ラジオフォーラム小出先生のお話「原発は核のためのもの」

3/2(土)
 永岡です。
ラジオフォーラム、今週は社会運動家湯浅誠さんの司会で放送されました。
三角山放送のスタッフは、先週の小出先生と山本太郎さんの放送を評価して、
マスコミも最近は原発のことを言わないので、これを聞いて勉強して欲しいとコメントしていました。
 
小出裕章ジャーナル
リスナーの質問
福島の18歳以下で、3人が甲状腺がんの疑いと聞き、県は被曝の影響ではないと言うものの、原発事故で出た放射能のためではないか?
小出先生
チェルノブイリの事故で4年後から甲状腺が出たのは誤り。
1年後から発生し、注意しないといけない。
福島の甲状腺がんの発生率、「これまではあり得ない」、
これを見て山下氏らは検査のやり方が向上したからと言うが=それ以前は検査していなかった。
科学は、分からないものは分からないといわないといけない。山下氏ら、福島のガンを否定する人は、わからないものにそうではないといい、それは科学的な態度ではない。
小出先生も被曝の影響とは確信を持って言えないが、だから厳密に調べないといけないのです。
リスナーの質問
国がここまで原発をやるというのは核保有のためか?
小出先生
「もちろん」
人類初の原子炉は長崎原爆のプルトニウムのために作られ、「原子炉=核兵器のためのものと認識して欲しい」。原発、代替案、コストの問題として語られるが、軍事的な目的が紀元であり、福島事故で人々の受けた被害を賠償するなら日本国家が倒産する。原発が安いというのは破綻しているのに、原発をやるのは経済性ではなく、軍事的な理由と小出先生は思われるのです。
 
香山さんも、1000万人集会、毎回ではないが出られて、しかし衆院選原発は争点にはならず、香山さんのところに来る人も原発問題に心を痛める人も多く、しかし家庭でも夫は無関心、家庭内の亀裂、離婚話もあり、それも原発の被害と香山さん思う。事故がなければ亀裂は入らなかった、これこそが「直ちに影響の出る」被害であり、福島以外でも被害になる。答えは不明で、親しい人が裂かれる原発の実害と香山さん言われました。
 
 話のたね、被災地の公務員のメンタルケア、香山さん関られ、心のケアは大事なのに、震災直後から、急に被災地に行ってもすぐに何かできず、時間もかかる。地元のひとにじっくりやってもらうしかなく、災害時のケア、支援者支援、支援する人も心にダメージを受け、消防庁にはあるが、今回学校の先生と役場の人に支援がなく、この方は自身も被災者、仕事はあるが、業務命令は被災者のためのものであり、人のために働く、大変な状況であり、また震災直後から、公務員バッシングをする人が大阪にいて、公務員に心無いバッシングもあり、被災者もはけ口に公務員をしてしまい、本当に自治体の人のやり場がなかったのです。香山さん、サポート体制、国、県にしてくれと湯浅さんにも相談し、しかし被災者優先で、公務員のケアは出来ないとなり、自治労と一緒になり、被災3県で相談室を3箇所やった。皆さんも休みが要るのに、疲れたと言ってもいけない状況もあり、今は電話相談、ホットラインを受けているのです。被災者でありながら見えにくい被災であり、大きな災害、公務は何倍にもなり、仕事が安置所行きとかなり、湯浅さん、阪神・淡路で棺桶をつくっていた公務員に話を聞き、今回は釜石でそれをやった。沿岸部火葬場がやられて、土葬も出来ず、ヘリで八丈島に飛ばせて、火葬して持って帰って埋葬、行方不明者の捜索など、間違えられない仕事をやり、棺桶も作らないといけないが災害。それに忙殺されて、避難所に公務員が24時間貼り付けず、それが批判され、つらい立場であったのです。東北の県民性、それでも助かった命だからと我慢して、被災者はつらい、怒っていいとしても怒らない。最近になり疲労も出てきて、自殺もある。退職者も多く、疲れきった人もいる。公務員が辞めたり倒れたりしたら復興は進まない。被災者の復興のために公務員が元気でないといけない、住民サービスに跳ね返る。そういう人を批判したらサービスが受けられない。全国から応援の公務員も大変であり、そういう人に元気になってもらうのが復興支援なのです。ホットライン、自治労ほっとダイヤル、0120-556-283です。心、翼です。被災3県の自治体職員、水曜と土曜に相談を受けています。気軽に電話をかけてくれと香山さん言われました。   
 リスナーから香山さんに質問、競争が悪のようにとらえられる今の風潮、敵は自分の弱みということ、人を押しのけ足を引っ張る人は本当の競争を経験していない、競争と経験は共存するかということ、香山さん、それは他者との競争ではなく、自分と向き合うことで、そうしたら他の人も尊重できる。人は社会の中で生きる、人の目を意識する、他人との比較をシャットアウトできない、せめて自分と違う他者を尊重できたら、上手くいくと言われました。それが上手く行かなくても何とかなる、背水の陣で行くのはしんどい、安心感があると突き抜けられるのです。   
 ラジオのたね、秋田県の北端、藤里町白神山地の活動で、福祉の拠点コミット、地域にお住まいの人の社会復帰のための社会福祉協議会、菊池孝子さんのお話です。1月に湯浅さん会われて、2010年に始まったコミット、引きこもり、就労訓練の場であり、今はコミットで手打ちそばを作り食堂をやり、白神山地の舞茸を使ってキッシュを作られています。3800人の町、一丸となり、住民と議員の距離が近いのです。キッシュを作るのに登録者は27,8人、通っているのは12,3人。キッシュ、手打ちそばをやっています。香山さん、キッシュは洋風のもので、和風の感じと言われました。卵も使い、地鶏を使い、塩にもこだわり、こだわりのものであり、試作に1年かかりたどり着いたのです。これで全国デビューできたらと菊池さん言われました。白神キッシュは全国から注文できて、税込み1400円です。これのHPは、 http://www.fujisato-shakyo.com/quiche/  を参照してください。   
 香山さん、湯浅さんの語り口をラジオ深夜便みたいと言われました。来週は世界が見えて来るをテーマに、ジャーナリストの西谷文和さんの司会で放送されます。   
 なお、今発売中のビッグイシューナンバー210(3月1日号)に、地震特集があり、渡辺満久先生による活断層地震の話(六ヶ所村は移転するしかない)、遠田晋次さんによる地震のお話があります、皆さんも見てください。 http://www.bigissue.jp/latest/index.html  また、タワーレコードて配布している無料の冊子、イントキシケイトに、故・大島渚監督の特集がありました。