23- 内部留保が過去最高446兆円 貯め込んでいる大企業
23- 内部留保が過去最高446兆円 貯め込んでいる大企業
政府の円安誘導と法人税引き下げのお蔭で、大企業は大儲けをし、内部留保は446兆円に達しました。従来は不動産などの比率が高かったのですが、近年は貯金などのいつでも現金化しやすい形態になっているということです。
大企業が大儲けしてもその分「労働分配率」を下げるので、従業員には還元はありません。現実に国民の所得は下がる一方です。
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内部留保が過去最高446兆円 貯め込んでいる大企業はココだ
日刊ゲンダイ 2018年9月22日
安倍政権が発足する前の11年度は282兆円にすぎなかったので、現政権になって以降、164兆円も増加したことになる。
「内部留保がこれほど積み上がったのは、企業経営者が資金の使い道に迷っているからです。08年のリーマン・ショックを経験し、企業は守りの体制を続けています。安倍政権は賃上げ要請を繰り返していますが、給与アップは、固定費である人件費上昇をもたらすため、企業はなかなか首を縦に振りません。要するに、経営者の多くは安倍政権を信用していないのでしょう」(株式評論家の倉多慎之助氏)
内部留保とは、一言でいえば企業が貯め込んでいる利益だ。法人企業統計では、企業の決算書にある「利益剰余金」を採用している。
そこで、大手上場企業の利益剰余金を調べた(18年3月期など17年度)。
「金融業は世界的に資本の厚みが必要とされるので、内部留保は巨額になりがちです。とはいえ、日本企業は貯め込み過ぎの印象を拭えません」(倉多慎之助氏)
ただ、法人企業統計には「現金・預金」の項目もある。17年度は222兆円だ。安倍政権発足前(11年度は163兆円)に比べ、59兆円(36%増)増えている。
一方、サラリーマンの平均給与は直近統計の16年分で421.6万円。11年分の409.0万円と比較して3%増にとどまる。
もう少し、従業員の給与に回してもバチは当たらない気がするが……。
内 部 留 保 リ ス ト
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社 名
|
金 額
|
|
社 名
|
金 額
|
1
|
19兆4734億円
|
16
|
デ ン ソ ー
|
2兆6741億円
| |
2
|
三菱UFJFG
|
10兆0646億円
|
17
|
J T
|
2兆5362億円
|
3
|
ホ ン ダ
|
7兆6113億円
|
18
|
2兆4960億円
| |
4
|
N T T
|
6兆2606億円
|
19
|
ゆうちょ銀行
|
2兆3991億円
|
5
|
三井住友FG
|
5兆5525億円
|
20
|
富士フィルムHD
|
2兆3837億円
|
6
|
4兆9087億円
|
21
|
2兆3428億円
| ||
7
|
4兆7892億円
|
22
|
2兆3247億円
| ||
8
|
みずほFG
|
4兆0028億円
|
23
|
2兆3152億円
| |
9
|
3兆9839億円
|
24
|
2兆1053億円
| ||
10
|
3兆6723億円
|
25
|
2兆0767億円
| ||
11
|
K D D I
|
3兆4961億円
|
26
|
2兆0707億円
| |
12
|
日 本 郵 政
|
3兆5510億円
|
27
|
セブン&アイHD
|
1兆8944億円
|
13
|
キャノン
|
3兆4961億円
|
28
|
三 菱 電 機
|
1兆8577億円
|
14
|
J R東 海
|
2兆9764億円
|
29
|
東京海上HD
|
1兆8379億円
|
15
|
三 井 物 産
|