世界の風力発電、原発抜く 15年、新設過去最大

世界の風力発電、原発抜く 15年、新設過去最大

東京新聞 2016年2月20日
 世界の風力発電の発電能力が2015年末に14年末比17%増の4億3242万キロワットに達し、初めて原子力の発電能力を上回ったことが、業界団体の「世界風力エネルギー会議」(GWEC、本部ベルギー)などの統計データで20日、明らかになった。
 15年に新設された風力発電は6301万キロワットと過去最大で、原発約60基分に相当する。技術革新による発電コストの低下や信頼性向上を実現し、東京電力福島第1原発事故などで停滞する原発を一気に追い抜いた形だ。日本は発電能力、新設ともに20位前後にとどまり、出遅れが鮮明になった。(共同)


  原発避難「4月中の解除難しい」 南相馬市長、住民から反対相次ぎ

東京新聞 2016年2月20日
 政府の原子力災害現地対策本部は20日、福島県南相馬市で住民説明会を開き、原発事故で同市の一部に出ている避難指示を4月中に解除したい考えを伝えた。住民からは「時期尚早」など反対意見が相次ぎ、桜井勝延市長は終了後、「4月中の解除は難しいと感じた」と話した。
 
 桜井市長はさらに、市が解除の条件としている国の除染完了を確認した上で、4月下旬以降に再度、説明会を開くと表明。「それまでには市としての解除時期の考え方を示したい」と述べた。
 この日の説明会には約350人が出席。対策本部は除染が3月までに終了し、生活環境が整備され、4月中の解除が可能と説明した。(共同)