・・とでも言いたげな寂しい表情を時々浮かべていたような気がします。
それでも、お兄ちゃんになったのだから…と思っていたのでしょう。
弟のそばに来てあやしたり、遊んだり、健気に弟のお世話をしてくれました。
でも…お母さんときたら「お兄ちゃんなんだから…ちょっと待っててね。ちょ
っと我慢してね」こんなことばかり言っていたような気がします……ごめんね。
長男は「お兄ちゃんになるって我慢することなんだなぁ…」と思っていたかもしれません。
っと我慢してね」こんなことばかり言っていたような気がします……ごめんね。
長男は「お兄ちゃんになるって我慢することなんだなぁ…」と思っていたかもしれません。
もちろん、そうして寂しさや思いどおりにならない辛さを経験することによって、
それを乗り越えて、心は成長していくものだと思います…。
それを乗り越えて、心は成長していくものだと思います…。
でも、子供心に寂しい思いを持っていたはずなのに、私には何も言わずに、
ただ良いお兄ちゃんをしてくれていた長男君でした。
ただ良いお兄ちゃんをしてくれていた長男君でした。
もしも…過去に戻れるものならば…
弟を寝かしつけた後に、一人で寂しそうにしていたお兄ちゃんを呼んで…
いっぱい抱っこしてあげたかったなぁ・・・。
もう、過去にもどることはできないけれど…
弟を寝かしつけた後に、一人で寂しそうにしていたお兄ちゃんを呼んで…
いっぱい抱っこしてあげたかったなぁ・・・。
もう、過去にもどることはできないけれど…
それは、この絵本を読んだからなのです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
パジャマの着替え・・・ママは赤ちゃんを寝かせています。
髪の毛を結ぶこと・・・ママは赤ちゃんのおむつを取り替えています。
公園にも一人で行きます・・・ママは赤ちゃんのお世話で忙しいから・・・
髪の毛を結ぶこと・・・ママは赤ちゃんのおむつを取り替えています。
公園にも一人で行きます・・・ママは赤ちゃんのお世話で忙しいから・・・
いつもならママが一緒にしてくれていたことだけど、ママは手が放せないから
自分でしてみることにしたのです。(えらいね、なっちゃん。)
一生懸命やってみると、着替えも…髪の毛を結ぶのも…ブランコを漕ぐことも、
「ちょっとだけ」できるようになりました。
自分でしてみることにしたのです。(えらいね、なっちゃん。)
一生懸命やってみると、着替えも…髪の毛を結ぶのも…ブランコを漕ぐことも、
「ちょっとだけ」できるようになりました。
……でも、やっぱり寂しいなっちゃんは、ねむたくなるとママにお願いしました。
「ママ…眠くなっちゃったの。ちょっとだけ抱っこして…」
すると…ママはなっちゃんに聞くのです。
「ちょっとだけ?」
「うん。ちょっとだけでいいから・・・。」
ママはやさしくわらってもう一度聞きます。
「ちょっとだけじゃなくて、いっぱい抱っこしたいんですけど・・
・・・いいですか~?」
・・・いいですか~?」
この本は、友人のお宅にお邪魔した時に、紹介していただきました。
娘さんの新米ママさんが、まだ生まれて間もない弟におっぱいを飲ませている間、
じいっと、寂しそうにママを見ている長男のSちゃん…
じいっと、寂しそうにママを見ている長男のSちゃん…
それを見た友人がSちゃんに声をかけました。
「Sちゃん。Sちゃん。」
「Sちゃんをいっぱい抱っこしたいんですけど…いいですか~?」
その時のSちゃんの猛烈に照れながらの…嬉しそうな笑顔が忘れられません。
「Sちゃん。Sちゃん。」
「Sちゃんをいっぱい抱っこしたいんですけど…いいですか~?」
その時のSちゃんの猛烈に照れながらの…嬉しそうな笑顔が忘れられません。
私もこんな言葉をかけてあげたかったなぁ…寂しさをきっと我慢していた
お兄ちゃんの気持ちにもっと気づいてあげればよかったなぁ…。
お兄ちゃんの気持ちにもっと気づいてあげればよかったなぁ…。
赤ちゃんが生まれて、ちょっとばかり寂しい思いをしているお姉ちゃんやお兄ち
ゃんをお持ちのお母さんに・・・ぜひ読んでほしい絵本です。
ゃんをお持ちのお母さんに・・・ぜひ読んでほしい絵本です。
コメント
こんばんは 絵本ちょっとだけの文章を書いた瀧村です
突然ですがなっちゃんの気持ちに寄り添っていただき 嬉しくなっておじゃましました。
我が家も3人の子供がおりまして 皆成人を過ぎました。
『抱っこ』する事はなかなかチャンス(笑)が無くなりましたが、それでも やっぱり自分の待ってる全ての想いを持って 自分より大きくなった子供達の心を抱きしめたいと思っています。
私も反省することばかりですが 気がついた時に「ごめん」と伝える。そうすると子供はいつでも 「いいよ」と言うんですよね..本当に子供って優しいです。心を伝えるのに『遅い』はないのかも..と思います。気付いた時に大切な人に丁寧に伝えたならその想いは必ず届くと 子供達に教えてもらいました。26歳になった長男に「もっとあなただけと遊びたかったもっといっぱい抱っこしたかった」と話した事があります。息子はヘラヘラ笑ってましたが小鼻がピクピクして小さい頃からのちょっと恥ずかしいような嬉しいような時の癖は変わっていませんでした。嬉しい事に一生お母さんでいられるんですものね。この幸せを大切にしたいなぁと思います。
長々と失礼しました。
突然ですがなっちゃんの気持ちに寄り添っていただき 嬉しくなっておじゃましました。
我が家も3人の子供がおりまして 皆成人を過ぎました。
『抱っこ』する事はなかなかチャンス(笑)が無くなりましたが、それでも やっぱり自分の待ってる全ての想いを持って 自分より大きくなった子供達の心を抱きしめたいと思っています。
私も反省することばかりですが 気がついた時に「ごめん」と伝える。そうすると子供はいつでも 「いいよ」と言うんですよね..本当に子供って優しいです。心を伝えるのに『遅い』はないのかも..と思います。気付いた時に大切な人に丁寧に伝えたならその想いは必ず届くと 子供達に教えてもらいました。26歳になった長男に「もっとあなただけと遊びたかったもっといっぱい抱っこしたかった」と話した事があります。息子はヘラヘラ笑ってましたが小鼻がピクピクして小さい頃からのちょっと恥ずかしいような嬉しいような時の癖は変わっていませんでした。嬉しい事に一生お母さんでいられるんですものね。この幸せを大切にしたいなぁと思います。
長々と失礼しました。
[ 瀧村有子 ]2017/12/28(木) 午後 11:59