安倍官邸と内調が 都知事候補蓮舫氏のスキャンダルを徹底調査
安倍官邸と内調が 都知事候補蓮舫氏のスキャンダルを徹底調査
それで困るのは蓮舫氏に勝てる候補を持っていない自民です。官邸は当初、橋下徹前大阪市長を推そうとしていましたが、自民党東京都連が猛反発したために実現しませんでした。都連の方が安倍首相よりはマシなセンスを持っていた訳です。
比較的直近の例としては、「保育園落ちた」ブログの一件を国会質問して安倍首相を追い詰めた山尾志桜里衆院議員が民進党政調会長に大抜擢された直後、「週刊新潮」に山尾議員のガソリン代問題が掲載された件が挙げられます。
これは内調が調べ上げたものを「新潮」にリークした結果だと言われていますが、実際は別に問題にされるような不正はなくて、安倍首相の方こそが法外なガソリン代を計上していたことが明らかにされました。
安倍政権になるまでは内閣情報官が首相に報告をあげるのは2日に1回程度だったのですが、安倍首相はほぼ毎日、日によっては1日に何回も会っているということです。一体何を相談しているのでしょうか。日本は先進国の中で唯一GDPがマイナスに向かっているというのに、そんなことに時間を使っている神経が理解できません。
時の権力者がその政治的権力や司法・警察権力を利用して政敵を追い落とした陰惨な例は、明治初期の大久保利通に始まっていくつかあります。どうも安倍首相もスケールは小さいながらもその系列に属するもののようです。いずれにしてもおぞましい話です。
ここにきて唐突に登場した長島昭久候補説に関する記事も併せて紹介します。
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安倍官邸と内調が金と下半身を徹底調査!
LITERA 2016年6月18日
「官邸は当初、橋下徹前大阪市長を推そうとしていたが、自民党東京都連が猛反発したため、様子見に変わった。次に嵐・櫻井翔の父親である桜井俊総務省事務次官を擁立しようとしたが、本人が固辞。まだ、あきらめたわけではないようですが、もしこのまま2人とも擁立できず、民進党の蓮舫代表代行が都知事に立候補したら勝てないかもしれない、と相当な危機感を抱いているようなんです」(全国紙政治部記者)
内調といえば、本来は、国家を揺るがすような重要政策や海外情勢、経済情報の調査をする機関で“日本版CIA”というフレコミだったが、第二次安倍政権発足後は、完全に官邸の政敵を追い落とすための謀略機関と化している。
また、「保育園落ちた」ブログの一件を国会質問して安倍首相を追い詰めた山尾志桜里衆院議員が民進党政調会長に大抜擢された直後、「週刊新潮」(新潮社)に山尾議員のガソリン代問題が掲載されたが、これも内閣情報調査室が調べ上げたものを「新潮」にリークしたといわれている。
「内閣情報調査室のトップ・北村滋内閣情報官は今、今井尚哉首相秘書官に次ぐ安倍首相の側近ですからね。北村氏は警察庁の公安出身で、第一次安倍政権の時の首相秘書官をつとめていた。その頃から安倍首相のおぼえめでたく、日本版NSC立ち上げにも深く関わっている。第二次安倍政権の内閣情報官になってからはもっと関係が緊密になった。それまで、内閣情報官が首相に報告をあげるのは2日に1回程度だったんですが、安倍政権ではほぼ毎日、日によっては1日に何回も会っている。明らかに官僚の職分を超えた関係です。そして、北村氏は政局の節目では、必ず組織に命じて、民進党をはじめとする安倍政権の政敵を叩くための情報をかき集め、御注進しているんです」(全国紙政治部記者)
「日刊ゲンダイは06年から08年の事務所費問題、夕刊フジは行政刷新担当相時代の11年に『シャブ逮捕歴男』と密会していた過去を報じていたけど、これらは過去の週刊誌や新聞報道を蒸し返しただけ。内調はここ3年間の政治資金とプライベートを今、徹底的に洗っているらしい。マスコミにリークするのももっと後、蓮舫が参院選出馬を取りやめることを発表する直前か、参院選の直後、ぎりぎりの段階でやるでしょう。これまでのパターンだと、政治資金なら読売新聞、下半身ネタなら『週刊新潮』に書かせるんじゃないでしょうか」(前出・全国紙政治部記者)
「長島は米国のジャパンハンドラーときわめて近く、その米国人脈を通じて安倍首相とつながっているともいわれているからね。官邸としては、最悪、長島をけしかけて都知事選に立候補させ、相乗り。民進党を分裂させるという作戦を考えているようだ」(民進党関係者)
安倍官邸は、今回の参院選にあわせた衆院解散、ダブル選挙はあきらめたものの、秋に解散をして、総選挙をやるという計画を進めているという。この背景にあるのは、単純に憲法改正の発議に必要な議員を確保するだけでなく、憲法改正を使って民進党に揺さぶりをかけ、保守派とリベラル派を分裂させ、その勢力を削ぐ狙いがあるといわれている。
党利党略だけで、国政のみならず都政をも動かそうとする安倍政権。しかし、民進党の現状を考えると、その仕掛けに乗せられてしまいそうな気もしてきて怖いのだが……。 (田部祥太)
日刊ゲンダイ 2016年6月18日
“あざとい”臭いがプンプンする。都知事選の候補者のひとりに民進党の長島昭久衆院議員の名前が挙がっているが、どうやら官邸サイドが情報を流しているらしい。官邸情報に強い時事通信社特別解説委員の田崎史郎氏も、テレビで「都連幹事長を務め、都議と関係が深い」と、長島氏を本命候補に挙げていた。
「長島氏は石原伸晃経済再生相の元秘書。思想信条は自民党に近く、いわば石原ファミリーです。オリンピックに向け、“オール与党”で乗り切ろうという雰囲気になれば、自公は“相乗り”するつもりかもしれない。そうでなくとも、相乗りムードを漂わせるだけで、参院選の野党共闘に水を差すことができる。“野党分断”にもなりかねません」
右寄りの長島氏は過去に何度も自民党入りをウワサされた。もともと、野党共闘には反対で、安保法案の廃止を目指すため共産党が掲げた「国民連合政府」についても、「うちにプラスにならない。利用されるだけだ」と岡田代表に進言している。野党共闘を恐れる安倍政権にとって、こんな好都合な候補者はいない。政治評論家の有馬晴海氏はこう言う。
「自公が“相乗り”を視野に入れているのは確かです。ガチンコ勝負をすれば、参院選にも大きく影響する。しかも、仮にカネの問題が浮上したとしても、『もとは民進党の議員だろう』と逃げることができる。都知事には“議会運営能力”が必須です。元官僚や元スポーツ選手が、海千山千の都議を率いることができるかは疑問が残る。その点、長島氏は現役の議員でもあり、能力も問題がない。自公としても“乗りやすい”んです」
長島氏が都知事選に立って、喜ぶのは官邸だけだ。