たねまきジャーナル後のラジオ番組より

友人から送ってもらいましたが、前と似た感じの内容です。
小出先生の定期的な解説がないのが、残念ですが、現在の社会問題についての取材や報道姿勢は変わっていません。しばらく、こちらの書き起こしも掲載してみます。
 
10/10(水)

 永岡です、With 夜はラジオと決めてます、今日のメインパーソナリティは秋山豊寛さん、パートナーは近藤亨アナウンサー、ニュースを毎度おなじみ水野晶子さん、上田崇順さん、近藤勝重さんの案内で放送されました。水野さん、秋山さんと初対面で、伝えるべきことを伝えるメディアでないと、と言われました。

 原発のニュース(水野さん担当)、福島3号機の鉄骨が落下したこと、東電の再発防止策を妥当として、再開を規制委は認めています。重さ470kmの鉄骨がプールに落下し、作業手順の確認、監視要員の配置を規制委に報告、落下しても危なくなるまで28時間あり、その間に対策がとれると言うのです。
 
東電、水中カメラで、鉄骨はプールの底にあり、燃料破損の試算もあり、水位等の問題はなしです。 秋山さん、これが4号機ならエライこと、監視要員を配置していなかったのか(放射線量が高くて配置できないのか)、想像力の貧しさがあり、何かあったら東京も危ないと、風が吹くと放射能が飛ぶ、蓋をする話はどうするのかと言われました。
 
作業員、これからも集められるのかであり、福祉まで働くのは大変な作業で、健康を優先してもあっという間に20ミリシーベルト浴びる、基準を変えるいい加減さを秋山さん指摘されました。事実上の違法行為なら、労基法違反なのです。原子力産業は何なのか、一部の人を不幸にするシステム、我々の心の問題、起こったことをきちんとやり、規制の問題をちゃんとしないといけないのです。
 
4号機のプールは地震で損傷し、広島原爆5000個分のセシウムがあり、28時間以内で給水したらいいというものも、どういう条件での28時間なのか、規制委、プールが大きく破損した時の事は計算していないのです。
 原子力規制委、安全基準に、航空機の意図的衝突、テロも含めて考慮します。今まで電力会社の自主的な取り組みに任されていたものを、福島事故は想定の範囲を狭く考えており、専門家の意見も聞いて来年3月に取りまとめます。テロって、どれだけの準備をするかについて、秋山さん、海岸線に54基も原発を置き、ひとつ誤爆されたらおしまい。日本の緊急事態に原発をどう守るか、守れない、平和ボケ、緊急事態に戦争のことも考えるべきと言われました。尖閣竹島だけではないのです。

 大阪市大阪府が大飯停止を求める文書を規制委に出しました。
計画停電もなく、電力需給は安定しているのです。これ、夏の間は認めると言っていたから、秋山さん当然といい、橋下氏や松井氏は国政に出るので、しかし動かすのと仕方ないと、止めろと言えるのかと言われました。大飯は、安全性を確認しろといい、大阪は腰が引けていると秋山さん言われました。

 オスプレイ、訓練のため離陸であり、沖縄に12機来て、初の訓練飛行で、愛媛上空を通過しているのです。愛媛県防衛省に確認し、明言はしておらず、しかし愛媛は上空を通過しているとしているのです。住宅密集地、原発の上の飛行を止めるようにしているのですが、オスプレイ、ヘリモードでの旋回が認められているのです。

 IMF総会に中国の参加が見送られ、中国が閣僚の派遣見送りは異例、中国の姿勢に批判が出そうです。中国は尖閣を領土問題としたい模様です。

 WHOは、うつ病の患者が世界で3億5000万人にのぼると見られ、自殺者のうちうつ病患者は半分以上、女性の1/2が出産後うつ病を患うのです。この中で適切な治療を受けている患者は半分にも満たないのです。日本では患者は104万人を越えています。     

 ニュース深堀、今日はオスプレイの問題。
 
上田崇順さんの報告です。オスプレイの名前を聞かない日はなく、両方のプロペラについているもので、沖縄国際大学の前泊博盛さんのお話がありました。なぜ経済学部で安保かについて、琉球新報の記者を27年やり、国会を6年担当して、前泊さんのスクープが地位協定の問題、防衛省、外務省のスクープが多かったのです。秋山さん、安保条約の地位協定で米軍が自由にしたかったと言われて、地位協定21条、米軍駐留費はアメリカが持つのに思いやり予算になり、昔の国会答弁が反故にされていると言われました。

 沖縄国際大学は、普天間の近く60m、ヘリが2004年に落ちて、オスプレイは10月1日に来て見ている、大学の後期の授業開始日に、オスプレイを10万人以上が反対してもまさかの配備が強行された、歴史に残る日なのです。音が聞き覚えのない変わった音で、向かってくるところで、普天間に着陸したのです。普天間で座り込みをしていて、反対の意思表示をしても来られたのです。

