米国支配の手先としての官・業・政・電の既得権勢力にとっては「悪夢」だった鳩山政権

2019年2月14日 植草一秀の『知られざる真実』

2月10日の自民党大会で安倍首相が、

「我が党の敗北で政治は安定を失い、そして悪夢のような民主党政権が誕生した」  と発言した。

品格を欠く発言であるが、安倍首相にとっては文字通り

「悪夢のような民主党政権」だったのだと推察できる。

2009年9月の鳩山内閣誕生は画期的な政権樹立だった。

戦後の日本政治を刷新する方向性が明確に示されていた。

日本を支配し、権益をほしいままにしてきた既得権勢力にとって鳩山内閣の誕生は、まさに「悪夢」だったのだ。

このために、鳩山内閣は既得権勢力の総攻撃を受けた。

既得権勢力は目的のためには手段を問わない、卑劣で不正な人物破壊工作を展開し続けてきた。

そのために、画期的な鳩山内閣はわずか8ヵ月で破壊されてしまったのである。

日本の「国のかたち」について、私は2010年に上梓した

『日本の独立』(飛鳥新社)
https://amzn.to/2DF8Ixt

に詳述した。

米国が支配する日本。

その米国支配の手先として官・業・政・電が既得権勢力として権益をほしいままにしてきた。

この構造を明らかにした。

鳩山内閣は米国、官僚機構、大資本による日本支配構造を根幹から刷新しようとした。

そのために既得権勢力の卑劣で不正な総攻撃を受けたのである。

米官業のトライアングル、政電を加えた悪徳ペンタゴンによる不当な日本支配に終止符を打つことを目指した鳩山内閣が、安倍首相にとって最悪の悪夢であったことは想像に難くない。

私たちはいま、鳩山内閣の適正な再評価を求められている。

来る2月16日(土)に友愛政治研究会主催シンポジウムが開催される。

一人でも多くの市民の参加を求めたい。

公開シンポジウム「脱 大日本主義のすゝめ」

主催:友愛政治研究会
後援:村山首相談話を継承し発展させる会

期 日:2019年2月16日(土)
   18:30~21:20(開場18:00)
会 場:東京都文京区民センター3階会議室(3A)
参加費:1,000円(資料代として) 
※事前申し込みは不要になりました。

「友愛政治研究会」は、下記のような形で公開シンポジウムを開催します。共通テーマは、「脱大日本主義のすゝめ」です。対米従属を深めながら軍事大国化を進めようとする、今の日本政治のあり方を根本から問い直す機会にしたいと思っています。一人でも多くの皆様方のご参加をお待ちしています。

フライヤーはこちら
https://bit.ly/2S1C6TD

●プログラム●
司会者:木村 朗(鹿児島大学

Ⅰ 研究会代表からの開会のご挨拶(18:35~19:00)
  鳩山由紀夫東アジア共同体研究所所長)
  「いまなぜ脱大日本主義なのか」

Ⅱ 個別報告:(19:00~20:20) 各20分

 ・川内博史衆議院議員)「日本の主権を取り戻す」
植草一秀(政治経済学者)
 「『シェアノミクス』政策連合による市民政権樹立の方策」
・纐纈厚(明治大学
 「朝鮮半島問題と日本の植民地責任―明治150周年と植民地主義の未精算」
・高良鉄美(琉球大学教授)
「『大』と『帝』の憲法と東アジア」(スカイプ中継の予定)

Ⅱ 質疑応答:(20:30~21:10)

Ⅳ 閉会の挨拶(21:10~21:20)
  藤田高景(村山首相談話を継承し発展させる会・理事長)

一人でも多くの主権者の参加を求めたい。

 民主党政権は本当に“悪夢”だったか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247482
2019/02/14              日刊ゲンダイ