MBSたねまきジャーナル①小出先生/汚染ガレキは適切なフィルターをつけるべき・子ども達はセシウム付き花粉飛散時にはマスクが必要

12/15(木)
 
 原発関係のニュース、福島の広野町の議会が移転していたものが、本来の議会に戻りました。人口5300人、議会を広野町で開いており、町民を呼び戻します。
 環境省、除染活動の推進員に東電社員36名を任命し、任期は2年、無給であり、細野氏が西澤社長に任命です。自衛隊に協力です。
 小出先生のお話 
 
環境省が東電に除染推進(放射能モニタリングなど)について、
環境省の任命だが、除染に責任があるのが東電で、自分の社員にやらせるもので、環境省が頼むものではない言うことです。
 
小出「東京電力は自分の所有物をばらまいて置きながら無主物だと言って責任を取らないという行動に出ているのですね。私はまずそのことを処罰してほしいと思います。そんなことを放置したまま国が自分がなにか任命してというようなことは、筋が通らないと私は思います。」
池田「なんか、国の方もパフォーマンスみたいな感じしますよね」
小出「そうですよね。俺達がやってるんだってなんか、ずいぶん偉そうな態度だなと思います」
 
自分の所有物をばらまいて無主物と言っている、国がそれを放置して任命とは、筋が通らないと言うことで、国もパフォーマンスなのです。
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 リスナーからの質問
 
 
大阪府が瓦礫を受け入れるが、セシウムは焼却の基準のみで、住民の被曝に関係する焼却煙については何もふれていないセシウムは650度で90パーセント気化すると聞いたことがありますが、本当はどうなんでしょうか。
 
 
小出
セシウムは650℃で気化、焼いたら気化して飛び出してくる。
しかし、空気を冷やせばセシウムはまた個体に戻るので、フィルターを適切に設置する限りは(強調)、とれる
現在の焼却施設で、なんの手当もしないまま燃やしてはいけないと従来から言っています。セシウムをちゃんと、取り除けるような、フィルターを取り付けた上で、引き受けるべきだという発言をしている今の事態を乗り切るためにはそれしかないと思っています。技術は100%ではなく、全部取れないが、適切なフィルターで取れるかもしれない。」

セシウム134や137は不安定で、アルファー・ベーター・ガンマー線を出して崩壊した後どうなるか?無害になるのか?
ウラン238は天然にあり、アルファ線を出してトリウムになり、ベータ線を出して変わり、その後ウラン237、次々姿を変えていく。
セシウム137は、ベータ線を出してバリウム137になり、もう安定、放射線を出さない。
セシウム137,134、ストロンチウム90は1回の崩壊で安定になる。

 ③首都大学東京大学院の放射線安全管理学専攻の専門家が、先月東京都内の杉を調べてところ、福島第一原発の事故で張り付いた放射性セシウムが花粉に移る割合は、10分の1程度。来年の春、花粉が舞っても健康被害の心配はない。
新たな飛散がなければというお得意の条件づきですが、来年の春、子供たちにマスクは必要か?という質問
 
小出
「10分の1になったら影響がないなんていう、論理はなりたちません。」
小出
10分の1になれば10分の1の危険ということで、1/10でも大丈夫ではない。
1/10になって比較的良かったとは思うが、10分の1の危険があると思わなければいけない。どもは大人に比べれば何十倍も放射性の感受性が強いので、花粉の悲惨時には私はマスクが必要。」