 秋山さん、沖縄の抗議に、秋山さんは原発難民(原発から32km、お上は大丈夫と言うが線量を測って関西に逃げた)、沖縄と原発の問題は似た構図を持っていると言われました。原発反対運動も沖縄に学べといい、直接の抗議がないとメッセージが伝わらないのです。沖縄の闘い、反原発の中にあるべきものの抗議・反対闘争のモデルで、アメリカ議会への働きかけを昔からやっているのを秋山さん注目。今度のやり方はこれ見よがしで、日米合意で安全と言っても県民は誰も信じていない。原発も安全ではなかったのに、安全と言っていた人がいなくなった、安全と言っていた人が責任を取っていない。オスプレイも事故率、日米合意の中で海兵隊の平均と言っていたのは、重大事故だけ(200万ドル、死亡事故以上で1.93/10万飛行時間)、オスプレイはCH41が古くなり配備され、森本大臣、CH41は1.11と安全で、防衛省のデータが重大事故以外の事故を出すと、40回/10万飛行時間となり、Bクラスの事故は、Cクラスは10と、オスプレイの方がはるかに高いのです。

 空軍の持つオスプレイは、13.47/10万飛行時間であり、こういう数字の出し方は重大事故だけで、1回起こすと大変な事故になり、2009年に200万ドルに変えた(それまで100万ドル)、こういう姑息なことを日本政府がするので信用できない。森本大臣は知らないのです。いい加減な進め方なので沖縄は納得しないのです。どんどん政府は味方を失っており、配備あり気でやっているからこうなるのです。

 前泊さん、2006年に配備と聞いており書いた。20年前にアメリカは配備すると言っており、アメリカの言うとおりで、過去の経緯を知らない人が入れ替わり立ち代り政権を担当するからこうなるのです。森本氏、辺野古に移設することで、オスプレイ普天間に配備すると危ないから辺野古に移せ、オスプレイは未亡人製造機と言われていて、辺野古に早く基地を作れと言っていたのに、森本氏、大臣で普天間に配備を強行する。森本氏、危険性の発言を曲げているのです。
 沖縄で反対しても日本政府は無視して、アメリカの大使館関係者を呼んで直接聞こうとなり、オスプレイはオートローテーション機能はなく、緊急時に着陸機能がなく、しかし付いていると言い張り、アメリカは使えないと言う。しかし、日本政府は付いているとして、日本政府はオートローテーションを求められる時はないと言い出し、日本政府はオートローテーションがあると言うのに、アメリカは危ないと言うのに、日本政府は認めていないのです。
 日本政府の取り決めに一応は合ってはいるものの、住宅密集地は「極力」避けると言うものの、普天間は住宅密集地にあり飛んだら協定違反。150m以下の低空飛行はやらないと言うものの、アメリカの資料には60mのことがあるのです。決められていることを国民に知らせていないのです。日本中にオスプレイのルートがあり、26都府県に広がり、沖縄だけでなく、本土の問題なのです。沖縄のことを本土がどう考えてきたか、福島の人が沖縄に避難して初めて分かった。いじめの問題、野田総理がいじめをやめろと言って沖縄はビックリ、沖縄をいじめている人がなぜこういうことを言うのか?岩国ではなく沖縄直接ではないのか?ハワイでは環境影響のため訓練できない。アメリカ国内では反対したらやらないのに、日本ではやられる、日本の政治の問題で、安保、地位協定の問題なのです。オスプレイがなぜ必要なのか、納得できる答えはないのです。
 オスプレイ、抑止力と言うなら、尖閣問題がなぜ起こるのか=軍事力は無力。抑止力は効いていない。アメリカは中国とけんかするわけはない(アメリカの最大の商売相手)。中国は日本にとって最大の貿易相手なのに、輸入はアメリカ6兆円、中国14兆円で、軍事的な安保ではなく、経済安保が重要と前泊さん言われました。

 中国と日本の経済、アメリカには尖閣に安保は利いていると言うものの、発動する気はない。オスプレイは輸送機で抑止力にならない。オスプレイ10機でも海兵隊100人。海兵隊は動乱の時に自国民を救うもので、アメリカのアジア戦略のためのものであり、どうして日本が一生懸命配備するのか、なのです。

 秋山さん、これ見よがしに、お前らは戦争に負けた、俺たちの言うとおりにやれとなり、日本の政治家はアメリカのご機嫌を損ねると失脚し、人権の問題として、国際的な世論を喚起しないといけない。アメリカ議会は予算と戦争宣言を握っており、訴え方の問題があり、これを踏み絵として、被占領国民だからガタガタ言うなとなる。アメリカは宗主国、沖縄は日本という宗主国があり、沖縄は日本を相手にしてもダメとなり、仲居真氏宗主国アメリカに行くことになったのです。これを日本のメディアは報じておらず、沖縄では報じている。沖縄の中のことも報じられていない。アメリカは直接聞いて反対を知り、日本政府がなぜ沖縄の反対を伝えないのか、なのです。孫崎亨さんの戦後史の正体の本があり、内部の情報で、アメリカの言うことを聞くと長期政権、聞かないと短命の政権になり、こういうことを書くと外される、孫崎さんも主流から外されて痛い目にあい、新しく本も出されて(アメリカに潰された政治家)戦後史の正体について、日本人がはっきり考えるべき時なのです。

 前泊さん、たね蒔きの時から3度目の出演でした。今日もたね蒔きでおなじみのオスプレイのこと、お知らせいたしました。