テロを非難する決議「テロに屈しない」ってどういうこと?日本人がテロリストに拘束されても、後は知りませんって言うことか?
テロを非難する決議
◇衆院「シリアにおける邦人へのテロ行為に対する非難決議」◇
今般、シリアにおいて、ISIL(イスラム過激派組織「イスラム国」)が二名の邦人に対し非道、卑劣極まりないテロ行為を行ったことを強く非難する。
このようなテロ行為は、いかなる理由や目的によっても正当化されないものである。我が国及び我が国国民は、テロリズムを断固として非難するとともに、決してテロを許さない姿勢を今後も堅持することをここに表明する。
我が国は、中東・アフリカ諸国に対する人道支援を拡充し、国連安保理決議に基づいて、テロの脅威に直面する国際社会との連携を強め、これに対する取組を一層強化するよう、政府に要請する。
さらに、政府に対し、国内はもとより、海外の在留邦人の安全確保に万全の対策を講ずるよう要請する。
最後に、本件事案に対する我が国の対応を通じて、ヨルダンを始めとする関係各国が我が国に対して強い連帯を示し、解放に向けて協力してくれたことに対し、深く感謝の意を表明する。
右決議する。
みなさんは、この決議を読んで、どんな感想を持ちはったでしょうか…
ぼくはこの決議のことを知って、一番最初に考えたことは
殺されてしまった日本人のこと、そして、その家族や友人や仲間のことです
もちろん、日本人を人質にして殺したのはイスラム国を名乗る組織であり
誰が見たって彼らが一番悪いわけですけども
ぼくは日本政府が日本人を救おうとしなかったと感じているので
(それは、ぼくの主観的な感想を超えて、客観的事実であると思います)
日本人が日本政府から見捨てられた…という現実を見て驚愕しているんです
人質を取り、その命とひきかえに自らの目的を達成しようとする(テロ)行為が
非道であり卑劣であることは言うまでもありません
テロを非難する
テロを許さない
それは、誠に結構なことだと思います
けれども、ぼくには、この決議が
イスラム国を名乗る組織に殺され、それと同時に、
日本政府に見捨てられた人の方を向いているとは到底思えないのです
なんか、こう…
なんか、こう…
国会議員の内向きの決議であるように見えて仕方がないんです
湯川さん、後藤さん、
ぼくには、イスラム国に殺され、日本政府に見捨てられたあなたたちの気持ちを推し量ることなんか到底できないんですけど、この決議を聞いて、何かほんの少しでも
無念の思いが晴れたでしょうか?
湯川さんや後藤さんの家族や友人、仲間のみなさんはどうですか
この決議が出て、湯川さんや後藤さんの死が何かの形で生かされた、彼らの死も無駄ではなかった…と
そんな風に感じることができましたか
ぼくは残念ながら、衆議院が全会一致で可決したこの決議に
何の価値も見いだすことはできません
この決議が、
日本人がテロに遭わないよう、政府に慎重な行動を求める決議…であるとか
日本人がテロに遭った場合(人質になった場合)には、
何が何でも人命優先で政府が行動することを求める決議…であったなら
ぼくも賛成できたのですけれど…
※この決議が採択された直後、議員たちが立ち上がって拍手をしたそうです↓
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20150205/20150205134256.gif
衆院本会議でシリアにおける邦人へのテロ行為に対する非難決議を全会一致で可決し、
立ち上がって拍手する議員ら=国会内で2015年2月5日午後0時16分
この決議に拍手…
彼らはいったい、何に高揚しているのか…
それは、テロに屈しない自分たちの姿なんでしょうか…
「テロに屈しない」って、平たく言えば、日本人がテロリストに拘束されても、
あとはもう知りません(=テロリストと一切の交渉をしない)ってことじゃないですか
ぼくには、この議員たちのすることが、何から何までわかりません
※追記
山本太郎参議院議員が、同趣旨の参院決議採決の際に退席(≒棄権)したそうです
その棄権を咎める発言が決議提案者から出てるみたいですが
ぼくがもし議員であったなら、やはりこの決議には賛意を示せなかったと思うので
山本氏と同じ行動をしたことでしょう
ぼくはこの決議のことを知って、一番最初に考えたことは
殺されてしまった日本人のこと、そして、その家族や友人や仲間のことです
もちろん、日本人を人質にして殺したのはイスラム国を名乗る組織であり
誰が見たって彼らが一番悪いわけですけども
ぼくは日本政府が日本人を救おうとしなかったと感じているので
(それは、ぼくの主観的な感想を超えて、客観的事実であると思います)
日本人が日本政府から見捨てられた…という現実を見て驚愕しているんです
人質を取り、その命とひきかえに自らの目的を達成しようとする(テロ)行為が
非道であり卑劣であることは言うまでもありません
テロを非難する
テロを許さない
それは、誠に結構なことだと思います
けれども、ぼくには、この決議が
イスラム国を名乗る組織に殺され、それと同時に、
日本政府に見捨てられた人の方を向いているとは到底思えないのです
なんか、こう…
なんか、こう…
国会議員の内向きの決議であるように見えて仕方がないんです
湯川さん、後藤さん、
ぼくには、イスラム国に殺され、日本政府に見捨てられたあなたたちの気持ちを推し量ることなんか到底できないんですけど、この決議を聞いて、何かほんの少しでも
無念の思いが晴れたでしょうか?
湯川さんや後藤さんの家族や友人、仲間のみなさんはどうですか
この決議が出て、湯川さんや後藤さんの死が何かの形で生かされた、彼らの死も無駄ではなかった…と
そんな風に感じることができましたか
ぼくは残念ながら、衆議院が全会一致で可決したこの決議に
何の価値も見いだすことはできません
この決議が、
日本人がテロに遭わないよう、政府に慎重な行動を求める決議…であるとか
日本人がテロに遭った場合(人質になった場合)には、
何が何でも人命優先で政府が行動することを求める決議…であったなら
ぼくも賛成できたのですけれど…
※この決議が採択された直後、議員たちが立ち上がって拍手をしたそうです↓
http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20150205/20150205134256.gif
衆院本会議でシリアにおける邦人へのテロ行為に対する非難決議を全会一致で可決し、
立ち上がって拍手する議員ら=国会内で2015年2月5日午後0時16分
この決議に拍手…
彼らはいったい、何に高揚しているのか…
それは、テロに屈しない自分たちの姿なんでしょうか…
「テロに屈しない」って、平たく言えば、日本人がテロリストに拘束されても、
あとはもう知りません(=テロリストと一切の交渉をしない)ってことじゃないですか
ぼくには、この議員たちのすることが、何から何までわかりません
※追記
山本太郎参議院議員が、同趣旨の参院決議採決の際に退席(≒棄権)したそうです
その棄権を咎める発言が決議提案者から出てるみたいですが
ぼくがもし議員であったなら、やはりこの決議には賛意を示せなかったと思うので
山本氏と同じ行動をしたことでしょう
全体主義国家の時代がとうとうやってきたということなんですねっ