2013-02-03 戦争で儲かったのは誰か?その2 無題 #練習用 http://enzai.9-11.jp/?p=13917山崎淑子の生き抜くジャーナルより転載 続き ============================= 「バトラー将軍「戦争はいかがわしい商売だ」 Angel of Movie 2013/1/16 http://green.ap.teacup.com/dododo/555.html ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【引用開始】 後編です。凄い内容ですが、真実だと思います。 国家は自国民を戦争というペテンで食い物にし、安上がりな兵隊をおだてて使うのだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 岩上安身のIWJ特報! 米国海兵隊の英雄スメドリー・バトラー将軍の「告発」 ~『戦争はいかがわしい商売だ』(後編) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ・・・略・・・ しかし、最大のツケを払うのは兵隊だ。 ・・・略・・・ 18年前に国から選ばれた男たちだ。ミルウォーキー〔米ウィスコンシン州の南東にある都市〕にある、生ける屍となった人が3千800人も収容されている政府病院のきわめて優秀な外科医が私に言うには、在郷軍人の死亡率は国内に留まった人々の3倍も高いそうだ。 正常な視点をもった青年たちが農場や企業や工場や教室から連れ去られ、軍隊に放り込まれた。彼らは改造され、作り直され、「回れ右」をさせられ、殺人を当然と教え込まれる。彼らは互いに肩の組みあいをさせられ、群集心理によって完全に改変される。われわれは、2、3年彼らを使用し、殺すこと、殺されることを何とも思わないよう訓練した。 ・・・略・・・ ほかの人々が町や村で彼らの仕事や場所を占めている間、彼らは訓練キャンプで厳しい訓練を受け、しごかれ、それぞれのツケを払った。 恐ろしさに子守唄を求めて死にゆく者たちのうめき声と叫び声を聞きながら、誰かを撃ち、自分自身が撃たれ、何日も腹を空かし、泥と冷気と雨のなかで眠る塹壕のなかで、彼らはツケを払ったのだ。 ・・・略・・・ 彼が、眼や足を失い、あるいは心に傷を負って帰宅すると、家族も同じように、あるいは彼以上に苦しむ。そうだ、弾薬メーカーや銀行や造船会社や製造業者や投機家たちが稼いだ儲けに、家族も貢献したからだ。自由公債を買い、休戦のあと、手品のごとく操作された自由公債価格による銀行の収益に、家族も貢献したからだ。 負傷兵や精神的に異常を来たした男たちの家族、そしてどうしても再調整できなかった人たちの家族は、今も苦しみ続け、ツケを払い続けているのだ。 ============================== いかがわしい商売をつぶす方法 ============================== そうだ、戦争はいかがわしい商売だ。 わずかの人が儲け、多くがツケを払う。 しかし、それを止める方法はある。軍縮会議でそれを終わらせることはできない。ジュネーブの講和会議で根絶することも不可能だ。善意に満ちた、しかし非現実的なグループが決議によって戦争を撤廃することもできない。 戦争を効果的につぶすには、戦争から儲けをなくせばよい。 このいかがわしい商売をつぶす唯一の方法は、若者たちが徴兵されるまえに、資本家、事業家、労働組合指導者を徴兵することだ。 政府は、わが国の若者たちを徴兵する1カ月まえに、資本家、事業家、労組指導者を徴兵しなければならない。 銀行、投機家、武器メーカー、造船会社、航空機メーカー、戦時に収益をもたらす、その他もろもろのものを製造する企業の役員たち、部長たち、強力な経営幹部たちを徴兵せよ。 そして、塹壕で若者たちが得ているのと同じ月30ドルを支払ったらよい。 これらの企業で働くすべての従業員、社長、経営幹部、部長、課長たち、すべての銀行家たちにも、同じ給料を払ったらよい。 そうだ。 あらゆる将軍、提督、将校、政治家、官僚たち──この国のすべての人は、塹壕にいる兵士に支払われる月給以上の給料をもらってはならない。 王様も大君も事業主もすべての労働者もすべての上院議員や知事や市長も、30ドルの月給の半分を家族に渡し、戦争危険保険に加入し、自由公債を買うようにさせたらよい。 当然ではないか。 彼らは、殺されたり、体を切り裂かれたり、心をずたずたにされたりする危険をまったく負っていない。泥だらけの塹壕に寝ているわけでもない。腹を空かすこともない。兵士とは違うのだ。 資本家、事業家、労組指導者に、考える時間を30日間与えよう。そうすれば、戦争はなくなる。戦争のペテンとはおさらばだ。 私はもしかしたら楽観的過ぎるのかもしれない。 資本家にはまだ影響力がある。だから、実際に苦難を背負い、ツケを払っている一般の人々が、選挙で選んだ代表者に不正利得者ではなく自分たちの意思に従わせるよう決意しない限り、資本家たちは利益の剥奪を許さないだろう。 