MBS  たねまきジャーナル 北丸さん(在米)のお話/アメリカから見たTPP)

アメリカ在住のジャーナリスト、北丸雄二さんによるアメリカとTPPのお話がありました。


ニューヨークではほとんど放送されていないと言うことで、APECで参加と言われるくらいで、オバマ氏が来年の選挙にどう利用するかと言うことなのです。
北丸さん、日本で賛成する人が多くて驚いた、アメリカは国益に反することはしない、アメリカは折れないのです。
オバマ氏、メイドインUSAを買ってほしいと言い出す始末です。
オバマ氏、最後のスピーチで、アメリカ国民に訴えており、TPP促進で輸出拡大&雇用促進、for our > people、アメリカの雇用が増えると言っているのです

 アメリカは輸出を2倍にして(失業率9%、これが大統領選の鍵になる)、そのための数字を示さないと再選は困難、共和党がもたもたしてもオバマ氏困難で、TPPは2017年から、10年近くかかるのですが(条約締結など必要)、具体的な数字を見せないと勝てない、それでTPPを出したのです。9か国、アメリカがGDPの70%、日本が20%、オーストラリア5%で、売れるのは日本以外にない、アメリカは日本にしか売る力がないのです

市場開放とは、アメリカと日本の駆け引きで、全ての関税を取り払う、日本は言っていないとしており、日本の外務省はあがいているものの、玉虫色、ごまかしで、関係国と協議するのが交渉であり、慎重派をごまかすための方策で、慎重派、それに乗ったのです。
ニューヨークタイムスは日本参加と野田が言ったと報じています。2国間のことはあるものの、予備の打ち合わせはなし、TPPは全ての関税撤廃、全てが対象であり、外務省は、日本の国内向けに、それを言わないのです。言葉によるごまかしで、英語に翻訳できないのです。イエスかノーか、なのです。日本の報道陣向けのものと、英語の文書と異なっているのです。

日本は国民も抗議もしない、国民はなめられているのです。対米追随の根ざすものは、安全保障であり、普天間も野田氏、オバマ氏に強く出られた、冷戦構造、アメリカにおんぶにだっこで、次の時代を考えてこなかった、自民党政権、官僚が考えず、沖縄をどうするか考えていない、慌てふためき、安全保障の中で、今までに乗っておけばいいと、今もしており、思考停止、何でも言うことを聞くのです。


自由貿易は世界の流れであるが、10年後、20年後どうしたいか、交渉力をどうするか、であり、TPPのミーティングに日本は入れなかった。
外務省は何をやっているのか、日本式の遠慮、英語でしゃべってもズバズバ言えないのです。自由貿易の弊害もあり、構造改革アメリカの競争社会が格差を生み、アメリカ型の中に入る戦略はないと、平野さん言われました。
 
北丸さん、九州の農家は地味に小さな農家に支えられている(日本の農家は90%が零細、平均2ヘクタール、オーストラリアはその数百倍)、水が守っている、世界的な水の問題もあり、それを守り、製造業も成り立ってきたのに、その担保を失うのです。どうするのか、野田氏がどう答えが出せるのかなのです。


農業だけでなく、いろいろなサービス、日本に売りたい、ビッグ3も日本に売りたいと言っており、リスナーより、アメリカの車の反応を聞かれ、賛成している、関税を取り払うと日本に出しやすい(日本からくるのは困る)、身勝手な話ばかりで、それを国民は分かっているのか、なのです。


車、郵政、牛肉だけでなく、医療もあり、リスナーより、健保制度が悪くなることの質問があり、アメリカの医療は金持ちは厚遇、貧乏人は悲惨
アメリカには保険がなく、保険を持っているか?は大変なことです。
医療もこれからの交渉になるのですが、健保は維持されようとするものの、分からないのです。


食品の安全、牛肉自由化も問題で、向こうから言われる前にこちらからご機嫌伺いを日本がしている。
遺伝子組み換えの大豆の表示がないのも、アメリカ人は、体に悪いものを食べており、貧富の格差が大きく、5人に一人が貧困であり、ジャンクフードも構わず食べているのです。


こんなに国を二分しているのに、アメリカでは評価されていない。
ウォール街を占拠している人は関心を持っているが、アメリカ人は自分が世界と思っており、オバマ氏、今できわどく、それをどうしようかと、日本で考えている模様です。


アメリカではTPP、あまり騒がれていないと聞いて驚きました、これを、お伝えいたしました。