市民連帯の会 藤島さん 小出先生インタビュー(2011/9/6)その1

番外編
たねまきジャーナルではないですが 永岡です、市民連帯の会事務局長の藤島利久さんが本日京都大学原子炉実験所の小出先生のところを訪れられ、インタビューをされました。
インターネット中継されたものの、その出だしを書き起こして中継いたします。

 藤島さんのブログは
http://kochi53.blog.ocn.ne.jp/blog/
です。

 藤島さん、「真実があれば我慢できる、ウソがあれば耐えられない」と言われます。小出先生も、「ウソだらけだ」と言われました。藤島さんは、市民運動家なのですが、かつては原子力学科におられて、中退、「もし卒業していたら原子力村に行っていたかも知れない」と言うと、小出先生、「原子力にいかなくてよかった」と反応されました。

 厳しい現実の中、いかに被爆と付き合っていくかについて、「被爆は避けられない、責任のある人に責任を取らせたい」と小出先生反応されました。
 まず、小出先生の専門知識より、「現実の福島事故の処理について聞きたい」と藤島さん言われて、何をすべきで、何が現実性があるかなのですが、小出先生も正確にどうなっているかわからない、東電も事故を正確にわかっていない、3つの原子炉が壊れていて、動向が確かなのが1号機、5月に作業員が建屋に入り、水位計を調整したら原子炉に水がなかったことがわかりました。
それまで、水があるなら、原子炉の下に水があると思っていたのに、原子炉の中に水がないと融けてしまう、メルトダウンしたら圧力容器、底が抜けてしまう、融けた炉心(2800℃、100トン)が下に抜ける。ジルコニウムと水が反応して水素を出す、発熱反応で、熱が出ると拡大する、ウランのペレットの温度が上がり、これも融けてしまうのです。

 ペレットは黒です(見ることは出来ない)。「ターミネーター3のどろどろに融けた金属のようなもの」と藤島さん言われたら、「条件があれば計算機シミュレーションが出来るものの、それも出来ない」と小出先生言われて、「融けた炉心が格納容器にも落下し、ペレスタル(台座、コンクリート)に融けた炉心が落下し、コンクリートは1000数百度でウランと反応する、有毒なガスが出る、破壊が進む。コンクリート珪素、金属などを侵食できるかは不明」なのです。「格納容器(鋼鉄、3cm)にも穴が開いている、ペレスタルは平らな床であり、すぐ外に鋼鉄があり破壊する。ペレスタルにどれだけ水が残っていて冷やせるか、正確には分からない融けたウランがどこにあるか、不明」ということです。

 土と2800℃のものが反応したら、下にもぐっていく、土に行くと、地下水に接触すると水蒸気爆発の可能性もある(可能性は少ないが、ないわけではない)、地下水を汚染することを懸念しているのです。

 溶融体が地下にもぐるのを防ぐ地下ダムを早急に作らないといけないのです。

 市民活動家として、藤島さん、「小出先生が真実を語り、国民の中で動けるものが動き、政治家に動きを生み出させないといけない」と言われ、小出先生、政治に絶望し(政治大嫌い)、「発電所の中の水はくみ上げないとダメ、タンカーを調達せよと小出先生言ったのに、未だに実現していない。汚染水を入れたらタンカーは使えない、タンカー乗組員の被爆、さらに汚染水を洋上を走らせること(柏崎に送る)が国際的な問題になる、それこそ、政治の責任である」と言って、小出先生と会った政治家はやると言ったのに、やっていないのです。


 政府、菅内閣、パニックを防ぐと言って情報を出さないことを国民も知った。真実は小出先生に伝えて、国民にも伝える、現実の処理方法を市民運動家などが実現しないといけないのです。いろいろな人が集まらないと、原子力は止まらないと小出先生、言われました。政府、東電の情報が重視され、小出先生の言い分は伝わらないものの、インターネットで小出先生の言い分も伝わるようになったのです。


 「地下ダム、真実の告知が前提であり、どう融けているか分からないウランについて、真実を発表して、そこに世界の英知を集めるべき」と藤島さん言われ、米軍も特殊な機械を投入すべきと、これ、3~4月の段階の話なのに、今に至っているのです。これは、総理の判断かと藤島さん問われて、小出先生、官僚組織が原子力を進め、ここまできたのにまだ進めると言っている。菅総理原子力から抜けたいと(どこまで本気は分からないが)言ったのに、それで動かないほど官僚組織が強いのです。


 民主党政権は東電、電力の力で政権交代を成し遂げたわけであり、連合が菅内閣を支えていた(笹森氏)、その笹森氏が亡くなり、菅総理脱原発と言い始めたと藤島さん言われました。


 東電の工程表、融けた燃料の上っ面を回しているだけと藤島さん言われて、「工程表は圧力容器が抜けていないことを前提に作られた、圧力容器はあり、冷温停止できる前提で作られたが、少なくとも1号機は炉心が融けている、冷温停止の概念が成り立たず、工程表の意味がなくなった。東芝の汚染水がうまくなっているのは本質ではない、目くらまし。」小出先生言われました。


 ネットで、全電源喪失メルトダウンする動画が配信されているのに、その教育を受けたものが理解できていない、これは業務上過失致死になると藤島さん言われました。藤島さん、市民連帯の会で、業務上過失致死傷で告発する予定です。告発状を市民連帯の会で出す予定なのです。菅直人、東電(清水社長他)、海江田大臣、その他を告発すると言うのです。刑事責任を追求する、国民が業を煮やしているというのです。


 国民を守るなら米軍にも協力してもらう、融けた燃料とコンクリートのことも解析する必要があり、メルトダウンメルトスルーでは工程表は無意味と政府に認めさせる手段は、小出先生、「日本のマスコミもこれまで原子力推進でこの結果、・・マスコミが本気で自分たちの責任で調べて公表すべき、政府、東電の発表を流すだけではないことをすべき」と、取材して、東電に答える力はないが、「世界から英知を集めるべき」と、そうして「強行に動かす必要がある」と、小出先生言われました。藤島さん、「日本は外圧がないと動かない、外国のメディアが日本政府はうそつきと言われてようやく動いている」とのことです。