でんでん君関係者だけの特別企画…「国有地9割引大バーゲン」の続き…

でんでん君関係者だけの特別企画…「国有地9割引大バーゲン」の続き…

今や、海外メディアからも取材に訪れるほど有名になった大阪の「戦前教育幼稚園」…

(→名前は「塚本幼稚園」って言うらしいよ)

その幼稚園を経営する学校法人「アベとも学園」…じゃなかった「森友(もりとも)学園」が

「日本で初めてで唯一の神道の小学校」(→名前は「安倍晋三記念小学校」らしいよ)を建てる用地として

豊中市にある国有地を近隣相場の十分の1で譲ってもらった…という、

およそ「そんな話、あり得へんやろ…」と言うべき奇っ怪な「事件」が起こりました


その奇っ怪な経過はこうなってます…↓

(朝日:2017年2月14日の記事から)
■近畿財務局が森友学園に売却した大阪府豊中市の国有地(8770平方メートル)をめぐる経緯

2010年3月   近畿財務局が近隣の国有地(9492平方メートル)を約14億2300万円で豊中市に売却

  11年7月   別の学校法人が8770平方メートルの国有地について7億~8億円での購入を提示。
          (※→それでは「安すぎる」って言われたらしいよ)
           その後、地下のごみの撤去費を引いた約5億8千万円での購入を望んだが、
           財務局との間で折り合わず(→※提示額が「低い」って言われたらしいよ)

  13年6~9月 財務局が8770平方メートルの国有地の取得希望者を公募。森友学園が取得を要望

  15年5月   財務局と森友学園との間で定期借地契約締結。
           約3カ月後、森友学園が「地下埋設物が発見された」

  16年5月   森友学園の土地購入希望を受け、財務局が依頼した不動産鑑定士
           更地価格を9億5600万円と査定

  16年6月   地下のごみ撤去費8億1900万円などを差し引いた1億3400万円での売買契約成立

     9月   豊中市議の情報公開請求に対し、財務局が売却額の非公表決定

  17年1月   朝日新聞の情報公開請求にも非公表決定

     2月   朝日新聞の報道と豊中市議の提訴後、財務省が売却額を一転して公表

この経過を見てるだけでも、「えっ!? なんでそうなんのん!?」という奇っ怪な話なのに

(そやかて、国有地の「取得希望者の公募」の結果が、なんで「定期借地権契約」締結になんねん!)

当該国有地を管理する近畿財務局が出してきた「ゴミ処理費用の見積額」が8億1900万円…だったのに

森友学園の籠池理事長が言うには…
…掘削中に廃材や靴、タイヤといった生活ごみが地下で見つかり、くいを打つ場所のごみは適切に処理したと説明。全てのごみは撤去していないが、子どもの体への影響はないとしている。…ごみの撤去にかけた費用は「1億円くらいかな」とし、財務局がごみ撤去費として見積もった8億1900万円については「知らなかった」と述べた。(朝日:2017年2月14日)
ごみ撤去費用は1億円程度…って言うとるし、さらに、財務省も…
 …13日の取材に対し、「理事長は『撤去費の額は他の工事と一体になっているので分からない』と答えている」と説明。売買契約書によると、ごみ撤去の責任と費用は学園が負うと定めており、近畿財務局はこれまで「どの程度のごみを撤去するかは森友学園が決めること。地下の最終的な状態は把握していないが、学校の運営に支障がないと理解している」と回答している。撤去費を8億1900万円とした根拠については、財務省は現時点で明らかにしていない。(朝日:2017年2月14日)
ゴミの撤去費用を8億1900万円と見積もっておきながら、

売買契約書に「ごみ撤去の責任と費用は学園が負う」となっているから、

「どの程度のごみを撤去するかは森友学園が決めること」…で、結果

仮に撤去費用がこれを「大幅に下回っても」、それについては「関知しない」と言うとる…


ここがこの事件の最大の金銭的疑問で、

これなら、森友学園が「ゴミ撤去を手抜きして撤去費用を少なくすればするほど」

その見積額と実際の処理費用との差額が儲け(=得)になる…という、誠にえげつない話になっとるやないですか

(そやかて、実際に両者の差額が7億円も出とるから、結果として、
 森友学園が7億ものディスカウントを受けとるがな…)


さらに、もう一つ、大きな金銭的な疑問がありまして、

それは「ゴミ処理関連費用として1億3176万円」が「国から森友学園に支払われていた」というんです↓
愛国小学校への激安国有地払下げ経緯、昨日の共産党宮本議員の国会質疑などを参考に時系列にまとめましたよ!
去年の3月にすごいスピードで進展してる!

http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mzponta/20170217/20170217132238.jpg
(↑ひとさまのtweetより)

