あじさいの詩

梅雨入りしましたね。

鬱陶しいこの季節を彩ってくれる紫陽花の花。

いろんな種類があって、目を楽しませてくれます。


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じっと紫陽花を眺めていると、思い出されるのが、学生時代に出会った金井直のこの詩です。

あじさい 金井 直

また季節はめぐりきて うすむらさきのほほえみはよみがえる

 あなたは思い出 いつみても懐かしい 

いつまでもあなたのそばにいると あなたの色が沁みこんでくるようだ

 かけがえのない愛の色よ あなたの繁みの奥に

 こころのゆりかごを静かにゆり動かす手がある 

あなたの蔭に「時」のない影がある

だがもう あなたの芯から名前は生れではしても

むかしのあなたではない

あの日のいのちとともにうすれて いつか消えてしまった

ただひとたびの美しさよ

今あなたにくまどられながら じっとあなたをみつめていると

眼が痛くなり 眼を閉じると 急にまわりが広くなる

遠いものは近くなり 近いものは遠くなる

あなたの中に私が在るのか 私の中にあなたが在るのか わからなくなる

そして 人というものが哀しくなってくる

詩集<飢渇>より

現代詩文庫の原文には「散文詩」のように書いてありますが、ブログでは言葉が途中で切れてわかりにくいので、自分流に改行してしまいました。
紫陽花を眺めながら、亡き大切な人を思って読みかえてみると、切なさがつのります。
この詩のせいか、紫陽花は、薄紫色が好きなんです。

昨日、お散歩中に見つけたきれいな紫陽花。
私の好きな淡い色の紫陽花、
隅田の花火…。
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その他色々…。
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写真を撮らせていただいていたら…、おうちの方が出ていらして、たくさんの紫陽花の花を切って下さいました。おもいがけないプレゼントに感激!

素敵な紫陽花ばかりなので、挿し木にして何とか根をつけたいなぁ・・・と思っています。
鹿沼土に葉っぱ一枚付けて挿し木にしてみましたが・・・
どなたか挿し木がうまくいく方法、ご存じでしたら教えてくださいね。