死から生を考える会 喪失感を乗り越える

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この会に私が招かれたのは、私自身の喪失体験があったからだと思われます。
        「死は終わりではない。」
そう思うことで、乗り越えることが出来た自分の体験もお話しさせていただきました。

     亡くなった人は何処へ行くのでしょう?
     亡くなれば、身体は消えてなくなります。

 でも、魂は永遠に生き続け, ・・そして再会もあるのです。

そんなことを教えてくれたのが、福島大学教授、飯田史彦先生の「生きがいの創造」「生きがいの本質」の二冊でした。
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この本に出会えたおかげで、姿は見えなくても、亡き人たちは魂に姿を変えて、
天国から私たちを見守ってくれているのだ…と安らいだ気持ちになれました。

この本には・・・

臨死体験した方が、みな同じように、トンネルを抜けるとお花畑が広がり・・と似たようなことを話している。見た風景に共通点があること

 生まれる前の記憶を持つ幼い子供たちの証言。

退行催眠によって患者が見てきた過去の世界(…地球上のいくつもの時代に、様々な人間として
生きた記憶や、意識体として存在していた時の記憶などを調査した世界中の研究者が同じような成果を確認している)

信じがたいことですが、私も、どこか分からない昔の同じ風景を繰り返し夢に見たことがあります。
一番傑作なのは、クレオパトラのそばで仕えていた夢(笑)




そんな多くの証言や事実に着目して、人間の魂の行方について…深い考察がなされています。

この本によると…人間はみな自分に苦難を与えることによって自分を成長させようとして生まれてくるのだそうです。

簡単にまとめると・・・
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①人生とは、死や病気や人間関係などの様々な試練を通して、学び、成長するための場所である

②この世の人生は、生まれる前に自分で計画をたてている。
(もちろん、その計画は生まれると同時に、忘れます。)
それゆえ、障害者や、癌患者などの苦しみや悲しみの人生を選ばれた方は、「人生の困難に果敢に挑む勇気あるチャレンジャーである」と書かれていました。
苦しみに中にいる人たちは、自分の人生に、困難を課した、魂のレベルの高い方たちなのです。

③子供たちはすべて、自分に最適な親を選んで生まれてくる。
自分の試練や修行の場、喜びの場として親を選ぶのだそうですが・・

次男が2歳になって、ようやくおしゃべりが出来るようになってきた頃、いきなり
「僕はお母さんを助けるために生まれてきたんだよ。」と言って私を驚かせました。
人生の修行の場として、私を選んでくれたようです。(笑)
でも、私を選んで生まれてきてくれた子ども達に「ありがとう」と言いたくなりました。


④ 人と人との出会いは、全て意味があり、特に、心のつながりのある人たちは、
  深く魂が結ばれて、時空を超えて生きる永遠のソウルメイトである。

 親しい人たちは昔からいつも一緒にいて、自分を支えてきてくれたソウルメイト達
・・と思うと、人と人との結びつきがありがたく、嬉しく感じられますね。

 特に、パートナーや家族は、立場を変えながらもいつも心がつながっていた人たちで、
 本当に仲の良い夫婦は、過去もこれからもずっと夫婦でいる可能性が高いとか・・。
 生まれ変わっても一緒になろうね!って言う言葉は、本当なのです。

そして、肉体は死んでも、終えた人生を自己評価し、また次の人生を計画して生まれ変わっていく…魂は永遠の存在であり、死は終わりではない。
     
・・・と言う内容でした。


キリスト教の考え方でも、死は決して終わりではなく、天国での再会が約束されています。

そして、これは教会の神父様から教わったことなのですが・・

死ぬことは、単に肉体という容れ物を脱ぎ捨てるだけ・・。

蝶の幼虫がさなぎになって、死んだかのごとく動かなくなります。これが死。

さなぎ自身は、自分がどうなるかは分かっていません。

でも、その後、さなぎから抜け出た蝶が、花畑の中を軽やかに飛び回っているように・・

亡くなった方も、苦しい肉体から解放され、魂は天国の光りの中で、蝶のように飛び回っているのですよ

・・と説明されました。

私も、夫が痛みのある癌でむしばまれた肉体を離れて、天国の光りの中で憩う姿を想像して、やっと落ち着くことが出来ました。

この会には、娘さんを3年前に亡くされたお母さんも参加されていました。

お話を伺ってみると、その心の傷みで、自分だけが生きているのが辛い・・という思いに、
今も苛まれているようでした。

温泉や旅行など楽しいことはみんな否定して、悲しみの中にじっと佇んでいらっしゃるお母さん・・。
まだ、とてもそんな気分にはなれないのでしょう。
悲しみが癒えるには時間がかかります。

でも、娘さんはお母さんがいつまでも悲しみの中にいることを望んではいないと思うのです。
娘さんの魂は、お母さんの人生を応援しているはず・・。
大好きなお母さんの幸せをきっと願っているはずです・・。
もう少し時間が経って、心が落ち着いてきたら・・娘さんのそんな思いにも気がつかれて、
気持ちを明るく持って、強く生きていってほしいなぁと思いました。

私も、喪失感から、立ち直るには時間がかかりました。
でも、このようにとらえることで、いつか亡き人達と再会する日のためにも、
残りの人生を精一杯、丁寧に生きていこうと考えられるようになりました。
亡くなった方を思うときの辛い喪失感を埋めるには、良い考え方だと思います。



前にご紹介したIさんのお話や体験は、かなり深いので、もう少し整理に時間がかかります。
また後ほど、アップさせていただくことにします。