野呂美加さんの講演 その2 放射能は身体を酸化(老化)させる
野呂美加さんの講演 その1からの続き・・・
放射能は身体を酸化(老化)させる
チェルノブイリは、十日で火は鎮火。原子炉の中に人が走って入って鎮火させた。一回行っただけで、難病になる若者がたくさん出た。放射能はものを酸化させる。普通の火事のつもりで行った消防士は身体から放射能を吹き出して,人も近づけない。2週間で亡くなった。土葬もできずに、鉛の棺を特注して埋めた。
現代の技術や医学でも救えないようなことをやってはいけない。
東海村事故の時も同じ。人の命をなんだと思っているのか。
多少の犠牲はやむを得ないという発想は止めるべき。
酸化するとは老化すること。
放射能がたまると老人のような症状になる。
この子は目の下にクマができている。子どもの顔ではない。(老人のような顔)
(保養後はクマがとれた)
日本でもそんな子が増えている。
身体にたまった放射能と低下した抵抗力のせいで、風邪も良くならない。
汚染物質を食べさせてはいけないのに、安いものを給食に使えば事業所が儲かる。それを止めることせずに「応援野菜だから食べろ」というのは人災。
イタリアドイツでは、数万人単位で海外保養に出ている。保養運動は心身のリハビリと言われ、保養に出ると1ヶ月で元気になる。(子どもの心は親の不安を反映する。母親が医師から色々言われると子どもも不安になる。イタリアに保養に行った子が医師から異常なしと言われると飛び上がって喜び、それほど自分のリスクを知っている)。
本当のことは言えない状態になっている。
家長制度も多く残り、母親も本当のことを言えない。戦時中と同じで、本当のことを知らされず大変なことになっていったのと同じ。
子ども守るためには,テレビだけを信じていてはいけない。
チェルノブイリでは土地が汚染され、家畜、それを食べる人間・・と汚染が進み、その繰り返しで甲状腺障害や癌になっていった。でもこの子達でさえ、放射能と関連づけるのは難しかった。国全体でならしてしまうと発生件数は多いと思われなくなるが、小児甲状腺癌だけはごまかすことができない。
国の責任でホットスポットを調査すべき。
地図の紫は強制移住。黄色は捨てられた土地
国会議員は男ばかりだから何もしない。女性が訴えないといけない。病院に行っても、風土病だと言われ、国連に行っても、何もしてくれない。日本でも同じ事が起こるだろう。
粉ミルクからもセシウムが出て,専門家が7倍に薄めたら大丈夫という。
ぶん殴りたくなった。自分で飲んでみたら?と思う。
私たちはテレビでそう言ってたら、「大丈夫という証拠を見せて下さい」と言おう。
日本政府は、まだ放射線の高い地域に、戻れと言っている。
チェルノブイリは、1マイクロを超えると立ち入り禁止。群馬大の先生が作った地図
平泉もホットスポットなのに、知らずに修学旅行や観光に行く人が居る。
放射能があると言うな!と言われる。そんな中学校で一人の生徒が突然死した。
心臓発作で亡くなったが隠されていた。亡くなった女の子の葬式にもクラスで5人だけ行かせた。事を荒立てないために・・。
仙台でも「汚染はない」の一点張り。放射能汚染した地に修学旅行にも行っている。
この山のようになった危険なところの付近に子ども達がまだ住んでいる。
松本市長が6月に言っているのに、何もしない。食品の基準が緩すぎる。
何のために、このような高い数値を基準にしているのか?
日本の基準は、子どもの安全ではなく、経済的理由で決められている。
毎日、子どもが飲むのに、ストロンチウムなど、恐ろしいものが入っている牛乳を給食に出している。
「給食を止めたい」というと、「わがままだ」「国が言っているから安全だ」と言われる。
自分の頭で考えていない人の発言である。
キノコは空気中の放射能を集める。検査をしてないし、西のものでも食べるべきではないと思う。
去年、静岡のお茶も放射能汚染されていた。福島ではにので浜岡あたりだろう。
海の汚染
チェルノブイリでは、海に放射能を出していない。空気から海に溶けた汚染。しかし、日本は直接海に流した。これ以上流してはいけないのに,軽々しく「海に放出」と言っている。福島沖では4桁の汚染数字が出ている。政府ではできるだけ産地を書かないように指導している。三陸沖では海草を採っているが、検査をしていない。魚も鮮度が一番だと言っている。
しかし,ストロンチウムは、一度身体に入ると、出ていかない。骨の発達異常や、頭蓋骨の発達異常も起こる。口からは決して入れてはいけない。
成長しない子ども
その3に続く・・