戦争といういかがわしい商売をつぶす戦いに必要なもう一つの方法は、宣戦を認めるかどうかについて、限られた住民投票を行うことだ。すべての有権者ではなく、徴兵の対象になる人々だけによる住民投票にすればよい。 戦争になれば巨大な収益をもくろむ弾薬メーカーの76歳の社長や国際銀行の足を引きずって歩く頭取や軍服メーカーの斜視の工場長に、この国が参戦すべきかどうかについて投票させる意味はあまりない。彼らが銃を担がされ、塹壕で寝て、殺されることはあり得ないからだ。 国家のために徴兵され、命を失うかもしれない人々だけに、参戦の賛否を決める特権がある。 ・・・略・・・ 身体検査にパスできる人、すなわち戦争になったら軍務につける人は、この限定的な住民投票で一票を投じる資格を得る。彼らこそが決定権をもつべきだ。連邦議員たちはほとんどがこのような年齢枠に入らないし、体も武器をもてるほどの状況にないから、議会が決定すべきではない。苦労する人だけが投票権をもつべきだ。 いかがわしい商売をつぶす第三のステップは、米国の軍隊の目的を真に専守防衛とすることだ。 ・・・略・・・ 要約すれば、戦争のペテンをつぶすにはこれらの措置をとる必要があるということだ。戦争から利得を除外しなければならない。 戦争の是非については、銃をとることになる若者たちに決めてもらわなければならない。わが国の軍隊を、国土防衛のためだけに限定しなければならない。 ============================== 戦争はまっぴらご免だ ============================== 戦争は過去の遺物だと考えるほど、わたしはバカではない。人々は戦争を欲していない。しかし、次の戦争に追い込まれることはない、というだけでは何の役にも立たない。 思い起こせば、ウードロウ・ウィルソン(※注22)は1916年、「国民を戦争に巻き込まなかった」というスローガンを掲げて、そして「国民を戦争に巻き込まない」という言外の約束のもとに、1916年に大統領再選を勝ち取った。しかしわずか5カ月後、彼はドイツに宣戦布告するよう連邦議会に要請したのである。 この5カ月間に、国民は決心を変えたかどうか、聞かれることはなかった。 軍服を着て戦場にでかけた400万の若者たちが、苦しみ、死ぬために進んででかけるか、彼らの意見も聞いていない。 何が政府にそう簡単に決心を変えさせたのだろうか。 それはお金だ。 ご記憶にあると思うが、宣戦布告〔米国がドイツに宣戦布告したのは1917年4月6日〕の直前、連合国〔英国、フランスなど〕の委員会がやってきて、大統領を訪問した。大統領はアドバイザーたちを集めて話を聞いた。外交的な言い回しを除くと、その委員会の委員長が述べたのは、要旨、以下の通りであった。 もはやわれわれ自身をごまかしてもダメです。連合側の大義は失われました。われわれはあなたがた(米国の銀行、弾薬メーカー、製造業者、投機家、輸出業者)に50億ドルないし60億ドルの借金があります。 もしわれわれが負ければ(米国の支援がなければ負けるに決まっています)、われわれ英国、フランス、イタリアはこの金を返済できません。……ドイツも返済しないでしょう。 というわけで、 もしも戦争交渉に関して秘密が禁止されていれば、 もしも報道機関がこの会議に招かれていれば、 もしも会議の模様がラジオで中継されていたならば、 米国が大戦に参加することは絶対になかっただろう。 しかし、戦争に関するほかのすべての会議と同じように、この会議も厳しい秘密に隠されて行われた。そして、若者たちは、「民主主義にとって安全な世界にするための戦争」とか「すべての戦争を終わらせるための戦争」だと言われて、戦場に送られたのだ*。 ・・・略・・・ 【引用終了】 http://enzai.9-11.jp/?p=13917山崎淑子の生き抜くジャーナルより転載させていただきました。 ********************************** ここに書いてあることは、理想論かもしれません。 でも、退役軍人、つまり戦争体験者が、戦争をしない方法を具体的に考えているところに注目したいです。 アレン ネルソンさんも、同じ事を訴えていました。 (海兵隊に応募して、ベトナム戦争を経験し、心身ともずたずたになって帰国。その後、平和運動家となり、「日本の憲法9条は理想。」と言われた。) 戦争賛美者は、戦争を経験しない人達が起こすもの・・。 彼らは戦争がどんなに残酷で、どんなに非人間的かを体験していない・・と。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 戦争賛美者こそ、最前線に行って、戦争を経験してみるべきです。 戦争を始めるときの言い訳である「国益のため」、とはその対象が何かを考えられたことがあるでしょうか?この文章にあるとおり、それは一部の軍需産業や大企業の利益がほとんどです。 そして彼らのために、犠牲になるのは国民だと言うことを忘れてはいけません。 戦争は、国家が一部の者達の利益を守るために引き起こし、犠牲になるのは国民なのです。