新潟県知事選最終盤 大接戦 支持拡大に全力
新潟県知事選最終盤 大接戦 支持拡大に全力
新潟知事選はいよいよ最終盤に入りました。
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「再稼働ノー」米山候補に
新潟県知事選最終盤 大接戦 支持拡大に全力
しんぶん赤旗 2016年10月14日
東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)6、7号機の再稼働が最大争点の新潟県知事選(16日投開票)は最終盤に入り、再稼働を止めるため、市民と5野党が擁立した米山隆一候補(49)の支持を最後まで広げ大接戦を勝ち抜こうと、電話での対話が県内各地で取り組まれています。
選挙戦後半に入り自民、公明の両党が推薦する森民夫候補は、にわかに原発“反対”ポーズを取り始めています。党大形支部の女性(69)が対話した60代の女性は「原発問題は、どっちがいいのか分からない。選挙には行かない」と言います。
五十嵐仁の転成仁語 2016年10月14日
米山隆一候補が追い付いてきたというわけですが、一気に抜き去っていただきたいと思います。最後の追い上げで、ぜひ米山候補の当選を勝ち取ってください。
このような県での知事が原発再稼働を認めるかどうかは、全国の原発の将来にとっても大きな影響を及ぼします。背後に自民党が控えているような知事では、原発の再稼動阻止に向けてきっぱりとした態度をとれるはずがありません。
今度の選挙では、もう一つ大きな争点があります。それは環太平洋連携協定(TPP)の承認にOKを出すかどうかという問題です。
TPPが農業の未来と食の安全にとって大きなマイナスをもたらすことは確実です。農業県である新潟にとっては死活を制する重大な選択が問われていることになります。
たとえ原発事故が起きなくても、TPP協定が承認されて外国から安くていかがわしい農産物や食糧が大量に輸入されるようになれば、新潟の農業は壊滅し農家は疲弊することになるでしょう。国会では今日からTPPについての審議が始まりますが、米山さんの当選でノーを突きつけることができれば、今国会での承認を狙っている安倍政権の出鼻をくじくことができます。
民進党が「自主投票」となったのは残念でしたが、所属議員の「自主応援」が続いているのは大きな前進です。代表選に立候補した前原さんも応援に駆け付け、私の故郷である上越市で共産党の小池さんと一緒に壇上に立ち、民進党新潟県連会長の黒岩さんや前県連会長の菊田さんも応援弁士になるなど、実質的には全野党と市民の共同で勝利する道が開けています。
これまでであれば「与野党相乗り」になったり、「自主投票」を決めた段階で選挙運動にかかわらず「静観」したりということだったかもしれませんが、今回はそうなっていません。これも、先の参院選で野党と市民の共同の力が発揮され、野党統一候補だった森さんの当選を勝ち取ったという経験が大きくものを言っているからでしょう。
参院選と同じ日に投開票を迎え、原発の一時停止を掲げていた三反園候補が当選した鹿児島県知事選の例もあります。保守勢力の強い鹿児島でも当選させられたわけですから、同じような構図で闘っている新潟で米山さんの当選を勝ち取ることは十分に可能でしょう。
この新潟県知事選は一県知事選にとどまらない大きな政治的な意義を持っているということになります。その意義にふさわしい結果をもたらし、アベ暴走政治をストップさせ、新しい立憲政治に向けての扉を開いていただきたいものです。