ここで、さっき、”売買契約書に「ごみ撤去の責任と費用は学園が負う」”と書いてあったのに、なんで?…と

なるはずなんですが、国が森友学園にゴミ処理関連費を支払ったのは

「売買契約締結前」(の定期借地権契約中)だった…んです

(う~ん、すごいカラクリ…)


ここで、上記の文書画像は読みづらいので、核心部分を改めて書いてみると
森友学園側から小学校建設工事中に埋蔵物(ゴミ)発見との連絡が入る(2016.3.11)

財務局がゴミ撤去費用の見積を依頼(2016.3.14)

ゴミが出てきた土地…なのに、森友学園側から、突如、土地買い取りの申し出…(2016.3.24)

なぜか、即時の買い取り意思を示している森友学園側に「ゴミ処理関連費1億3176万円」を国が支払う(2016.4.6)

その後、これまたすぐにゴミ処理費用の見積が「約8億円」と出てくる(2016.4.14)

そして、森友学園は鑑定額9億5600万円からこの見積額等を差し引いた1億3400万円で購入(2016.6.20)
…ということで、

森友学園が「ゴミが出てきた途端に『買い取り意思を示す』」のも不自然なら

買い取り意思を示している森友学園に対して国が「ゴミ撤去関連費用1億3176万円を即座に支払う」というのも

これまた奇っ怪な話です

(だって、その後に結ばれた売買契約では、「ごみ撤去の責任と費用は学園が負う」と定めてて
 そのためにゴミ撤去費用見積額約8億円がディスカウントされたっていうのに…)


…ということで、金銭的な便宜だけに注目してもこれだけ「??????」が出てくる…

しか~し、この「事件」は金銭的便宜供与だけではなく

そもそも、森友学園が「小学校を新設できる資格のある学校法人なのか」という根本的な問題がありまして、

それは、現在経営している幼稚園でさえ、こんな状況だからです…↓
大阪の森友学園への国有地売却問題。同じ学校法人が経営する塚本幼稚園の充足率が50%だったとすると、なぜ小学校の開設が認められたのかも疑問になる。定員割れで経営が行き詰まっている幼稚園は多いが、充足率50%では経営危機に近い状態と言ってもいいほど。
(↑ひとさまのtweetより)

で、こんな学校法人が「小学校を新設したい」と言うてきたんだから、当然、その審査はこうなって…↓

(※一定面積以上の国有地の処分は、国有財産地方審議会での審査にかけられます)
審議会会長さえ『非常に異例な形という印象』と。『いわゆる学校法人として、継続して成立していけるのか、私学審議会の中でチェックして検討しているということだから、言葉は悪いが、それを売却する方は信用するしかない』と言い、最終的には付帯条件がついて、認可適当、審議会として了と(2015.2.10)」
(『森友学園事件 衆院財務金融委員会での宮本岳志議員質疑buuさんによる怒涛の全部書き起こし連ツイ』から)

国有財産地方審議会では、(小学校開設を審査する)「私学審議会」の判断を信じて、OKした…

と言うとるんですけど、その私学審議会でも…
2014年10月31日に大阪府私学審に認可申請書が提出され、同年12月18日の審議会において、その認可について審議されたが、継続審議となった。「その理由は、小学校建設計画の明細や生徒数確保の見込み等について根拠資料の追加を求められたから。2015年1月27日、臨時で審議会が開催され、認可適当の答申が。小学校建設にかかる工事請負契約の締結状況、寄付金の受け入れ状況、詳細なカリキュラムおよび、「入学志願者の出願状況等、開校に向けた進捗状況を、次回以降の私学審議会の定例会に於いて報告すること、という付帯条件が付された。
(『森友学園事件 衆院財務金融委員会での宮本岳志議員質疑buuさんによる怒涛の全部書き起こし連ツイ』から)
「付帯条件附きの」認可適当との答申…と、これまた、なんとも心許ない判断…


ここで、さらに矛盾が…

それは、森友学園が、国有地を使用できる見込み(=国有地の購入あるいは借地)が確定する前に

「私学審議会」に小学校新設の申請を出してる…という点↓
文科省に聞く。土地の確保も学校の所在地も定まらないような学校の設置認可の申請など、受け付けられるはずがないと思うが。なぜ、ましてや、国有財産地方審議会の前に、条件付きとはいえ、認可適当などという判断がなぜできたのか?
近畿財務局は、本件について、審議会にはかる半年も前から、大体確実だという内諾を、森友学園に与えていたのでは?
(『森友学園事件 衆院財務金融委員会での宮本岳志議員質疑buuさんによる怒涛の全部書き起こし連ツイ』から)

…ということで、もう、この「事件」の経緯は、知れば知るほど奇っ怪なことばっかりで

ぼくの素直な頭では、到底、ついていかれへん…
続きはまた・・