たねまきジャーナル小出先生のお話「局所的な温度上昇は要警戒」/オスプレイの真実

7/25(水)

永岡です、毎日放送ラジオのたね蒔きジャーナル、今日も水野晶子さんの司会、毎日新聞専門編集委員近藤勝重さんの案内で放送されました。   

 原発のニュース、大飯4号機がフル稼働で、八木社長は高浜原発3,4号機を再開したいと言っています。1次冷却水の温度が上がったものの安全に関係ないといいます。
しかし電力は余っており、夏を過ぎたら原発を止めるべきとも言われています。
 枝野氏、東電の値上げを認可し、9月から実施。標準家庭で5.1%、359円上がります。値上げは東電の資金のためです。東電は国有化され、金融機関は3700億円追加融資。しかし、その他の電力会社は値下げなのです。   

そして、小出先生のお話
大飯4号機のフル稼働、5時半に中央制御室で警報、原子炉1次冷却水の温度上昇であり、関電は局所的に温度の上下というものの「おかしい
局所的に流れが滞ることになると温度が上がり、「あってはいけない
そのために温度を測っており、理由にならない、もしその通りなら「それこそ問題」であり、50個の温度計のひとつだけが上がっており、局所的に上がるのは、そこだけ水が減るとその燃料が痛む。
それがないように監視しており、「簡単に切り捨ててはいけない」のです。

 また、非常用ディーゼルのモーターの異常で警報が鳴り、16日にも鳴り、「非常用ディーゼルアウト=福島の再現」で、いっそう注意をしないといけないのに、警報の連続は大切に考えないといけない。
関電は温度の揺らぎというが、通常のゆらぎでは鳴らない、通常ではないから鳴るので、エライことなのです。

 近藤さん、ちゃんと説明する気があるのかと言われて、活断層のことも、動かして当たり前が最初にあり、こういう返事になるのかと言われるのです。

 次に再稼動させたいのは高浜3,4号機で、
小出先生、関電は3箇所に原発を持ち、美浜に3基、次が高浜(4基)、大飯であり、今は大飯を無理やり稼動、一番新しいものであり、次に新しいのが高浜で、87万kwと大きい、動かし始めるなら順当だが、なぜこの時期に社長が言うのかと不審なのです。

 ストレステストの1次評価を保安院が始めて、しかし破砕帯が活断層に連動しないか調査しないといけないと言うのに、これについて、小出先生は地層は専門ではないが、福島の原因も分からない、事故調査委員会もこれまでのやり方、組織ではダメと言うのに、今まで通りのやり方でやるのが不思議なのです。
 ストロンチウム、10箇所で確認で、文科省は健康に影響なしとして、これについて、小出先生また失笑され、「被爆は微量でも危険、安全はないが、ストロンチウムセシウムの1/1000以下で、健康への影響はセシウムが重要」なのです
*詳しくはこちらに内容書き出しがあります↓
7月25日《内容起こし》小出裕章氏:大飯原発4号機の警報の意味、関西電力社長「次の再稼働は高浜3,4号」、ストロンチウム
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/868.html
 
 
今日も小出先生のお話をお届けいたしました。

 続いて、「拝啓 日本政府様、防衛省様 オスプレイは国民の安全を守るものですか、脅かすものですか」と題して、沖縄国際大学の前泊(まえどまり)博盛(ひろもり)さんのお話でした。

前泊さんは元琉球新報の記者で、東京で国会担当時に日米地位協定機密文書のスクープもされた方です。
前泊さん、オスプレイの歴史に詳しい方です。オスプレイはもうずいぶん前から日米交渉のテーブルに乗っていたと言うのです。沖縄からお電話での出演です。

 前泊さん、沖縄の記者として活躍して、外務省や防衛省を沖縄の立場から見て、この間も官邸のHPに沖縄基地、オスプレイについて、ホワイトビーチ(原潜寄航)の名前を間違える始末で、指摘されて初めて知る、内閣府も沖縄を知らないのです。
沖縄と東京、爆音の問題も大変で、難聴すら出るのに、東京は分かっていないのです。

