ぜひ、読んでいただきたい平井さんの手記。

今、平井さんの手記がネットで結構真剣に読まれています。
次男まで、「あ、これ知ってる!今、みんな読んでるよ~!」と!

平井さんは、原発の技術者でしたが、長年の危険な仕事から癌にかかり、
亡くなる前に、こんな手記を残されました。

原発がどんなものか知ってほしい。」

原発はエコで安全なものと言われています。

でも、これを読むと…

私たちの知らなかった原発の真実の姿がわかって・・
よくぞ、教えてくれました…という気持ちになります。

告発文をご紹介します


*面白いことに、ネットで検索すると、「原発がどんなものかの20の嘘」
とか「原発がどんなものか知ってほしいは本当か」という、
この文章を批判するためだけに存在しているブログもあるのです。

(お分かりですか?)

自分が死ぬ前に、国民が知りえない原発の真実の姿を・・と、暴露した平井さんに対して、
平井さんの手記を信じてもらっては困る・・とブログを書き始めた人たち、
こちらは、原発擁護派の声でしょうか。

実際に、いくつかの思い違いや数値の間違いがあるのかもしれません。

でも、平井さんが一番言いたいことは次の二点です。


一つは、原発が、毎日被曝者を生み、大変な差別をつくっているものであるということ。

これは、今、大変分かりやすい状況にあると思います。

命の危険も顧みずに、大変な作業をしてくれているのは誰でしょう?
安全、安全。と言っていた東電の幹部や保安院の方達でしょうか?
そんなに安全なものなら、彼らが自ら、現場に入って指揮を執るべきです。

命に関わるほどの危険な仕事は、作業員を使って、自分たちは高見の見物・・。

事故の作業も安全点検も、初めから誰かを犠牲にしなければ
やっていけないのが原発です。

もう一つは、使用済みの核のゴミのことです。

平井さん自身がおかしいぞ??と思い始めたのは、使用済み核燃料を1969年までは
どこの原発でも、核のゴミをドラム缶に詰めて、近くの海に捨てていたということです。
茨城県の東海原発にいた頃は、トラックで運び,船に乗せて、千葉県の沖に捨てていたとか。
しかし、ドラム缶は、1年も経つとぼろぼろになるのに,放射能のごみはどうなるのか?魚はどうなるのか?と考えたそうです。

今は、青森県の六ヶ所に捨てに行きます。全部で300万本のドラム缶をこれから300年間管理するそうです。
300年も持つドラム缶はあるのでしょうか?

原発の封鎖にもお金がかかります。
原発放射能だらけですから,とても危険で、廃炉も封鎖も解体も簡単にはできないのです。
莫大なお金と時間とそして何より電力もかかるのです。

日本の原発は、今、事故を起こした原発のように古くて、ぼろぼろになっています。
耐用年数10年の原発を、30年近く動かしているものが11もあるそうです。

古い原発をどうするのでしょうか??
管理も難しいし、ひとたび事故を起こせばどうなるかはこの事故で十分勉強できました。

それなのに、保安院の×山さん、「原発はこれからも作らないと停電しますよ!」って,
そんな強気の発言してもいいのですか??

封鎖も解体も、核のゴミの始末も難しい原発をこれからもどんどん作ってどうするのでしょう?
このまま作り続ければ、私たちの子ども達、孫の世代には、核のゴミの処理問題に悩まされることは目に見えています。

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このように、人を放射性物質で汚染するだけでなく、地球の海や農地をも汚染する原発
いったん作れば、後後まで核のゴミを管理しなくてはいけない化け物のような原発
果たして、本当にエコと言えるのでしょうか??「核の平和利用」と言えるのでしょうか?

私は、関電が、「原発とエコ」というタイトル?で,作文コンクールをしているのを知っています。
中学生が「お母さん、原発二酸化炭素を出さないからエコなんだね!」って,
親子で話し合う良い機会になり、原発は環境に貢献している良いものなんだ・・って
勘違いさせるのに、とても役立っています。そこだけ取り上げてエコはないですね。

平井さんは最後にこう結んでいます。

「だから、私はお願いしたい。
朝、必ず自分のお子さんの顔やお孫さんの顔をしっかりと見てほしいと。
果たしてこのまま日本だけが原子力発電所をどんどん造って大丈夫なのかどうか、事故だけでなく、地震で壊れる心配もあって、このままでは本当に取り返しのつかないことが起きてしまうと。これをどうしても知って欲しいのです。

 ですから、私はこれ以上原発を増やしてはいけない、原発の増設は絶対に反対だという信念でやっています。そして稼働している原発も、着実に止めなければならないと思っています。

 原発がある限り、世界に本当の平和はこないのですから。

   優しい地球 残そう子どもたちに   」

次回に原文を載せます。