春を待つ季節と星野道夫さんの言葉

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寒さの中で、春を待つ・・この季節が大好きです。

澄んだ青空。早春の匂いのする、でも、まだ寒さのきびしいこの季節は、

星野道夫さんのエッセイにあるこんな文章がが思い出されます。

ちょっと紹介させてくださいね。

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長くきびしい冬があると言うことはいいことだ。

もし、冬がなければ、春の訪れや、太陽の沈まぬ夏、そして美しい極北の秋にこれほど感謝することは出来ないだろう。

もし、1年中花が咲いていたら、人々はこれほど強い花に対する想いを持てないだろう。

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人の心もまた、暗黒の冬に、花々への想いをたっぷり募らせているような気がする・・・                                    〔アラスカの夏〕


きびしい冬の中に、ある者は美しさを見る。暗さではなく光を見ようとする。

きーんと張り詰めた厳寒の雪の世界、月光に照らし出された夜、天空を舞うオーロラ

そして、何よりも、・・・かすかな春への気配である。

それは希望といってもよいだろう。

だからこそ、人はまた冬を越してしまうのかも知れない。

きっと、同じ春が、すべての者に同じ喜びを与えることはないのだろう。

なぜなら、よろこびの大きさとは、それぞれが越した冬にかかっているからだ。

冬をしっかり越さない限り、春をしっかり感じることは出来ないからだ。

アラスカ山脈の冬 自然の猛威) 『長い旅の途上』(文春文庫)より
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この寒い季節があるからこそ、待ち遠しい春。
 
寒い冬をしっかり越えた者だけが知る、春を迎えるよろこび…

「寒い冬」を、今の困難や辛い状況に、置き換えると、
         それを乗り越えた後のよろこびにも重なります。
                   
    この言葉、人生にも当てはまりそうですね


星野道夫さんは、アラスカに魅せられて、アラスカに渡り、

  そこで素晴らしい写真とエッセイを残された写真家です。

     惜しくも、44歳の若さで、熊の事故で亡くなりました。
 
でも、素晴らしい生き方をされた彼については、 写真が紹介できるかどうか・・調べて、
 
また後日、アップさせてくださいね。

このエッセイで、ますますこの季節が好きになりました♪

寒い毎日ですが、小さな春の便りを見つけながら、元気に頑張りましょう♪