 沖縄国際大学の先生で、米軍ヘリが墜落したところで、水野さんも取材して、普天間が目の前にあるところ(フェンスまで数十m)にあり、そこにオスプレイが来ること、普天間の移設は、もともと普天間の撤去のはずが、そのために返還するとなり、橋本総理がクリントン氏と交渉し、その過程で代替施設が条件となり、普天間の移設にすり替えられたのです。
危険なものを受け入れる場所はなく、県外の話も、辺野古になり、さらにオスプレイとなってしまったのです。

 オスプレイ、もっと前から話はあり、前泊さんが東京詰めの88年には初飛行があり、90年に普天間配備をアメリカは計画、20年前!なのです。
しかし、それを日本政府は否定し、アメリカは何度も表明し、普天間返還で、最終報告の草案に入っていたのです。
日本政府は入れないでくれ、日本国民に知らせないでくれと、ウィキリークスにあったのです。
前泊さん、記者時代に何度やっても日本政府は知らん振り、可能性を2007年に認め、2011年に防衛省宜野湾市に来年配備と言って来たのです。

 水野さんビックリで、20年前からアメリカは普天間オスプレイ配備と言っており、防衛省、外務省の官僚が隠蔽、防衛・外交には隠蔽が多すぎるのです。
隠蔽の理由は、危険なものが来ると、国民の判断が要るのに、それをさせないためで、政府、官僚は裏で決めていたのです
日本政府にオスプレイノーという権利はない。CH46が配備され、老朽化し(製造中止)、新機種がオスプレイなのです。機種変更で、日本と交渉の必要なしであり、日本政府は隠蔽してきたのです。  
 
近藤さん、オスプレイが装備の重要な変更に当たらないとするのは、これを認めると政治の問題にならない、これ、西山太吉さん、来週沖縄に来られるのですが、西山さん、オスプレイアメリカの防衛政策の変更で、アメリカのアジア政策の変更(航続距離3倍)、東アジア戦略の変更で、「日本を守るためではない」のです。
 
根幹に関るものであり、普天間も背景にオスプレイがあり、基地の軸であり、アメリカが言っているから文句は言えないなら政治ではないと近藤さん言われました。日本はアメリカの従属国と、高橋哲也さんも言われて、オスプレイ、国民が反対と言い、全国で低空飛行を行い、危険性が全国になるのでどの知事も反対するのに、なぜ許されるのか、なのです。
 
近藤さん、森本氏、安全を確認すると言うが、それで理解となると、答えはあり、認めるために論理があるわけです。10月に運用が決まり、もうプロペラも動かし、事故率も重大事故だけでなく、中小規模の事故はカウントせず、それを入れると2006~2011年に58件!も起こり、正しい情報を伝えないと、国民の命に関るのです。国民を守るためではなく、国民が犠牲になる装備の配備は何なのか、なのです。

 普天間辺野古に、という話、日本政府はこだわり、海上基地とオスプレイ、森本氏が認めたことで、3年前にも未亡人増産機といい、だから辺野古に移さないといけないと言っていたのに、危険な普天間に配備すると言い出している。研究者から大臣になって、言えなくなっているのです。  普天間から辺野古は、オスプレイのため、20年前からあったのです。防衛省の首脳は、オスプレイのためと言っているのです。前泊さん発表し、今年になり皆さん認めているのです。オスプレイ、数年前から出ており、これを野田政権がどう切り抜けられるか、大変なのです。

 隠蔽は20年前、自民党時代からあり、野田氏、自民党のせいと言うべきなのに、民主党自民党の別働隊であると前泊さん喝破され、近藤さんも同意で(自民党野田派(泣))、オスプレイ、本国での練習は地元の反対で中止されたのに、しかし、日本での計画をアメリカは止めるつもりはなく、地元の合意は前提ではなく、日本は訓練を止める立場にないのです。東北~四国、九州のラインは、アメリカでも出来ない低空飛行をやられるのです。

 リスナーより、日本はアメリカの植民地との指摘もありました。

 水野さん、防衛省は誰を守るのかと言われて、近藤さん、野田政権はアメリカに手なづけられていると言われ、リスナーも、オスプレイの配備は前からあったのに、日本政府に今更抗議はできないとの指摘もあり、今防衛大臣アメリカで乗っても無駄なのです。根の深い問題なのです。アメリカでは、日本人は怒らないとの分析もあるとのことです。

 今日の前泊さんのお話も驚きと恐怖と怒りの連続でした。