アーサー・ビナードさんの講演(2)日本は自国が独立するためには何をすべきか考え闘うべき!

続きです。
鳩山政権を潰したのは、オバマだという話から・・
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オバマは8年間、アメリペンタゴン(=戦争家)の言うことを聞いてきた。
ペンタゴンpentagon)とは、一般的にアメリカ合衆国国防総省の本部庁舎、または国防総省そのものを示します。建物の形より英語で五角形を意味する「ペンタゴン」と呼ばれています。 


ペンタゴン=悪徳ペンタゴンとは? 
政治屋(政)・特権官僚(官)・大資本(業)・米国(外)・御用メディア(電)を指し、国民を誘導して政権交代を阻止し、既得権益=悪徳権益の甘い蜜を独占しつ続けようと企んでいる悪の軍団のことです。 つまり、「 政・官・業・外・電 」の悪の五角形 。よく耳にする「悪のトライアングル(政・官・業)」だけでなく、実はアメリカ(CIAや金貸し連中)とマスコミも結託していることに警笛を鳴らすための造語なのでしょう。
 
つまり、オバマは「多国籍企業と兵器産業第一主義」であり、
ヒラリークリントンも同じくその代表である。

それに比べれば、トランプはマシ。
どの国でも自国第一主義のはずであるが、日本はちがう。
しかも、世界初の被爆国であるにもかかわらず、核使用のタブーも気にしないという驚き!
ヒロシマナガサキに続く、3発目の原爆はどこか??
もっとも美しい*マーシヤル諸島を利益のために水爆実験場にして(ビキニ環礁)、汚染は今も続いている。
*広島、長崎後に、マーシャル諸島では、12年間毎日、広島原爆級の核爆弾1.7個相当分が爆発していた。核の被害は、"戦後"も続いていたのです。その核実験を調べてみると、想像以上の規模での被害を現地住民が受けていたことに驚きます。
『核ゼロ』署名には、以下の事実が書かれています。
●1946年~1958年
マーシャル諸島は、この期間、アメリカ合衆国の核実験場となっていた。●核実験場であった間、マーシャル諸島で67個の核爆弾が爆発した。
●12年間毎日、広島原爆級の核爆弾1.7個相当分が爆発していた。
マーシャル諸島で爆発させた核爆弾のうち最も大きなキャッスル・ブラボーという核爆弾は、広島の核爆弾の1000倍以上。
広島、長崎後もアメリカは、このようにマーシャル諸島の人々を苦しめる核実験を繰り返していたのです。
マーシャル諸島での核実験については、ドキュメンタリー映画ニュークリア・サベージ 極秘プロジェクト4.1の島々』で詳しく知ることができます。

アメリカは毎年ナガサキ以降もずっと核実験を繰り返してきた。
核は役立たずで有害なのに、手放さないのは脅し(恐喝)のためである。
<武器による脅しを考える>
僕が生まれたデトロイトは銃の数が人間の数より多い。
デトロイトではホームセンターで簡単に銃が買える。
12歳の時、父が亡くなり、銃をどうするか話し合った。
置いておくと殺し合いがあるかもしれない、
護身用も役立たない、なぜなら、使う気にはなれないから・・。
結果、持っていても仕方ないので手放した。
武器を持っているとどんな使い方ができるか?
戦争、威嚇・・撃つだけでなく脅すことができる
→金を出させる、レイプなど強引に言うことをきかせることができる。
核も同じく、世界の市民を核で脅している
(脅しで悪いことはできるが、良いことはひとつもない)

核による脅しは取り締まることができない。
日本国憲法9条だけがそれを取り締まれる文言がある。
(しかし、核を持つのはダメでも、威嚇はOKとなると核廃絶はできなくなる)
*核禁止条約に対して、唯一の被爆国日本の政府は反対の立場を取っている。(市民団体が訴えても、政府が邪魔をする。)

オバマの広島での演説について>
昨年、5/27にオバマが広島に来て演説した時、自分が同時通訳をした。自分の考えや批判を取り除き、相手の気持ちを先取りして言葉を選び、通訳することは相手へ加担することである。(内心嫌だった)

