改憲でも首相は問いに答えぬ不誠実
改憲でも首相は問いに答えぬ不誠実
前回の衆院選でも公約に「集団的自衛権」の文言はなく、「国民の命と平和な暮らしを守り抜くため、平時から切れ目のない対応を可能とする安全保障法制を速やかに整備する」と書かれていたのみでした。
しかし一たび選挙に勝つと、「国民との約束を実行に移す」と述べて、あたかも国民に『十分に説明して信を得た』かのようにして、集団的自衛権の行使容認から安保政策の転換へと突き進みました。
実に不誠実で狡猾です。
しかし一たび選挙に勝つと、「国民との約束を実行に移す」と述べて、あたかも国民に『十分に説明して信を得た』かのようにして、集団的自衛権の行使容認から安保政策の転換へと突き進みました。
実に不誠実で狡猾です。
信濃毎日新聞の社説を紹介します。
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(社説)憲法の岐路 首相の姿勢 問いに答えぬ不誠実
衆院で一昨日行われた党首討論だ。自民党の憲法改正草案と現憲法にはともに平和主義が貫かれている、との首相発言を岡田代表が取り上げ、「草案では平和主義の名の下で(安全保障に関し)どういう行為が禁止されているのか」とただした。
首相の答弁は「草案は議論のたたき台として、一石を投じる役割を果たしている」。質問への答えになっていない。
憲法のどこをどう変えるつもりか、首相は今もってはっきりした説明をしていない。国会などで問われると「自民党の考え方は改憲草案で示している」とかわす。その自民党は改憲を掲げながら、参院選公約に具体的な項目は盛りこまない方針でいる。
「国民の命と平和な暮らしを守り抜くため、平時から切れ目のない対応を可能とする安全保障法制を速やかに整備する」
首相は選挙に勝つと「国民との約束を実行に移す」と述べ、集団的自衛権の行使容認から安保政策の転換へと突き進んだ。
▽緊急事態条項で政府に超法規的な権限を与えるのは危険すぎる
▽「戦力を持たない」とする9条2項を見直すと戦争への歯止めが利かなくなる
―などである。