こんにゃくから放射能

 
「こんにゃく」から放射能  

 厚生労働省によれば、群馬県産のこんにゃく粉から、1キロあたり14・3ベクレルの放射性セシウムが検出されました。
検査をしたのは、兵庫県。時期は、2012年2月です。
サンプルは2つで、もう一方は、13・1ベクレルでした。

(ソース)
厚生労働省
 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000251lk-att/2r985200000251p9.pdf

 このレポートの深刻なところは、群馬産の2つのサンプルからセシウムが検出されてしまったところです。
なぜなら、
国内で生産されるこんにゃく芋のうち、群馬県産が90%以上だからです。つまり、群馬のこんにゃくがセシウム汚染されたら、大半のコンニャクはアウトということになってしまうのです。

(参考)

・書籍『食品の放射能汚染 完全対策マニュアル』(宝島社)p.63

国産のこんにゃく芋のシェアは、群馬が1位で90%以上。2位は栃木、そして3位は福島。  原発事故の影響を大きく受けた地域ばかり・・・・


    【群馬県の検出下限値は40ベクレル】もっと下げて

 群馬県の農作物の放射能汚染は、かなり深刻である可能性があります。なぜなら、行政による放射能検査の検出下限値が、セシウム合計40ベクレルだからです。
 検出限界1~2ベクレルで検査すれば、農作物のブランドイメージは一気に向上します。なのにそれをしないのは、自信がないからのように思えてしまいます。
  ないんでしょうね、もったいない

(参考)
・食品の放射能検査データ(こんにゃく)
 http://yasaikensa.cloudapp.net/product.aspx?product=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%82%AF&category=%E9%87%8E%E8%8F%9C%E9%A1%9E
 案の定、兵庫県が低い検出限界で放射能検査をしたら、セシウムが検出されてしまいました。群馬の農業は、正念場を迎えているように感じます。

   こんにゃくは大好きなのに、当分、食べられませんね。
  今も一つ、冷蔵庫に入っていますが・・・。

菅谷市長さんのことば
 放射性物質は目には見えないため、高度汚染区域や軽度汚染区域に入っても何も感じない。しかし、そこに住み続けることによって受ける被害は、チェルノブイリが証明しているベラルーシ共和国は貿易制限等があり、多くの食料を地産地消で賄っているが、そこに住む成人の体内セシウム蓄積量は、他の地域に住む成人よりも高いという結果も出ている。先日、安全宣言が出された福島の米から基準値を超えたセシウムが検出されたという問題があったように、食料についても100%安全とは言えない。そうであれば、農業従事者の方には大変お気の毒だが、一時期、福島の土地を離れ、その農業技術を別の場所で活かすということをお考えになっても良いのではないか。松本市にもお貸し出来る農地はある。日本中に余っている農地を、福島で農業を営んでいたプロの方々に放射能不安を抱くことなく活用していただけるように、日本全体で協力していくような仕組みも必要だと思う。