北海道補選 野党共闘の上積み効果は4万票 と
北海道補選 野党共闘の上積み効果は4万票 と
北海道衆院補選では、前回の衆院選の自・公票と民主+共産の合計票の差と、今回の自民候補票と野党統一候補票の差を比べて、野党共闘の効果が見られなかったと評価する向きがありますが、日刊ゲンダイは上積み効果は4万票超だと評価しました。
こうした背景を考えあわせれば、共闘の効果を単に前回選挙での得票差と比較して分析するのでは不十分だという訳です。
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W選断念へ 北海道補選を徹底検証 <第1回>
日刊ゲンダイ 2016年4月28日
「弔い合戦に加え、大多数の企業・団体の推薦をもらっていれば、自公推薦候補の和田義明氏は圧勝して当然。ところが、池田真紀氏が猛追し、投開票1週間前には逆転を許した。熊本地震で政府の災害対応の映像が連日流れ、関心が若干薄れなければ、野党統一候補の奇跡の逆転勝利となっていたことでしょう」
こう話すのは補選を取材してきた地元記者だ。たまたま熊本地震が起きて安倍政権は敗北を免れたが、次期衆院選で同じ顔触れで戦った場合、池田氏が勝つ可能性が高いといえよう。池田氏の善戦は「1強多弱」状況の激変を物語る。
「しかも今回の補選で自民は国会議員280人を投入するなど総力戦を展開したのに土俵際まで追い込まれた。安倍首相は熊本地震の対応を理由に同日選見送りを口にしたとされますが、実際は想定以上に効果を発揮した野党共闘に、『とてもダブル選を仕掛ける状況にない』と恐れをなしたのでしょう」(永田町ウオッチャー)
2014年12月の前回総選挙は故・町村信孝前衆院議長の約13万1000票。民主・共産候補の合計は約12万6000票で、このうち基礎票が約2万5000票とされる大地は今回は与党に鞍替え。本来「15万6000票VS10万票」と5万票以上の大差がついてもおかしくなかった。