TPPと遺伝子組み換えの危険(サルでもわかるTPPより転載)

放射能汚染食品より、
   遺伝子組み換え食品の方が安全?
     これは比較の問題ではなくて
どちらも危険!
 
TPPに加入すると、モンサント社遺伝子組み換え食品が入りやすくなります。
なぜなら、遺伝子組み換えの表示義務が撤廃されるかもしれないからです。
 
遺伝子組み換えで、世界の食物を制覇しようと企む悪魔モンサント社については
モンサント社(1)(2)をご覧下さい。
 
以下、TPPと「遺伝子組み換え」の危険について、「サルでも分かるTPP」から転載。
 

TPPと遺伝子組換えの危険

1.表示が「非関税障壁
日本がTPPに加盟すると、食べたくもない遺伝子組換え食品を食べさせられるようになる危険性が高い。その理由を説明しよう。
納豆とか豆腐の原材料欄に「大豆(遺伝子組換えでない)」っていうのを見たことがある人は多いと思う。でも、逆に遺伝子組み換え使用という表示は見当たらない。
大豆や納豆には遺伝子組換え大豆は使われていない(原則的には)。
 
でも、日本は遺伝子組換え大豆をいっぱい輸入している。
じゃあ、遺伝子組換え大豆はどこに使われているんだろう?
 
それを考える前にまず日本にどんな種類の遺伝子組換え作物が輸入されているかを確認しよう。
一番多いのはとうもろこしだ。次が大豆、そして、なたね。最後が綿実。
実際に輸入されている遺伝子組換え作物は上の4種類だけだ。
この4種類の作物には、ある共通点がある。
それは、食用油の原料になる、ということだ。
日本では原料に遺伝子組換え作物を使った場合、それを表示しなくてはならない。
でも、「組換えられたDNAや、それによって生成するタンパク質が製品に含まれない場合は、表示しなくてもよい」という決まりがあるんだ。(これが妥当な決まりかどうかは別の話だよ)
油には組換えDNAが残らない。だから、原料のとうもろこしや大豆、なたね、あるいは綿実が遺伝子組換えのものであっても、油の原材料欄にそのことを表示しなくてもいいってことになっている。
みんなが食べているサラダ油(大豆油とコーン油の混合である場合が多い)、コーン油、キャノーラ油(=なたね油)、綿実油などは、ほとんどが遺伝子組換え原料のものであると考えた方がいい

   http://luna-organic.org/tpp/image-tpp/monkey-7-1-oil.jpg    
揚げ物に使われている油や、マヨネーズ、マーガリン、ショートニング(植物油を化学的に変化させて固体にしたもの。クッキーやパンなどによく入っている)なども、ほとんど遺伝子組換え原料の油だと考えていいだろう。
でもほとんどの人はそんなこと知らないから、遺伝子組換え原料の油を平気で買って揚げものや炒めものに使っている。あるいは遺伝子組換え原料の油が使われた揚げものやパンやお菓子を平気で買って食べている。
つまり「表示」はそれだけ大きな意味を持つ
表示があれば、誰も遺伝子組換え食品なんか買わない。
表示がなければ、気が付かないから食べてしまう。
消費者は「表示」によって守られている、といっていいんだ。
さあ、ここでもう気が付いたかな?
遺伝子組換え作物を売りたいアメリカの企業にとっては、この日本の表示制度は紛れもなく「非関税障壁」だ。
日本がTPPに加盟したら、必ず「表示制度をなくせ」って、イチャモン付けてくるに相違ない。
日本と違ってアメリカには遺伝子組換えの表示義務はないからね。
表示がなくなれば、消費者に選ぶ権利はなくなる
豆腐も納豆も遺伝子組換えのものかどうかわからないまま食べさせられるようになってしまうかもしれないんだ。

遺伝子組み換えの危険

1998年、イギリスのローウェット研究所のパズタイ博士は、ネズミに遺伝子組換えじゃがいもを食べさせる実験を行った。
              http://luna-organic.org/tpp/image-tpp/doctor-pusztai-7-2.jpg
                       アーパド・パズタイ博士
その結果、ネズミには、免疫力の低下や内臓の障害(膵臓の重量低下、内臓細胞の増殖、肝臓の重量低下、胃の粘膜が厚くなる)がはっきりと認められた
博士は早速テレビ会見でこのことを発表した。「遺伝子組換え研究に携わる科学者として、イギリス国民をモルモット代わりに使うのはきわめて不当だといわざるを得ません」とまで言ったんだ。なぜなら、その2年前から遺伝子組換え作物は既に市場に出回っていたからね。
 
世界中のテレビ局から研究所に問い合わせが殺到した。
ところが、研究所では博士のコンピュータにロックをかけ、データを没収、2日後には博士はクビにされてしまった
この「パズタイ事件」は遺伝子組換えの闇を象徴する有名な事件だ。
なんでそんなことになったんだろう?
誰が手を回したんだろう?
遺伝子組換え作物が安全でない、とされ、売れなくなったときに困るのは誰か?
それは遺伝子組換え種子のトップ企業、モンサント社だ。
「遺伝子組換え作物は安全性に疑問がある」と発表する学者がいると、モンサント社はかたっぱしから裏から手を回して失脚させる。その手口によって、世界中で何人もの良心的な学者が失脚させられているよ。

 http://luna-organic.org/tpp/image-tpp/cat-gorilla-7-2.jpg
アメリカにはFDA(アメリカ食品医薬品局という政府機関があって、食品や薬の安全性を審査することになっている。ところがアメリカには俗に「回転ドア」と呼ばれるシステムがあって、政府機関と民間会社との間を人が行ったり来たりしている。
だから日本の天下り以上に、政府と民間会社との癒着がひどいんだ
例えばラムズフェルト元国防長官は、もともとはモンサントの子会社サールのCEOだった。そんな状態で、本当に国民の側に立った安全性の審査ができるわけはないよね。
 
続きます。