<東電>汚染水、首相「完全にブロック」発言を事実上否定
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安倍首相が言及した「0.3平方キロ」のエリア(毎日新聞)
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<東電>汚染水、首相「完全にブロック」発言を事実上否定
福島第1原発の汚染水問題をめぐり、安倍晋三首相が五輪招致のプレゼンテーションで「完全にブロックされている」「コントロール下にある」と発言したことについて、東京電力は9日の記者会見で、「一日も早く安定させたい」と述べ、首相発言を事実上否定した。
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「状況はコントロールされていると私が保証します。汚染水の影響は原発の港湾内の 0.3平方キロメートルの範囲内で『完全に』ブロックされています」(安倍晋三総理大臣 8日)
安倍総理はIOC総会のプレゼンテーションの中でこう述べたうえで、「健康問題については、今までも現在も将来も全く問題ない」と強調しました。
安倍総理はIOC総会のプレゼンテーションの中でこう述べたうえで、「健康問題については、今までも現在も将来も全く問題ない」と強調しました。
しかし,東電は・・・
防波堤に囲まれた港湾内(0.3平方キロ)には、汚染水が海側に流出するのを防ぐための海側遮水壁が建設されているほか、湾内に広がるのを防ぐために「シルトフェンス」という水中カーテンが設置されている。
東電によると、フェンス内の海水からは、これまでに最大でストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり1100ベクレル、トリチウム(三重水素)が同4700ベクレル検出されている。東電は「フェンス外の放射性物質濃度は内部に比べ最大5分の1までに抑えられている」と説明したが、フェンスは水の出入りまで遮断できない。また、フェンス内と港湾内、外海の海水が1日に50%ずつ入れ替わっていることが知られており、トリチウムは水と似た性質を持つため通過する。
現在、外海とつながる港湾口や沖合3キロの海水の放射性物質濃度は検出できないほど低いが、専門家は「海水で薄まって拡散しているため」とみる。
また、汚染水は1日400トンの地下水が壊れた原子炉建屋に流れ込み、溶けた核燃料に接触して増え続けている。
水あめ状の薬剤「水ガラス」で壁のように土壌を固める改良工事を実施したが、壁の上を越えて海洋流出している事態も収束していない。
地上タンクから漏れた汚染水約300トンの一部は、海に直接つながる排水溝に到達したとみられ、東電は港湾外に流出した可能性を否定していない。「何をコントロールというかは難しいが、技術的に『完全にブロック』とは言えないのは確かだ」(経済産業省幹部)との声も出ている。
一方、安倍首相は「食品や水からの被ばく量は、どの地域も基準(年間1ミリシーベルト)の100分の1」と述べ、健康には問題がないと語った。この発言は、全国12地域で流通する食品などに含まれる放射性セシウムによる年間被ばく線量は最大0.009ミリシーベルトに基づくが、木村真三・独協医大准教授(放射線衛生学)は「福島県二本松市でも、家庭菜園の野菜などを食べて、セシウムによる内部被ばくをしている市民は3%を超える。医学的に影響が出ているか否か、現状では判断できない」と指摘する。【鳥井真平、奥山智己】
一方、安倍首相は「食品や水からの被ばく量は、どの地域も基準(年間1ミリシーベルト)の100分の1」と述べ、健康には問題がないと語った。この発言は、全国12地域で流通する食品などに含まれる放射性セシウムによる年間被ばく線量は最大0.009ミリシーベルトに基づくが、木村真三・独協医大准教授(放射線衛生学)は「福島県二本松市でも、家庭菜園の野菜などを食べて、セシウムによる内部被ばくをしている市民は3%を超える。医学的に影響が出ているか否か、現状では判断できない」と指摘する。【鳥井真平、奥山智己】
昨日の安倍総理のプレゼンは、東電が事実上否定!
ウソは一日でばれてしまいました!
しかし、世界に発信してしまった責任上、汚染水対策と汚染食品を流通させない手だてを早急に講じるべきです。
汚染水「コントロールされている」 首相発言の波紋
TBS系(JNN) 9月9日(月)19時12分配信
「状況はコントロールされていると私が保証します。汚染水の影響は原発の港湾内の 0.3平方キロメートルの範囲内で『完全に』ブロックされています」(安倍晋三総理大臣 8日)
安倍総理はIOC総会のプレゼンテーションの中でこう述べたうえで、「健康問題については、今までも現在も将来も全く問題ない」と強調しました。この発言を現地で聞いた外国人記者は・・・
「問題は彼らが言うより深刻なのでは」(イタリア人記者)
地元・福島の漁業関係者らからも疑問の声が上がりました。
「ウソばっかりついて。だって現に(汚染水)流れてるんだもん」(漁業関係者)
安倍総理がブロックしていると言及した「0.3平方キロメートル」とは、防波堤の内側の部分です。しかし、この港湾内の海には現在も地下水を通じて汚染水が漏れ続けていて、外の海への流出を完全に防ぐことはできていません。ただ、現時点では、港湾の外の海で放射性物質の濃度の上昇はみられていません。また、港湾の外側の海にもタンクから漏れ出した高濃度の汚染水の一部が流出したとみられるなど、汚染水問題をめぐって、国も東電も完全にはコントロールできていないのが現状です。
「同じタイミングで(情報)共有して、徹底的に話し合って、根本的な対策をとれるような体制を作らなければならない」(赤羽一嘉経産副大臣)
こうした中、政府は9日、汚染水対策で東電などとの連携を強化するため、初めての会議を開きました。会議では、リスクや予兆などについて情報を共有し、対策を講じることが確認されました。
政府がリーダーシップを発揮し、国際社会との約束を果たせるのか・・・今後が問われることになります。(09日17:32)
最終更新:9月9日(月)20時31分
◆汚染水対策を国際公約した形に
・ <安倍首相>汚染水対策は事実上の国際公約に - 毎日新聞(9月9日)
・ 【2020年五輪】汚染水解決を国際公約 首相、実現に重責 - 47NEWS(9月9日)
・ 五輪最終プレゼン、安倍首相の発言要旨 - 読売新聞(9月8日)
◇発言に疑問の声も
・ <20年東京五輪>歓迎の一方、疑問の声も…震災被災地 - 毎日新聞(9月9日)
・ 安倍首相が五輪招致でついた「ウソ」 “汚染水は港湾内で完全にブロック” なんてありえない - 水島宏明(9月8日)
・ IOC総会で「健康問題は『将来も』まったく問題ない」と言い切った安倍首相 - 武田 砂鉄(9月8日)