オバマ岩国基地から来た。オスプレイのPRのために、米軍と自衛隊をほめたたえる演説をした。熊本の地震の話では、日米同盟の本質を表す話として米軍のオスプレイパイロットが熊本で活躍したことを話した。オスプレイで家が壊れたところに物資を運んだ女性パイロット。
妊婦さんが感激して、自分の生まれてくる子がすばらしい子になるように、パイロットと同じ名前テッサとつけるという。呆れた話だ。そんな名前を被災家族が子供につけるだろうか?米大統領のそんな言葉をTV放映していた。オバマの目的は、オスプレイを日本の税金で買わせること。しかし、オバマオスプレイ危険なのでオスプレイには乗らず、安全なヘリで広島に来た。
*僕はオスプレイに石鹸を売る。キャッチコピーは「よく落ちる」だ!
危険なオスプレイにみんなの税金が使われる。

オバマ原爆資料館7分ほどで出てしまった7分でよく見たのか?)
スピーチする場所も決められていた。アメリカ国旗と原爆ドームが一緒に入って、「アメリカは正しかった。」という映像になるようにした。
オバマのスピーチ「75年前に青空から死神が降ってきた・・」など、
あんなたちの悪い演説は初めてだった。17分間、オバマとあらゆるものを居有しながら通訳したが、全てきれいごとのまやかしで具体性のないスピーチ、前進につながることは何一つなかった。人の言うことを聞き入れ、大統領の自分という主体性もなく、イメージだけ良くやってきた。
その点、自分の言葉で話すトランプは勇気がある。
彼が核のタブーを壊してくれると袋小路から抜けられるかもしれない。
米国のトップは山口組より怖い。何かを変えようとするのは勇気が要る。国体と対決していかねばならない。しかしトランプは、その矛盾にピンポイントで突っ込みを入れている。

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日本は自国が独立するために何をすべきか?考えるべきである。
森友の裏で①水道の民営化共謀罪の問題が通されようとしている
実現すると大変なことになる。この講演会も夏だったら僕も逮捕されるかもしれない。生き残るための保証が一つずつ潰されていく。
憲法が替わると原発反対もできなくなる。
トランプの心配よりも安倍の方が怖い。
日本の偉い方と話す機会があったが、「トランプは最悪」と言われたが、(アベを放置しておくお前らに言われたくない)と思った。
福島の問題も大きな問題なのに小さく扱われている。
福島の子供、孫、子孫まで影響が出るのに・・
▼節分の日の新聞記事に、小さく「格納容器内に530シーベルト」と書いてあった。なぜ、「格納容器内」ではなく「圧力容器外」と書かないのか?
圧力容器から出ていることが問題なのに・・原発で大事なのは圧力容器。その中で核分裂をするので、それを出してしまうと大変なことになる。
圧力容器に穴が開いているとか、外に出ていると言わずに、
ここでもごまかしている。
普通なら毎日これを新聞の一面に載せなければいけない。
廃炉もできないだろう。こんな問題を抱えてどうするのか?
日本の歴史の中でそれほど大きな問題であると思う。
相手はいろんな工夫をしてくる。
国会答弁も人工知能AIにさせる計画を立てている。
僕らは宮沢賢治のAIで闘わないといけない。
                            以上
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10時から12時まででしたが、12時超えても話が終わらず・・STOPが入るまで、熱心にお話ししてくださいました。
最後は、時間切れで簡単なまとめになってしまいましたが、
僕らは宮沢賢治のAIで闘わないといけない。
宮沢賢治の本を読み、賢治のような感性を養い、正しい判断やウソを見抜く知恵を身に付けることは、結局は自分や社会を守ることにつながるのだと思います。そして、言葉にごまかされず、言葉をよく検証して考えることの大切さも言われているのでしょう。

お話で確かめることはできませんでしたが、最後にまた宮沢賢治が!
ビナードさんも小出先生と同じく、「世界ぜんたいが幸福にならないうちは個人の幸福はあり得 ない」(『農民芸術概論綱要』)という言葉が思い浮かんでいたのかもしれません。
福島の問題、沖縄の問題、それに原発再稼働などの社会的問題も、他人事とせずに、自分の問題として共に寄り添って考えていくことで、少しずつでも変えていくことができると思うからです。
長文読んでいただきありがとうございました。
参考:
核兵器禁止条約(かくへいききんしじょうやく、通称:Nuclear Weapons Convention、略称:NWC)は、核兵器の全廃と根絶を目的として起草された国際条約案である。モデル核兵器禁止条約あるいは「核兵器の開発、実験、製造、備蓄、移譲、使用及び威嚇としての使用の禁止ならびにその廃絶に関する条約案」