子ども達に教える副読本「わくわく原子力ランド」の中身は・・・驚きの内容!

大阪市立小学校の先生で、脱原発運動をされている久保良夫さんのお話がありました。スタジオでのお話です。

 新しい学習指導要綱で、小中学校向けに放射能の授業が始まり、30年ぶりの放射線教育復活で、平和教育で広島・長崎、健康障害のことは教えたものの、原発の労働者被曝のことは出来なかったのです。
 
今回の副読本、千葉さんの手元にあり、A4で18~22ページのものです。一昨年、「わくわく原子力ランド」という副読本を文科省が作り、それが批判されて作り替えたものの、使うかどうかは学校の自由なものの、内容は教えるように、となっている。副読本の中身に問題があるのです。
 
大阪府大阪市について調べたら、ほとんどの学校がこの本により学習することになり、文科省、全国で1400万分(ほとんど全員)です。

原子力を推進した人が冊子を作り、放射能の基礎、医療に役立つとかいう宣伝をしながら被曝は避けるようにと書いていた。
今回の事故の後は、10月14日に文科省のHPで大問題、
(1)一度に100ミリシーベルト放射線を受けても、障害の証拠はない=少々の被曝は大丈夫となっているのです
(2)先生への留意点、100ミリシーベルト以下の被曝と病気との関係はないと教えろ書いており、大問題。福島では、汚染の度合いが問題なのに、100ミリと言う高さを大丈夫と言うのは大問題なのです。

 子供は放射能に弱いのに、こんなことが書かれており、
久保さん、文科省に質問したら、今までの副読本は原発推進地震津波でも大丈夫と言っていたが、それが潰れて、事故が起こると複数個所がやられて放射能が出る、今までの副読本が間違いなのに、それは書いていない。福島の状況については何も記述はなく、100ミリ以下は大丈夫と言う問題なのです。

 今出すのに、福島事故の記述はない
なぜ出すのかは、子供たちにどう教えるかについて、教師からの要請と言うものの、事故で汚染、被曝の子供たちをどうするか、何も書いていないのです。

 リスナーより、問題点の質問があり、低線量でも問題がある(広島、長崎で)のに、低い線量で大丈夫と言えないのに、汚染されたから、大丈夫と教育を改竄しているのです。

 藤田さん、これを見て、原子力推進の概念で塗りつぶされ、原子力のプラスしか書いておらず、事故、危険性を教えないといけないのに、それをやらず、副読本として問題だらけ、恐ろしいと言われました。

 これを作ったのは、原子力文化振興財団。
この理事に東電、関電が名を連ね、原発推進のためのもので、まともなものは出ないと思っていたら、さも安全のように書いてあり久保さん唖然。
 
広島・長崎のことは、文科省は検討していない、専門家=推進派に任せたと言っているのです。

 この財団、プルトニウムは飲んでも大丈夫というプルトくんというものをやった前科があるのです

 事故を起こした責任を感じるなら、子供たちを被曝させないという観点が要るのに、やっていないのです
 
裏には、原発を延命させたい意図があるのです。

 公的な副読本で、税金を使っており、これも原子力推進予算から作られているのです。
事故後、こういうものを平気に作り、子供に教えるのです。

 久保さん、どうすべきか?
ちゃんとしたものを作らないといけない。
偏った教育を許してはならない。
教育は、問題があり、低線量でも問題で、子供たちを守れないのです。
差別が副読本から出ることもあるのです。
 
これを子供たちに教えるのは問題なのです。

 先生方は、副読本ではなく、どう放射能を教えるかが問題で、難しいと逃げていたが、考えないといけない。推進側はある値以下なら大丈夫と言うものの、低線量でも被曝したら危ないと教えないといけない、小学校で少し浴びても大丈夫と教えたら、大人になって大変なのです。

 書かれるべきことが書かれず、一方的で、久保さんの子供時代に核実験で、雨が降ったら浴びるなと言われていたのに、少々なら大丈夫と書くのは大丈夫なのです。

 聞いていて、推進派の恐ろしさに手が震えました。これを、お知らせいたしました。