パロディ動画:「総統閣下は大統領への貢物に年金を持っていくつもりです

会うも地獄 会わぬも地獄のトランプ大統領との日米首脳会談

 安倍首相は国会で、「国民の年金積立金をアメリカに投資する」と言われていることに ”キレ” て、「自分にはGPIFに投資先を指図する権限はないのだからデマだ」、「デマを流すな。国益を損する」とかと しつこく繰り返していました。
 なるほどそれはそのとおりで、確かにGPIFの理事長は下記のような報道に対して、即座に「首相にそんな権限はない」と訂正をする発言をしました。しかし同時に国会で「結果的にそうなる可能性はある」とも述べました。まさに「建前」と「本音」を羅列したわけで一目瞭然、まことに見え透えたハナシです。
 
公的年金、米インフラに投資 首脳会談で提案へ  政府、雇用創出へ包括策 
日経新聞 2017年2月2日
 政府が10日に米ワシントンで開く日米首脳会談で提案する経済協力の原案が1日、明らかになった。年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が米国のインフラ事業に投資することなどを通じ、米で数十万人の雇用創出につなげる。対米投資などで米成長に貢献できる考えを伝え、トランプ政権との関係強化につなげる。 ・・・・
 
 国民は、少なくとも6~7兆円といわれているその資金が、具体的に「誰の手」で米国に投資されるのかなどは知りません。こと安倍政権に関しては、誰も日銀が独立しているとも思わないし、ましてGPIFが政府から独立しているなどとは思っていません。
 
 それでは、アベノミクスを取り繕うためにGPIFが年金資金を株券の購入に充てる金額を大幅にアップさせた結果、僅か15か月で10・5兆円もの巨額を毀損したことについて、首相は「自分には全く関係のないことだ」と言い張るつもりなのでしょうか。そんな言い分はとても通用しません。
 国民は年金資金が国内向けではなくて、トランプ氏の要求に従って米国に投資されること自体を問題にしているのです。自分がトランプ大統領の前でいい子になりたいがためにそうすることを。
 
 我々はかつてTPPの日米事前協議で日本側が何もかも米側の言いなりなった姿を目の当たりにしました。今度の日米首脳会談でそれが再現されるのであれば被害の甚大さは計り知れません。
 国会でペラペラと「国益を損する」などと口にするのではなく、首脳会談で国益を守り切る姿勢を見せて欲しいものです。
 
 天木直人氏のブログ:「トランプ大統領との会談は、会うも地獄、会わぬも地獄、である」を紹介します。
 天木氏は、安倍首相のこの窮地はトランプ氏との会談の順番が上位である方が自分の格も上がるというような愚かな考えから会談を焦ったことがもたらしたものだとしています。至言です。
 
8日にパロディ動画:「総統閣下は大統領への貢物に年金を持っていくつもりです」が公開されました。 (^○^)  49秒の極めて短いもので下記のURLをクリックすれば始まります。
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