気をつけたい食品

気をつけたい食品(平成25年度版)
農林水産省水産庁による平成24年度検査結果(平成24年4月1日~平成25年3月31日の測定データです)の中から、セシウム汚染の検出例があった食品をイラストにしてまとめました。(図1)

もともとは、ごく個人的に使うつもりで作ったリストです。が、何人かの知り合いに見せたところ、口々に「ほしい!」と言われ、それなら、と思い、ブログでもご紹介することにしました。
あくまで「検出例のある」食品であり、このリストにある食品が必ず汚染されているという意味ではもちろんありません。汚染のメカニズムは複雑で、測ってみなければわからない、というのが現実です。一つの「めやす」としてご利用ください。

データの引用元は以下です。

農林水産省:品目別の検査結果/農産物の検査結果の概要(平成24年4月1日~平成25年3月31日)
http://www.maff.go.jp/j/kanbo/joho/saigai/s_chosa/index.html より引用 より引用
水産庁水産物放射性物質調査の結果について http://www.jfa.maff.go.jp/j/housyanou/kekka.html より引用
<海>東日本太平洋における水産物の出荷制限・操業自粛等の状況( 図(PDF:636KB) )、(表(PDF:355KB) )(4月25日現在)
<河川・湖沼>各県の水産物の出荷制限・採捕自粛等の状況( 表(PDF:750KB) )(4月25日現在)
水産庁は、更新のたびにリンク切れがあるようです。リンク切れの時は、表記にて検索して下さい。

▼(図1)画像をクリックすると大きく表示されます。
http://blog-imgs-58.fc2.com/y/c/r/ycrms/20130520174338fd4s.jpg

▲図1:上段(赤色の枠の中)の食品は、平成24年度に基準値100Bq/kgを超える例が報告された品目です。(赤枠に入っていませんが、茶は基準値越えの報告があります。(表1)に書いてあります。合わせてご参照ください。)
※ほうれん草、小松菜の超過は各々1点のみで、汚染した被覆資材の使用による交差汚染の可能性が高く、農林水産省では、汚染した資材は再利用しない。などの指導により再発防止に努めています。
▲図1:下段の食品は、平成24年度の各自治体による検査結果の中から、基準値の1/2を超える放射性セシウムが検出された品目を中心に、国民健康・栄養調査の摂取量上位品目(平成22年調査より)で検出例のあるものを独自に判断して載せています。継続的に食べる品目(黄色の枠の中)、子供が好むため摂取量に気をつけてほしい品目(オレンジ色の枠の中)をまとめました。
▲図1:右下(紫色の枠の中)の食品は、生産年を確認して食べてほしい品目です。
24年度の春に横浜市民測定所で煮干しを測定した際、生産者に問い合わせたところ、21年度産のイワシ貯蔵品を使っているとわかった例もありました。小麦は、1年寝かせてから商品になることもあるようです。イワシも小麦も、事故初年度の影響が大きいようです。

▼表1:さらに、基準値100Bq/kg以下で検出例のあった品目(赤枠以外の食品)について、実際のデータから抜粋し、一覧表にまとめました。県別に一番高い検出値と、基準値の1/2を超えた検出と、茶:基準値超え(飲用10Bq/kg)について記載しました。
・牛乳については、過去のブログ:牛乳のこと①牛乳のこと②で詳しいデータをまとめていますので、そちらをご参照ください。
・ぎんなんについては、過去ののブログ:ぎんなんをご参照ください。
▼(表1)画像をクリックすると大きく表示されます。
http://blog-imgs-58.fc2.com/y/c/r/ycrms/20130520160612ba7s.jpg

以下は、厚生労働省から地方自治体向けに出された平成25年度放射性物質検査計画について の文書です。(平成25年3月19日付「農畜水産物等の放射性物質検査について」)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xqoq-att/2r9852000002xqxc.pdf 
平成24年度の汚染状況と今後の計画がわかります。
新たに高い値が検出されたクワイ、カボチャ、ジネンジョ、馬肉、サヨリの5種類は、今後の検査報告を注視したいと思います。

時間と共に汚染の状況は推移します。去年、今年、来年では傾向が違います。
葉物野菜はだんだん検出されなくなります。代わって、泥の中で生育する野菜(クワイ、レンコン)や土の中でゆっくり育つ野菜(ジネンジョ)の数値は、注意深く見守る必要があります。
飼料や飼育方法の影響を大きく受ける乳や牛肉も、ひきつづき注視していきたいです。
また、野生の動植物の汚染は、今後も厳しい状況が続くと思われます。

どれくらいなら食べてもいいか、という許容範囲は人それぞれです。その判断は、個人の生き方や知識や価値観に依存することもあります。
今、どんな食品から、どの程度の数値の検出例があるのか、その時々で具体的なデータを知ることが大切です。実際の数値を、ぜひご自分でも確かめてみてください。その上で、何に気をつけたらいいのか、自分なりの根拠をもち、自分なりに判断して、日々生活していけたらいいですね。

今回のまとめを、そうした自分の根拠作りのきっかけにしていただけたら幸いです。 小さなお子さんにとっては、イラストが助けになればと思います。また、園や学校の行事などで、お子さんが普段と違う場所(遠足、林間学校、修学旅行)へ行く際などに、お母さんとお子さんとの対話の糸口としてもお役立てください。

測定員M http://media.fc2.com/counter_img.php?id=595

レポート | 18:45:40 | コメント(3)